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「子持ち様」に思うこと

今日は一日中好天に恵まれました。日差しが強くて既に夏になった印象を受けました。ゴールデンウィーク前半の3連休の中日、予想通りスーパーが空いていて買い物も早く終えられました。いつもこうだとよいのですが。

さて、……。

ここのところ標題の「子持ち様」がネットで議論されているそうな。要は、子を持つ親が主に子の体調不良を理由に早退する、急に休みを取ることで、残る社員がその穴埋めをしなければならない状況があり、それに対し不満を吐露する際のネットスラングが「子持ち様」になっているらしい。

これ、かなり対応が難しいと考える。

「困った時はお互い様」という表現があるのだけど、少なくとも発生時点においてはお互い様と言える関係性ではない場合が多い。皆が子を持っているならばそう言えるかもしれないけれど、現実はそうではないからだ。

加えて、職場に残る独身者や子育ての終わった既婚者がその穴を埋めるケースが多い。目線を広げれば「お互い様」と言えるのかも知れないけれど、人間忙しければ忙しいほど心の余裕は失われ目線を広げることもできなくなる。

よく「忙」という字は「心を亡くす」と書くと言われるゆえんである。

しかも、平成一桁くらいまでとは異なり、リストラで職場の人員に余裕は全くない。砂場で子どもが遊ぶ棒倒しで砂山の両サイドを削りながら「まだ倒れない」と言うように、職場の人手は削減されている。余力の手当ては難しい。

職場の人たちも、それぞれ終業後には予定がある。もちろん暇な人もいるだろうけれど、それを継続的に当て込んではなるまい。

一度や二度ならしょうがないと思えても、頻回になれば「ちょっと待って」と感じるようになる。更に同様の状況が継続すれば「いい加減にして欲しい」という気持ちになるのもやむを得ないと思う。

本件について、急に帰宅せざるを得ない状況はやむを得ないもの考えるなら、カバーに回れる人員を確保しておくか、カバーに回った社員に対して何らかの方法で報いる他はない。

人員の確保は正直なところ難しいだろう。でも、どんな軍隊でも遊軍を持っておく思想はあって、何かあった時に備えて急派されるべき兵力は確保しておくべきであるはず。民間会社であってもこれは考えておくべきであろう。

ジャストアイデアではあるが、その職場を去った人、できれば円満退職した人と5年程度は単価契約を結んで、出動の都度対価を支払うというのはどうであろうか。もちろん受け手の能力との兼ね合いもあるけれど、選択肢の一つとしてはあり得ると思う。

また、カバーに回った社員に報いることについては、意外と具体的にやっていない例が多いように感じている。個人目標においては必然的に想定外のバックアップが評価されにくい構造となっているが、これは改めるべきだと思っている。

職場の中の不満は酸に変わる。酸は器を溶かす。このことはキチンと認識しておきたいこと。

お読み頂き、ありがとうございました。

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