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ととのう

今夜はカレーであった。「ミステリと言う勿れ」で、整くんが「カレーの具は細かく切る」ことにこだわっていたので、わたしも真似してみた。ただ、彼とわたしの作り方の異なる点は、「コトコト煮込む」のではなく「保温鍋でほったらかしにする」ことだ。

ムスメが幼稚園の時に、大流行したのがサーモスのシャトルシェフだ。内鍋で素材を煮て、沸騰したらそれを保温機能の高い外鍋に収める。すると数時間後にはおいしい料理が出来上がっている。…はずである。

とにかく料理はオレ流なので、ほとんど目分量だ。カレーも適当に具を入れて、適当に水を入れる。玉ねぎを飴色になるまで炒めたりしない。具材は一切炒めずに、そのまま水をぶっ込んで煮る。沸騰したら火を止めて、カレールーを投入。ルーが溶けたら、もう一煮立ちさせて外鍋に収める。

今回は水が多かったのか、シャバシャバした感じで味も薄かった。おたふくソースを回し入れ、ガラムマサラも小さじ一杯分足した。じゃがいものとろみが出ればなんとかなるだろう。

24時間、保温しておいた。さぞや具が柔らかくなっているであろうと期待していたが、野菜は細かく切ったままの形で存在していた。ごはんにかけると、粘度が低いためにスッと白ごはんの中に浸透していく。具だけが茶色くなったご飯の上に散在している。この様子はあれだ、「味噌汁ぶっかけごはん」に酷似している。整くんほどのこだわりと、わたしのこだわりのなさが似ようはずもない。

しかしムスメは「うまいうまい」と言って、おかわりまでした。味覚は後天的に発達するのだろうか。ムスメよ、ちゃんと味見をして料理しろよ。

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