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引っ越し大名!

映画を見に行った。「引っ越し大名!」。
(わずかにネタバレもします。ご注意ください。)

ダンボールも、4トントラックもない引っ越しは、本当に大変そうだ。
そもそも、財政難だから、予算に応じて荷物を断捨離しなくてはならない。荷物運びの人足に払う資金がないのだ。引越心得十ケ条の中に「整理とは捨てること」とある。なるほど。たった2ヶ月で城や武家屋敷を一気に片付ける。いやはや、昔の人は本当にこれやってたの?と驚いた。

引越奉行は「見切り御免状」なるものを発行して、バッサバッサと仕分けをする。ああ、その権限をわたしにもいただきたい。ムスメの荷物を仕分けたい。大量のぬいぐるみ、大量の落書き帳(記入済み)、大量の「記念の品」。オットの荷物も仕分けたい。大量のマンガ、大量の模型、大量の着なくなった服。しかし一方で、わたしの荷物も仕分けされるだろう。大量の空き箱、大量の本、大量の書類、そして大量の手芸道具。それはマズイな。

移動も大変だ。姫路から日田に移動する。明日になったら目的地に着くわけではない。何日も何日も荷物と一緒に歩く。歩く人、荷物を担ぐ人も大変だが、馬に揺られ、カゴに揺られる人もそれなりに大変だろう。どのくらいの頻度で休憩をとるのかな。移動中の食事はどうするのだろうか。どこで寝るのか。ルートはどういう風に選ぶのか。雨が降ったらどうなるのか。気になる気になる。史実を検証するのも面白そうだ。人ってこういうところから、歴史好きになっていくのかしら。

そうそう。そういえば、高橋一生の殺陣がスゴいんだよと聞いていた。確かに見応えはあった。華麗すぎない強さ。アホすぎるくらいの豪快さ。でも、戦いの「スゴみ」については、最後に和田聴宏に持って行かれたかも。
ちなみに、高畑充希は高畑充希だった。過保護のカホコであり、忘却のサチコであり、メゾンドポリスだった。でもかわいい。記号としてのキャラクター作りが際立っていた。石段にちょこんと座っておにぎりを食べるシーンなんてマンガみたいだった。おにぎりを持つ手の角度と首の傾き具合なんか、本当に記号化していた。

先週と今週と続けて映画を見た。実はタダ券を2枚もらっていたのだ。お金を払って映画館で映画を観るのは、もはや1年に1度あるかないかだ。30代の頃は、PFFなどの自主制作ものを含めて、多い年で200本くらい見ていた。少ない年でも50本は見ていたと思う。でも、出産と同時に、ほとんど忘れてしまっている。その話は長くなるから、また今度。



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