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息子と私の高校受験237日「不調」

やらないといけないと思っても、なかなかスタートできない息子。
わからないから余計にやりたくない、ということの他にもう一つ、彼には勉強に集中でききれない理由がありました。

それは身体の不調。
食欲がわかない、食べたらお腹の調子が悪い、身体がだるい。
毎日こんな感じ。
朝、お腹が痛くて学校に遅刻したり、欠席したりすることもよくありました。

最初のきっかけは夏休みの水泳部の朝練でした。
かなりハードな練習で、食べてすぐ泳ぐと吐きそうになると言って、朝ごはんは食べないで出かけるようになりました。

でも帰ってくるとへとへとになっていて、また食べたくない。
少しでもいいから食べなさいと言っても、仕方なさそうにちょっと食べるだけで、ほとんど残してしまうので、なるべく好きなものを用意しておいたりするのですが、あまり効果はなく、どんどん痩せていってしまいました。
当然体力もなくなっていきます。
今から考えると、心身ともに不健康な状態だったなと思います。

身体の状態が悪い時は、心の状態も悪くなる。
意欲もなくなるし、生活も乱れる。

でもこれはどこからスタートしても同じで、どれが一つダメになっても結果は同じくすべてが悪い状態になっていってしまうんですね。
でも逆も同じ、一つがよくなるとみんなよくなる。
これは今、息子を通して確信しています。

息子は体調もどんどん悪くなっているのに、細くなった自分を「いい」と思っているような様子がちょくちょく見えるので、

「ねえ、ひょっとして太るのが嫌だから食べないでいるんじゃないの?
まだまだ成長期なんだから、きちんと栄養は必要なんだし太らないために食べないなんて絶対だめだよ。」

と聞いてい見ると、

「え、だめなん?
でも俺、せっかく痩せたし、もうメタボとか言われたくないねん。」

と言うのです。

あーーーー、やっぱり気にしてたのか。

実は小学校の高学年になった頃、息子はちょっとぽちゃぽちゃしてきていました。
それでも決して人から太っていると言われるほどではありませんでした。
でもプロスポーツ選手だった元旦那は、このままだとどんどん太ってしまうと心配したんだと思います。
息子に危機感を持たせるつもりで、よく

「その腹、もうメタボやな。」
「メタボまっしぐらやな。」

とか言っていたんです。
彼は黙って言い返すこともありませんでしたが、やっぱりすごく傷ついていたんだと思います。

「そうか、やっぱり気にしてたんだね。
でもね、あれはちょっと脅かすつもりだけだったんだと思うよ。
今はこれだけ激しい運動をしてるんだから、ちょっと食べたくらいで太らないよ。
逆に食べないと体力なくてついていけないし、身体壊しちゃう。
そもそもね、そんなに太ってたわけじゃないんだよ。
だからちゃんと食べよう。」

すると彼はわかった、と頷いたので、朝ごはんは一口でもいいから必ず食べる事、少なくてもいいから、出されたものをまんべんなく食べる事など食生活をきちんと立て直す約束をしました。

これも食べられるようになるまでに、長い時間がかかりました。

次のお話につづく

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