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カーテン一枚の世界

どうも。入院生活7日目のりかよんです。GWも終わり、病棟にも日常が戻って来たようです。

昨日はキツかったけど、今日はまた少し盛り返しています。体調はこんな感じで、三歩進んで二歩下がる。昭和の名曲のようです。

今朝、スタッフステーションの前を通ってビックリ。賑やかです。入院して1週間ずっと、病棟がすごく静かでした。コロナ対策で見舞客などが来ないからだろうと思ってましたが、あれは休日シフトだったからなんですね。

看護師さんが5割増しくらいに増えているし、クラークやリハビリの人もいる。若い女性のハリのある声や、優しく患者さんに話しかける声がたくさん聞こえてきます。なにより、穏やかな笑い声がとても心地よいのです。わたしはそれをカーテン一枚隔てたこちら側で、ウトウトしながら聞いています。

ここは12〜13年前に建てられた新館で、設備は最新、動線もよく考えられていて、廊下も広く、トイレも各部屋ごとに用意されていて、遠くまで歩かなくても大丈夫。大部屋といっても四人部屋で、ひとりのパーテーションは3メートル四方くらいあります。これまでお見舞いなどで見てきた病院の中で、たぶん一番広い。ゆったりした空間で、カーテン一枚とはいえプライバシーが守られた状態で安心して過ごせます。

入院してから思うことは、このカーテン一枚の向こう側で起こることには関与しなくていい、あるいは、関与してはならないという厳格さ。一方こちら側では、どんな寝相だろうが、なんの本やテレビを見ていようが、全く気兼ねがいらないという気楽さ。これって、人権を尊重されてるってことだよなぁと思います。

この経験でしみじみ考えたことは、災害時に、ある程度のことは仕方ないとしても、まだまだ日本の避難所は酷かったんだなということ。徐々に改良されているようですが、ちゃんとプライバシーを守るところまでは難しそうだし、被災者のための住宅も、要改善点が多いと聞いています。

カーテン一枚と、全身を伸ばして休めるスペース。それがあるだけでもずいぶん違うだろうなと思って天井を眺めておるところです。



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