離婚から立ち直るためにやった100のこと 14/100: ダイビング

離婚後、立ち直るのに、ダイビングはお金に余裕があるならお勧めである。

実は、就職前、クビになった時の保険ってことで、先行投資することを自分に許し、ダイビングのライセンスをとっていた。ライセンスにはいくつか種類があるが私が選んだのはPADIだ。ダイブマスターっていうライセンスをとれば働くことができるって話だったので、そのひとつ手前のレスキューまで取得した。幸いにして、仕事をクビになることも働くことが嫌になることもなかったので、ライセンスが有効活用されることはなかった。

ライセンス取得時に50本ほど潜った。実はライセンスを取ったのはメキシコで、海の透明度は高く、魚の種類も豊富だった。回数を重ねるごとに難しいダイブを経験した。ドリフトダイブに始まり、珊瑚礁の洞窟、くじらとの遭遇、セノーテと呼ばれる真水と海水の入り混じる鍾乳洞の洞窟まで。ワクワクする経験だった。

正直、フルコースで体験してしまったので、小笠原でナイトダイブをする、とか、よっぽど楽しそうでなければ、ダイビングする!って気持ちにならず、何年も潜っていなかった。だって高いんだもん。

平日と週末が変わり映えしないのがつまらなくなってきたので、ダイビングでもやるかと、ある木曜日、会社のすぐそばにあるダイビングショップをいくつか周り、その週末にツアーをやってますよっていうところに行くことに決めた。現地に一泊して、夜は皆でBBQをするとのことだった。2泊3日で参加しても、現地集合解散で1泊2日でもいい、とのことだったので、現地までキャンピングカーで向かうことにした。

ツアー参加前日は離婚届をだした日だったので、週末、どうしても1人で過ごしたくなかったのだ。離婚してなかったら、お金もかかるし、参加する勢い、みたいなものはなかったと思う。離婚が原動力になることもある。マイナスな出来事だろうが、プラスな出来事だろうが、自分が動く理由になるなら使わない手はない。

久しぶりのダイビングは楽しかった。自分が何が好きが再確認するいい機会にもなった。

私は兎にも角にも見たことないものを見たいのである。同じショップを使って、同じ場所に潜り続ける、みたいなことは飽きちゃう。飽きちゃうと何を考えちゃうって元夫のことである。2本ボートダイブする代わりに元夫とふたりで1本潜りたいな、元夫にこの変なウミウシ見せたいな、などと考えてしまうのだ。

一方で、ダイビングマスターとって、土日バイトする、みたいなことはありだなと思った。お金にもなるし、暇も潰せるし、一石二鳥である。そんな都合よく雇ってはくれないかなー。

あとは、技術を要求されるダイビングとか他のことなんか考えてられん!みたいなものなら、立ち直るのに良さそうである。

ダイビングショップは、偶数月に飲み会を開催しているらしい。ライセンスをとるかどうかは考えつつ、飲み会に参加しようと思ってる。ダイビング友達も出来るかもしれないし、友達が出来なくても、潜ってみたい場所が見つかれば、次の暇つぶしの種になる。

結局、離婚から立ち直るにあたって1番の敵は孤独感だ。偶数月の飲み会に参加しつつ、ダイブマスターをとるか、もしくは、年に4回くらい、どこかでダイビングツアーに参加するとかどうかなぁなど考えているところである。

なお、ライセンスを一つも持ってない人にはなかなか良い立ち直り方法だと思う。同じく、これからライセンスをとるって人達と定期的にあって仲良くなれる可能性があるし、なにしろ良き顧客なので店員さんはめちゃくちゃ優しい。お金を払うとやはり丁重に扱ってもらえるのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?