中山 理香│スタートアップの非常勤CHRO

仕事のこともプライベートのことも、ジャンル問わずに自由に書いている日記です。 htt…

中山 理香│スタートアップの非常勤CHRO

仕事のこともプライベートのことも、ジャンル問わずに自由に書いている日記です。 https://www.linkedin.com/in/rika-nakayama/

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【001】ワーキングマザーを卒業して振り返る:これからの女性のキャリア

先日、LiBのコーポレートアイデンティティを、女性のキャリア支援の会社から、ワークシフト支援会社へと刷新するリリースを発表しました。 私たちが定義する「ワークシフト」とは、柔軟に働くことができる環境を企業が用意し、個人が柔軟な働き方を選択することによって、パフォーマンスを最大化する=企業成長を加速することです。私たちは、そんな企業と個人のポジティブループを実現したいと思っています。 一方で、7年間取り組んできた女性のキャリア支援をやめたわけではありません。ワークシフトの加

    • 【059】スタートアップ企業の採用ブランディングではずせない2つのポイント

      企業の採用において、優秀な人材を惹きつけ、企業文化を築くための採用ブランディングという戦略が一般的になってきました。 採用ブランディングとは、簡単に言うと企業の特徴や強みを明確にし、独自のアイデンティティを築くことで、適切な人材にメッセージを届け続けるプロセスのことです。このアプローチにより、企業は自らの魅力を正確に伝え、ターゲットとする人材を惹きつけることができます。 採用ブランディングの一般的なノウハウはネットを調べればいくらでも出てくるので、一般論は他に譲りつつ、こ

      • 【058】100年ライフを楽しむ秘訣:大切なのは人間関係投資

        「ライフ・シフト -100年時代の人生戦略」『ライフ・シフト - 100年時代の人生戦略』は、2016年に話題となった長寿時代の生き方指南本です。長寿と聞くと、老後資金の話にばかり目が行きがちですが、それだけでは不十分なのです。この本は、未来の長寿人生における指針を網羅的に示してくれる貴重な一冊です。その中でも特に面白かったのは、これからの長寿人生を支える「目に見えない資産」として描かれている3つの人間関係です。 ”人間関係の資産”には3つのタイプがあるこの著書では、100

        • 【057】なぜ大人は時間があっという間に過ぎるのか?

          本当に大人ほど時間が早く感じるの?今から一年前の日付である7月8日は、安倍元首相が襲撃された日です。「もう一年も経ったのか」と感じる人もいれば、「まだ一年しか経っていないのか」と感じる人もいるでしょう。時間の感覚は、人によって異なる主観的なものだからでしょう。 一般的には、年をとるほど時間の流れが速く感じられると言われています。時間が早く感じるようになると、年をとった証拠だなんて言いますよね。 確かに自分の体感としても、昔に比べると時間の流れが早くなったような気がします。

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        【001】ワーキングマザーを卒業して振り返る:これからの女性のキャリア

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          【056】スタートアップのひとり目人事の役割と採用タイミング

          スタートアップ企業の経営者によく聞かれるのが「ひとり目の専任人事はいつ採用するべきか?」という質問です。 ちなみに、ChatGPTに尋ねても「その時期は、業界や競合環境、企業の戦略や成長スピードによって異なります」というような一般論しか返してくれないので(ある意味正しいけれど、何も答えてくれていない)、ここでは「ひとり目人事の採用」に関する個人的な学びを主観も織り込みながらまとめてみました。 ひとり目の人事の役割 スタートアップにおける人事担当者には、大企業などの安定した企

          【056】スタートアップのひとり目人事の役割と採用タイミング

          【055】スタートアップに3回訪れる採用モテ期と落とし穴

          自身のスタートアップ経験および人事・エージェント経験から学んだことですが、採用が難しいと言われるスタートアップ企業にも、特定のターゲットを惹きつけるフェロモンが出るモテ期が3回あるように思います。 そのタイミングをキャッチして適切に対応すれば、身の丈以上の優秀人材を採用することも可能ですし、逆に対応を誤ればミスマッチ採用という負債を抱えるリスクにもなります。 今回はその3回のモテ期について、モテる背景と採用の注意点について書いてみました。自らの経験と見聞の範囲から導いた内

          【055】スタートアップに3回訪れる採用モテ期と落とし穴

          【054】自己承認欲求の奴隷にならないための「欲望の見つけ方」ルーク・バージス著

          哲学者ルネ・ジラールの "模倣的欲求 "の理論によれば、私たちのさまざまな欲望は、自らの内面から生じているように見えて、実は周りの人の欲望を模倣しているだけなのだそうです。 欲望は、他者との交流があるからこそ抱くことができる、極めて社会的なものであると言いう論は斬新ですが、思い当たるフシがあるように思います。 このジラールの理論をベースに、人間の欲望の仕組みを紐解いた本がルーク・バージスの「欲望の見つけ方」という一冊です。「確かに!」という感覚が得られるとても面白い本でした

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          【052】寄付を子供の教育に活かす:小さな寄付の大きな力

          子育て中の親ならだれしも、子供に良い影響を与えるために、普段の生活でも工夫していることがあると思います。 私は途上国の子供たちを支援するための「フォスタープラン」というNPOに定期的な寄付を行っているのですが、そのことが子育てにプラスになったと感じるので、その体験をシェアします。 「フォスタープラン」は、支援する側の人と、支援を受ける側の「フォスターチャイルド」とが文通しながら、支援活動を行うことができる団体です。私は子供が物心つく頃から、このNPOに定期的な寄付をしな

