Saito Rika

フリーのラジオディレクター。音楽とモータースポーツをこよなく愛するApple信者。

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最近の記事

「作品と人格は別物か?」

「作品と人格は別物か?」 あなたはどう思う? まず、俳優の役作り、当たり役と混同してはいけない。 殺人犯役は殺人犯ではないし、嫌な姑役は実際には優しい義母だったりする。 その昔、東京ラブストーリーでさとみ役を演じた有森也実さんは、あまりにも役がハマりすぎ、その印象が抜けず、その後の仕事に影響を与えてしまったと言われている。 歌手はどうだろう? 沢田研二さんが聞き分けのない女の頬をひとつふたつ張り飛ばしてはいないと思うけど、島倉千代子さんの人生はいろいろあっただろう。 し

    • AmazonAudibleは今後伸びるのか?

      Bluetoothイヤホンを使っている人が本当に多くなったな、と感じる。 電車の中で、本を読んでいる人を見かけることは、ほぼ、ない。 みな、スマホを見つめている。 そして、その耳にはBluetoothイヤホンが。 私はバイクに乗る。 ヘルメットの中にはヘルメット用のBluetoothスピーカーが仕込んである。 カーナビの音声案内はもちろん、他の音声コンテンツを聞きながらライドしている。 音声コンテンツはスマホで聴く時代になった。 音楽、ラジオはもちろん、Podcastやオ

      • 見たかったあの風景

        私にはどうしても、どうしても見たい風景があった。 けれど、どうしても見ることができなかった。 10年以上頑張ったけど、結局見ることはできなかった。 それは、レーシングカート時代「トップを走らなければ見えない風景」だ。 レースというものは、何台も一斉にスタートする。 レース開始前、スターティンググリッドに何台ものマシンが並ぶ。 ポールポジションから見える風景は他車とはまったく違う。 そして、レースがスタートする。 私の目の前には何台ものマシンが走り、必死にそれに食らいついて

        • 後悔はしてもいい

          元SMAPの中居くんがジャニーズ退所記者会見で発した「後悔したっていいじゃない」って言葉がずぅ〜っと私の中にある。 大袈裟でなく、50年生きてきた中で一番衝撃を受けた言葉だった。 私は50年間「後悔しない人生を送る」コトを目標に生きて来た。 そのため、自分で自分に課題を課し、自分自身を縛り付けていた。 でもいいんだよね。 後悔しても。 逆に言えば、後悔のまったくない人生なんてあり得ないよね。 私はとある仕事の降板を申し入れた。 (理由を書くと長くなるので、それはまた次の

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        • 眠れぬ夜
          2本

        記事

          2019年日本の総広告費の分布

          仕事の資料を作ろうと思って、マスメディア、そして日本の総広告費について調べてみた。 電通が発表した「2019年 日本の広告費」の資料があったので、備忘録として載せておく。 日本の総広告費:6兆9381億円(100%) テレビメディア広告費:1兆8612億円(26.8%) 新聞広告費:4547億円(6.6%) 雑誌広告費:1675億円(2.4%) ラジオ広告費:1260億円(1.8%) インターネット広告費:2兆1048億円(30.3%) プロモーションメディア:2兆2239

          2019年日本の総広告費の分布

          スポンサーに頼らずラジオ番組を持つ方法?

          今の時代、ラジオ番組にスポンサーしても、なかなかその商品の売り上げは上がりません。 けれどスポンサードというのは、商品を売ることだけ目的ではなく、 知名度アップだったり、ブランディングだったりと、プライスレスな価値があります。 また、商品そのものを売るのではなく、パーソナリティそのものを応援する、、、つまりパーソナルスポンサーとして、番組を応援してくれる企業もあるでしょう。 結果的にそれが企業イメージ向上に繋がります。 ですから、ひとくちにラジオ番組へのスポンサーと言ってもい

          スポンサーに頼らずラジオ番組を持つ方法?

          2020年の目標

          あけましておめでとうございます。 令和二年、子年ですね。 十二支のトップバッターでもある子年は新しい運気のサイクルの始まり。 目標にも気合が入ります? 私の今年一番の目標は「より、ひとり時間を充実させる」。 特に、自宅にひとりでいる時間を充実した素晴らしいものにしたい。 そのために、、、 1,オーディオを充実させる。 私にとって音楽は生活の一部。日常にあるもの。 ヘッドホンでじっくり聞くのもいいけど、空気のように常に部屋の中に漂っていて欲しい。それもいい音で。 私は有り

          2020年の目標

          ラジオディレクターのお仕事

          ラジオディレクターの仕事は多岐にわたる。 企画・構成が出来て、進行台本が書けて、音楽に詳しくて、卓操作が出来て、録音が出来て、それを編集・完パケ出来て、尚かつSNSで番組情報を拡散出来て、できればフォロワー数が多くて、動画なんかもチャチャっとネットにアップ出来て、ネットにアップするための楽曲権利の知識もあって…というのが、冗談抜きで、現在のラジオディレクターに求められるスキル。 もちろん、ブッキング能力も必要だし、過酷なスケジュール合わせられる体力や作業スピードも必須。

