離婚から立ち直るためにやった100のこと 11/100: 公正証書、離婚協議書を作る

圧倒的にお勧めする。

公正役場というところで、手数料を払って公正証書なるものを作成するとお金に関する記載事項が守られなかった時に裁判をせずに給料の差押えができるのである。離婚協議書もフォーマットに従って粛々と作成しておくのがいい。離婚協議書を公正証書として作成することも出来る。後からややこしいことになるのを避けるという意味合いも大きいが何よりこれで終わりっていう区切りになる。

離婚届を出す日取りを話し合う際に私から公正証書を作成したい旨を申し出た。作成自体を反対はされなかったが離婚届前に出したいという私の主張は反対された。ただ、反対されようが何しようが、離婚届を提出する前に作成した方が全ての話はスムーズである。特に、離婚したい人と離婚を回避したい人が離婚しようとしている場合、そして、あなたが離婚を回避したい人の場合は、どこをどう切り取っても離婚届提出前に公正証書を作成した方がいいと思われる。知らんけど。

私は元夫の独身時代の借金をもろもろ立て替えている。結婚後、元夫は失業訓練所に通い、異業種に転職したので、年金や税金、保険証のお金などの支払いも立て替えた。それらをもう返さなくていい、と言ったこともあるのだが、返してもらわないとまるで結婚詐欺のような状況になってしまう気がして、二転三転した結果、きちんと払ってもらうことにした。25年ローンだと言われたとき、自分の中の折り合いがつかなくて、利子をつけてもらった。これで本当に全くもってイーブンになってしまった。お金を借りてて申し訳ないからやり直そうなんてルートは完全に断たれたのだ。

元夫自身に借金の総額がいくらになるのかを提案をするようにお願いした時、5年以内の支払いを交渉した時、銀行振込の記録と借金ログを足して総額を出したら思ってた額の2倍超えだったとわかったことを元夫に伝えた時、全ての過程において、やり直そうって言ってくれないかな、と思っていた。こんなに助けてくれててありがとう、もう一度やり直すことで返すよって言ってくれないかなと思ってた。

公正役場で押印するとき、頭の中で私は公正証書をびりびりのばらばらにしてた。震える手で公正証書に押印し、手数料の支払いを済ませた。元夫は手数料を半額払ってくれた。利子について、無利子無期限で貸したくせに返す時になって利子を要求するなんて筋が通らん、と、めちゃくちゃキレてたのに、元夫は憎めないところだらけの人なのである。

離婚協議書には私が離婚届を提出すると記載した。その日が来なければいいと何度も思いながら、約束した期限の最終日、私は市役所に向かい、離婚届を提出した。届はあっさり受理されたが、マイナンバーカードの更新には時間がかかった。待ち時間の間、誰にも気づかれませんようにと願いながら泣いていた。

私は行政書士さんに公正証書の作成も離婚協議書の作成もお願いした。公正証書に記載してはいけない内容を記載してしまうと無効になってしまう、とか、公正役場とのやりとりがめんどくさいから、とか、理由は色々あったが、なにより率直な想いを相談しながら文書化できたし、依頼してしまうとやっぱり辞めます、とか言えなくて嫌でも前に進むし、依頼にかかる金額も安かったのでとても満足している。

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