          【052】寄付を子供の教育に活かす:小さな寄付の大きな力

          【053】読書のすすめ:書籍は生き物。その価値は自分の成長と共に大きくなる

          書籍の価値は人によって異なります。同じ本でも、読者の知識や理解力によって、感じ方はまったく異なるからです。 そんなわけで、普段から個人のレビューだけで書籍についての絶対的な評価をすることはできないと思っています。 例えば、Amazonの書籍レビューに「ありきたりのことが書かれているだけで、価値がない本」なんて書かれていて読むのをやめようと思ったことはありませんか?私はあります。でも、それは感想を述べた人の理解力が十分でなかったり、表面的な理解にとどまってしまっただけなのかも

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          【051】自分の”キャリアの軸”に固執せず、素直に先輩の意見を聞き入れてみる

          40歳目前でキャリアチェンジをした時の話です。 38歳の時に当時の上司であった社長から、”人事部門の責任者をお願いしたい”とオファーをもらいました。 人事はまったくの未経験だし、希望したことすらないのになぜ私に? さかのぼると、2002年にインターネット業界にジョインしてからそれまでの約8年間は、WEB系の新規事業企画に携わっていました。当時はWEBプロデューサー、今でいうCPO的な職種なのですが、それは自分の適職だという実感がありました。数字で客観的に評価される点がフェ

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          【050】学級崩壊とモンスターペアレント、”卵が先がニワトリが先か”問題

          息子が小学生だった時の話です。 息子が通うクラスが学級崩壊の危機にあるとのことで、臨時保護者会が召集されました。学級担任の先生から聞かされるクラスの状況報告によると、あらかじめ息子から聴いていた通りで、生徒が授業中に勝手に歩き回ったり教室を出て行ってしまうというショッキングなものだったのですが、それと並んでショッキングだったのが、そこに参加していた保護者の言動でした。 ある保護者(女性)は、担任の先生に「あなたに担任としての能力がないから学級崩壊するんですよ!どういうつも

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          【049】採用失敗の原因は面接官にある?正しい採用スキルで求人応募者数を増やす方法

          採用面接に臨む人向けのハウツー本やネット情報では、候補者の見極め方を中心とした、質問の問い方やチェックすべきポイントなどがフォーカスされることが多いですが、面接官の聞くスキルについての重要さが語られることはなかなかありません。 個人的には、相手の能力や考えを引き出すためには、見極める能力と同じくらい、面接する側の聞く能力が重要だと思っています。 単に相手の話を聞いているだけでも、その人の人柄や頭の良さ(あるいは悪さ)がにじみ出てしまうものだからです。候補者から「この面接官

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          【048】エンジニアの習性に学ぶ:採用するなら自分より能力の高い人

          採用においては、「自分よりも優れた人材を採用するべきである」とよく言われます。これは当然のことで、既存メンバーよりも能力の高い人を雇用し続けなければ、組織がその総合力を高めることができないからです。 でも”採用あるある”なのが、採用責任を持つハイアリングマネージャが自分の組織内のポジションが下がることを恐れて、自らの上位互換になる優秀人材を採用したがらない、という現象です。 そんな、お山の大将が採用権限を持ち続けると、その人の能力がその部門のCAP(上限)となります。他の

          【048】エンジニアの習性に学ぶ:採用するなら自分より能力の高い人

          【047】規律委員的な人の行動に感じる「居心地の悪さ」の正体

          単なる独白と言うか、つぶやきです。 会社を含めた、さまざまなコミュニティの中で、自然とルールを守らせる規律委員のような役割が発生することがあります。 時折そいういう規律委員的な人の行動に、若干の居心地の悪さや違和感を感じることがあったのですが、その正体がなんなのか言語化ができずにもやっとしていました。 ある時「ほぼ日」で糸井重里さんと中田敦彦さんの対談の記事の中に、そのもやっとした気持ちを代弁してくれそうな発言を見つけました。中田さんからの「チーム作りでやったことって何

          【047】規律委員的な人の行動に感じる「居心地の悪さ」の正体

          【046】社員株主の視点から見た株主総会 オーナーシップを持って働くことの面白さ

          先日、自分が働いていた古巣でありかつ投資先の一つでもあるサイバーエージェントの株主総会に参加してきました。 サイバーエージェントがマザーズに上場した後の2002年、同社に入社した際に、私はわずかばかりのストックオプションをもらいました。すでに上場した後のストックオプション付与だったうえに、ITバブルが弾けた後のネット不況期…内心は経済的な価値は期待できないだろうなというのが本音でしたが…それでも少額で権利行使をしたのは、株を所有することが経済の勉強にもなるだろう程度の期待値

          【046】社員株主の視点から見た株主総会 オーナーシップを持って働くことの面白さ

          【045】「ゾウの時間ネズミの時間」と「イノベーションのジレンマ」

          1992 年に書かれた「ゾウの時間 ネズミの時間」という、個人的にはエンターテインメントにカテゴライズしたい面白い生物学の本があります。 出版当時にこの本を読んで、勝手ながら世の中の仕組の一部が理解できたような気持ちになったことを覚えています。が、実際に理解できたというのは気のせいで、読むたびに新たな発見のある深い一冊なのです。ゆえにこの本は私の殿堂入りの一冊でもあります。 ざっと概要をまとめると… 哺乳類の心臓の鼓動はどの動物も一生に20億回と決まっています。 そして、

          【045】「ゾウの時間ネズミの時間」と「イノベーションのジレンマ」