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家の購入手続⑨(引越し前に、捨てる作業を)

私事だが、自分の勤務先は全国に事業所がある。転勤も何回か経験し、引越しには慣れている。

引越し作業で避けるべきこと。それは、荷造りの時間切れ。そうなると、とにかく何でも持っていって行った先で考えれば良い、という悪魔のささやきに簡単に乗ってしまう。

引越しは、ものを整理して捨てる良い契機である。今まで使わなかったけれど、新居では使うかも……が現実化する確率はほぼゼロである。むしろ、これまで使わずに済んだものは今後も使わないのが普通である。

子どもの記念品や大好きだったおもちゃも取っておきたくなるが、大抵は置き場に困るだけのものとなる。懐かしいと取り出して、それを元に家族で思い出話に花が咲くことは、まずない。

価値あるものだから取っておこうと考えるのも分かるけど、その価値を分かる人との出会いはそうそう期待できない。

例えば亡父の遺品であった自慢のジャズのレコードが、段ボール一箱分まとめて4桁にもならなかった。他も推して知るべしである。運び賃の方が高く付く場合がほとんどだし、価値があると思うなら売った方が良い。

捨てる判断基準として、保管のためにトランクルームを借りても良いと思えるか? はあると思う。そう思えないならば、この際捨てるべきかと。

そもそも、あの世には何も持って行けない。この世にいる間に、その思い出の品をどれくらい見返すのかを冷静に考えねばならない。

取り敢えずキープする選択は、新居での居心地を悪くする。新生活の門出を、自ら色褪せさせる必要はない。

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