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【要点まとめ】『小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」』

現役保育士・日本語教師オススメ本
『小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」』

幼稚園や保育園に通っていた子どもたちが、小学校にあがる時、まったく違う環境になり、戸惑います。
それは親御さんも同じ。
特に1人目の子どもだった場合、子どもと一緒に環境に慣れていかなければなりません。

幼稚園や保育園でも、お勉強を中心とした園もありますが、小学校にあがると、もちろん「お勉強」が中心となります。
いかに勉強を苦痛に感じず、基礎を学ぶことができるか。
この本の中で、たくさんヒントがあったので、シェアしたいと思います。

実際に本で詳しく読みたい方は、こちら↓↓

最優先にすべきは「好きなことに没頭する時間」

どの教育系書籍を読んでいても、これは必ず出てきます。
好きなことに集中して取り組む時間・没頭する時間が大切!

小学校1・2・3年生は黄金期。
だからと言って、「何かさせないと!」と習い事を詰め込んだり、学習塾に入れたりする必要はありません。(もちろん子どもが自らしたければ、行かせるのも良いですが)

子どもはある程度、自分で遊びをつくり出すことができます。
いろいろ与えられてその中から選んで遊ぶよりも、「暇な時間」「何もない空間」が、子どもの創造力や集中力を養います。
幼児期から、「子どもに与えすぎないこと」は大切です。

子どもが何かに熱中している時間は、なるべく親は邪魔しないこと。
子どもが熱中しているものに関しては、その熱が冷めないうちに、道具を揃えてあげたり、本物に触れる機会をつくってあげたりするのも◎

唯一たっぷり与えるべきは「読書」

1~3年生の時期は、「勉強=読書と考えてよい」と筆者は言っています。
この時期にいかにたくさんの本を読むかで学力が決まってきます。

読み聞かせもまだまだ有効

わたしもよく「子どもが自分で本を読んでくれない」との声を聞きます。
そのような子どもたちには、まだまだ親が読み聞かせをするべきだと思います。その後に、簡単な本を一緒に読むのもいいですね。

自分で読む読書は、目から入る読書で、読み聞かせによる読書は、耳から入る読書です。耳から入る言葉が増えれば増えるほど、目から入る言葉の理解も深まります。なので、読み聞かせを積み重ねていくと、自然と自分でも読めるようになっていきます。

「物語文」だけでなく「説明文」も

この本の中で、「物語文」ばかり読んでくると、それまで国語は難なくこなせていたのに、高校ぐらいになって、現代文でつまずくことに触れられていました。

これを読み、「まさにわたしだ!」と。

幼い頃から読み聞かせをしてもらい、自分で本を読むようになってからも、基本的に小説が多かったわたしは、まさにこの現象に陥りました。
主人公の気持ちは読み取れるが、理論だった文章を読むのが苦手だったのです。

逆に、物語文があまり好きでなく、かがくのともシリーズ(福音館書店)が好きで、大きくなっても父の図鑑や歴史書などを読んでいた弟は、高校の現代文を難なくこなしていました。

説明文の本のおもしろさは、単に新しい知識を得るというおもしろさではありません。すでによく知っているつもりの日常生活の中に、新しい理解の仕方があることを知るという発見のおもしろさです。ある事柄を知るだけでなく、その事柄の背景や構造を知るおもしろさなのです。 
物語文の本が空想的、感情的なおもしろさだとすれば、説明文の本は現実的、思考的なおもしろさです。こういうおもしろさを味わっていると、次第に考えることが好きになり、自然に頭の構造化も進みます。

著:中根克明『小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」』

「読書をたっぷりする」「読書習慣をつける」だけでなく
「いろいろなジャンルの本に触れさせる」ことも大切
ですね。

少しでもいいから、「毎日読む」ことで習慣になる

子どもは「読むことが好きだから、読む力がつく」のではなく、「読む力がつくから読むことが好きになる」ものです。 
読書を習慣にするためには、子どもの自主性に任せるのではなく、毎日ある程度強制的に本を読ませることも必要です。

現代は、子どもたちの周りに読書以外の魅力的な誘惑があまりにも多いですね。なので、自然に任せて読書好きになるということは難しいのです。

わたしの生徒たち(7歳~12歳)を見ていると、「寝る前には必ず本を読む」と決めている子たちも多いです。
完全に習慣化しているようで、親が特に何も言わなくても、自分で勝手に読んでいるようです。

あとで伸びる低学年・中学年の勉強法

家庭学習は「すこし」でも「毎日取り組む」

著者の中根さん曰く、「学校の勉強時間だけでは練習量が不足するものその代表となるものが計算と漢字」だそうです。

漢字は読めても書くことが難しい子も多いです。
計算・漢字は、学校の宿題だけでなく、市販のワークなどでもよいので、毎日少しずつコツコツ取り組む習慣をつけましょう。

ただ、毎日こなす量が多いと、子どもも勉強が嫌いになります。
「少なすぎる」くらいがちょうどいい分量です。
家庭学習の目的は、自分でする勉強の習慣づくりです。ですので、勉強の量は「もうできちゃった!」と、楽にできるぐらいに抑えておくことです。
計算と漢字書き取りのドリルをそれぞれ 1ページずつなど、すぐに終わる分量で◎

親が「してほしい!」と思う分量の半分が目安

よくあるパターンとして、
・読書では難しい本を読ませすぎになることが多い
・算数の勉強では難しいことをやらせすぎになることが多い
・勉強時間では長い時間をかけすぎになることが多い
子どもを限界まで引っ張って成長させようとしがちです。
(良かれと思って、なのですが・・・。)

親が「これぐらいがいい」と思う難しさや分量の半分くらいが、子どもにとってはちょうどいいことが多いのです。
勉強はずっと先まで続きます。今無理をして「勉強を嫌いにさせない」ことも大切です。

「親と一緒だと勉強しない子ども」には・・・

親と一緒だと甘えてしまって勉強しない
「あとで」と言ったまま遊んでばかりいる・・・
そのような相談もよく聞きます。

その場合「親以外の人と勉強をする」のも有効◎
家庭教師や祖父母、同級生と集まって一緒に宿題をするなど、親だと甘えてしまうけど、その他の目があると、子どもにとってもメリハリになります。


実際に本を読んでみたい方は、こちら↓↓

わたしが書いたポイントも詳しくわかると思います。
それ以外の勉強法や子どもをやる気にさせるポイントも読みたい方は、ぜひ!

また、今はKindle unlimited(読み放題)対象本にはなっていませんが、わたしが読んだ時は対象本でした。
毎月いろいろな本が対象本になるので、チェックしてみてください♪

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