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自分の言動を省みないと命に関わる世相を憂う

今日は朝から曇り、時折晴れでした。風が強く、雨戸のガタガタという音で目が覚めたのはちょっと目覚めが悪かったですね。

さて、……。

最近人としての矩(のり)を超えた事件が続いているように感じるのは私だけだろうか。

栃木の那須町と言えば、御用邸もあるところ。そこで4月16日に夫婦の遺体が発見された。この件についてはその後も捜査が続き、犯行に関わった者が段階的に逮捕され現在も取り調べを受けている。

また、5月8日には、新宿でガールズバーを経営していた女性が、居住するタワーマンションの敷地内で刺殺された。

栃木の遺体遺棄事件については、当初もっと大きな組織による犯罪かと思われていたが、現状分かっている範囲では殺された夫婦の娘の内縁の夫の指示から始まったように認められる。こちらの方は犯罪の枠組みが段々見えてきた感がある。

一方で新宿の女性刺殺事件については、当初ストーカーによる殺人だと思われていた。今も、その「要素」を払拭できない。ただ、二人の間には金銭トラブルがあったこと、その件について「加害者」が警察に相談していたことが判明。

こうなると、ストーカー部分にのみ着目して接近禁止令が出されるに至った警察の対応が適切だったのかが問われる。お金の返却を求めること自体はおかしなことではないからだ。

もちろん、金銭の貸し借りは民事の話なので、警察の扱いから外れるのは理解するのだけど、私たちの第一印象の通りに単なるストーカーだと警察まで認識してしまったことが、こんな惨事につながってしまったように感じる。

これらの二つの事件について、加害者が悪いのは間違いない。人を殺す、死に至らしめる行為は犯罪なのだから法に則って裁かれるべきである。

でも、被害者が一方的に被害を受けただけなのかという疑念がどうしても残る。栃木の遺体遺棄事件の被害者夫婦は、その後の報道を見聞きしている限りにおいて周囲の店舗ともトラブルを起こし、今のところ発端と思われる娘の内縁の夫にもかなりきつく当たっていたらしい。

そして新宿の女性刺殺事件についても、金銭についてのトラブルがあったようである。つきまとってくる男に金を返さない感覚は、私には理解できない。贈与されたものであったとしても、突っ返したうえで「近寄らないで」と言うべきではなかったか。

人としてどうよ? を考えた時に、いずれの被害者も素直に同情しきれない部分が残ってしまうように感じている。

いずれの事件も通り魔によるものではない。むしろ自分の身近にいた者による犯行であることを踏まえると、自分の言動が恨まれていないかを自省することって大切だなと感じている。

私は身に覚えはないのだけど、これら事件の被害者もこんなことになるとは思っていなかっただろうと考えれば、人情の感度を高めておくべきなのだろう。

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