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昨晩のWBCに強引に紐付ける商魂を観た

昼過ぎに微熱が出てしまいました。おそらく風邪だと思うのですが、そうじゃないと今頃ですか? と妙な突っ込みを受けそうでちょっと鬱になっています。

さて、……

WBC1次ラウンドB組の3/11に開催された日本vsチェコ戦において、日本は10対2と圧倒的な強さを示して勝った。これは大方の予想通りだと思う。

これで決勝進出決定かと思っていたら、まだチェコチームの勝敗等で変わるらしい。でも、これはほぼ影響は出ないだろう。この日に決まったなら3/11に東日本大震災とは別の意味付けがなされた可能性があり、その点は残念だった。

前振りが長くなったけれど、今回の本題は野球ではなくて近所のスーパーのお話。

11日の昼過ぎのこと、いつものようにカミさんとスーパーに買い物に行った。そして品物をカートのカゴに詰め込みながら店舗内を進んでいた。すると、以下のような店内放送が流れた。

「本日行われますWBC日本対チェコ戦のテレビ観戦に、当店の○○はいかがでしょうか。そして、お飲み物としてビールやコーラ等も取りそろえて近くに設置しましたので、是非ご利用ください」

これを聞いた私は一瞬耳を疑い、そしてその強引さに舌を巻いた。人生で出会った最大の我田引水・牽強付会だと言っても過言ではない。ここまでやられると逆にすごいとしか言いようがなく、感心してしまった。

このような店内放送を流すからには協賛でもしているのかと思い、調べてみた。以下のWBCの公式サイトの大会概要のページを見て頂くと分かるのだけど、その企業は入っていなかった。もっと言えば、スーパーという業態自体が入っていない(ページの表の最下部を参照願う)。

https://www.wbc2023.jp/overview/

それを知って二度びっくりなのだけど、商魂たくましいという言葉がこれほど当てはまる事例もなかなかないだろう。

この店内放送がどれくらい効果を発揮したのかは分からない。でも、ゼロということもなかろう。私のように「試合結果さえ分かればよい」「ニュースのハイライト部分の放送で十分」な人ばかりではないからだ。

もしかしたら、この店内放送を逆手に取って「日本を応援しなくてはならないから○○を買おうよ、ビールも!」と便乗して奥様に提案し、渋い顔をされるもなおも交渉して認めさせた夫君がおられたかも知れない。

一つの売り込みの店内放送がこのようにいろいろな方向で影響を与え、それが更なる伝播を生んでいった可能性は否定できない。あまり話を広げると「風が吹けば桶屋が儲かる」になるが、経済に好影響を招くのは間違いない。

そんなことも考えてしまった3/11である。

お読み頂き、ありがとうございました。

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