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プレー経験0でもできる実践的ゲームモデルの作り方の感想とか

初めに

初の書評です。書評というのはおこがましいのでまぁ感想文ぐらいの感覚で書いていきたいかなと思います。

本文

 この本はサッカーにおける「ゲームモデル」という概念?捉え方?についての解説と筆者である脇さんがどのように自チームにゲームモデルを導入していったのか、が主な内容になっています。
ゲームモデルって何やんねん?という人からゲームモデルやったるでとういう方まで幅広くオススメできると思われます。
個人的に良かったと思うのは、ゲームモデルについて最初から説明しまくるわけでなく、前提の段階で読者に寄り添い、同じ目線でゲームモデルを理解,作成、実行ができるような構成になっていることです。


ゲームモデルのようなあまり浸透していない話を他者に話す時、まずは前提条件を揃えることが大切になります。そもそも何の話をしているのか?どんなメリット、デメリットがあるのか?を聞かないと伝えることが難しいですよね。その点から見て、特に面白いと思ったのは第3章の言語化の下りでした。

最初この本を読んだ時思ったのは第3章浮いてないか?ということです。1章でゲームモデルとは?について説明し、2章では作る意義について書かれています。なのでいよいよ作るのかな?と思っていたところで言語化???となったわけです。
しかしこの書を読み込んでいく内に理由がわかってきた気がします。
この本の目的は

1ゲームモデルの普及

2実際にゲームモデルを実行してみること

だと思います。
この2つについての違いは情報の送信者ー受信者がそれぞれ違うことです。

1については情報の発信者は著者で受信者は読者になります。一般的な本の送受信のスタイルですよね。ポイントは2で、2については情報の発信者は読者(指導者)で受信者は選手となり1とは少し違っています。
この2点でどちらも大切になることが言語化による共有なわけで、だからこそ3章とういうゲームモデルの理解ーゲームモデルの作製を呼び実行の繋ぎ目にこの話を組み込んだんだろうと理解しました。

また、世界史の授業の下りでも書かれているように著者の脇さんは人に物事を伝えることを大切にされていて、5章辺りは著者のコミュニケーション時や学ぶ時の姿勢は非常に参考になります。

最後に

伝えすぎは禁物とのことなのでこの辺にしときます。林さんとの対談も面白く、これからの脇監督の結果に注目していきたいですね。強いて難点を挙げれば少し例え話が多かったり、ややこしい所があったかなと(まぁ私の理解力不足ですが)。指導者ではない私でも十分に楽しめたので是非是非。サッカー部だけではなく他の部活動の顧問の先生が読んでも為になるかもです。

駄文失礼いたします。

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