          ラジオディレクターのお仕事

          2019年(令和元年)私の漢字一文字

          私の今年一年を漢字一文字で表すと「我」 いや、本当は今年の漢字じゃない。 ただの願望。 私は育った環境のせいか、とても承認欲求が強い人間だった。 誰かに認められたい、必要とされたい。 だからこそ、勉強も仕事も頑張ったし、どんな仕事でも「必要とされること」が嬉しくて受けてきた。 仕事じゃなくても「必要とされること」ならなんでもよかった。 お金でもSEXでも。 ここまでくると、完璧にダメ女(大汗) ヒモ製造機。 でも、それが私だったのだ。 今年の年初に「断る勇気を持つ」とい

          2019年(令和元年)私の漢字一文字

          次世代のために我々ラジオディレクターの仕事をビジネスとしてきちんと成熟させていく。

          私の人生、コレからのミッションは、 「次世代のために我々ラジオディレクターの仕事をビジネスとしてきちんと成熟させて行く」こと。 そのために、今、何が出来るか? 「仕事の内容を可視化する」 ラジオディレクターってどんな仕事なの? そうです、その内容は意外なほど知られていません。知らない仕事を目指す若者なんていません。まずは、どんな職種かを知ってもらうことから始めます。 「名前を出すことを目指す」 映画監督や演出家は名前が出ますが、ラジオディレクターは名前が出ません。でも、ラ

          次世代のために我々ラジオディレクターの仕事をビジネスとしてきちんと成熟させていく。

          月光

          あんなに美しい月も、月単体では輝けない。 太陽と地球との微妙な位置関係があの輝きを作る。 私の会社は(株)ムーントラックス 社員のいない私ひとりの会社だけど、やはりひとりでは運営できない。 仲間たちの支えがあるからこそだ。 泣きたい夜は月を見上げる。 月は決してひとりでは輝けない。 月が輝いているのはあなたがいるから。 それが月光。

          マイクの前の孤独とディレクターが出来ること。

          私の職業はラジオ・ディレクター。 たくさんの番組を担当している。 電波の向こうには、何万人、何十万人というリスナーがいて、全国のいたるところで番組を聞いてくださっている。 同じ時間や思いを共有する仲間がたくさんいる。 それが、ラジオの魅力だ。 しかし、意外なほどマイクの前に座るパーソナリティは孤独だ。 リスナーは遠く離れた電波の向こうにいるのだ。 そのリスナーは今、どんな気持ちでラジオを聞いているのだろう? パーソナリティは、そんな不安と戦いながらマイクの前でしゃべる。

          マイクの前の孤独とディレクターが出来ること。

          ラジオの未来を考える。

          フリーランス45才限界説って知っていますか? フリーランスで仕事をしていると、45才くらいを堺に若い世代に仕事を奪われるという説です。 自分を気に入って発注してくれていた人間も定年退職でいなくなります。 発注元の人事も動き45才前後がチーフになります。 新チーフにとっては、45才過ぎの面倒くさいベテランに仕事を頼むより、安い値段で無理を聞いてくれて、徹夜もしてくれるような自分より年下の若者に仕事を発注したほうがいいでしょう。そのような考えから「フリーランス45才限界説」とい

          ラジオの未来を考える。

          ムーントラックス

          今日は新月。月は見えない。 月が見えないと少し淋しい気もするけど新月は心をリセットする日。 生きていればいいこともあれば嫌なこともあるよね。           でも、そんな時は新月になったつもりでまたここから満ちて行けばいい。 私の会社はムーントラックスといいます。 ムーントラックス。月の軌道。月の足跡。 気が付けば、月はいつもこれから歩む先を照らしてくれる。        月が見えない夜はひとやすみ。 トラックス。録音物。レーストラッ

          ムーントラックス

          人生のギアチェンジ

          人生とは昨日と今日、今日と明日の積み重ね。 昨日の私がいるから今日の私がいる。 生まれてこなければよかったと悩んでいた10代。 誰かに愛されたい、必要とされたいともがいていた20代。 自立しなければと必死だった30代。 ほんの少しの諦めと、自分を愛そうと誓った40代。 そして私はどんな50代を過ごすのであろう? 今まで「足し算」の人生だった。 稼げるようになりたかった。 仕事が出来る人間になりたかった。 仕事の枝葉を増やし、そこに実がなるのが何よりも喜びだった。 人との出

          人生のギアチェンジ

          ひとりで都心のホテルに泊まるということ。

          中高生の頃に「なりたい自分」っていうのがあって。 まぁカンタンに言うと「憧れ」ですね。 その頃は、林真理子さんのエッセイや小説、それに「なんとなくクリスタル」等、流行っていたので、東京のオシャレな生活に憧れていたのですよ。 当然「カタカナ職業」でね。(もう死語だね) ラジオを聞いていると「渋谷区神南」とか「千代田区有楽町」そんな住所にもドキドキした。 そう住所にさえ「萌え」ですよ。 マンション暮らしでハイヒールでカツカツ闊歩するような人間になりたかった。 まぁ、田舎者です

          ひとりで都心のホテルに泊まるということ。