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中学校の先生の欺瞞について

今日もよいお天気でした。気温は朝から高めで、先週金曜日にはまだ残っていた桜の花🌸も、力尽きたように寂しくなっていました。もののあはれを感じます。

さて、……。

散る桜を見て、なぜか中学時代のことを思い出した。

ぶっちゃけ、私は中学校って苦手だった。小学校を卒業してほぼ全員が入学するところではあるのだけど、そこでは急に「大人になるんだから」「大人になる準備期間」等と言われて戸惑った。

実際、基本的に公共交通機関の運賃は中学生から大人料金になる。これは昔から変わらない。

ただ、中学校において生徒が大人扱いされていたかというと、そんなことは全くなかった。大人という言葉を使いながら、未熟者として強い指導を行われることが多かった。正直なところ、ムダに厳しかったという印象を今でも持っている。

加えて、中学校では全体責任と言われることが増えた。授業中に不熱心な子がいることを理由に「態度を改めない限り、私はこのクラスで授業をしません」と言った先生がいた。

私はドライなので「授業がなくなってラッキー!」だと喜んだが、クラスで話し合った末、たまたま学級委員である私と女子生徒が二人で職員室まで行って詫びを入れて収まった。でも、これは改めて考えるとおかしい。

大人の社会で、全体責任を取らされることなどあるだろうか。私は会社に入ってこの方、その経験がない。もしあなたがその経験をお持ちなら、どのようなことだったのかを是非教えて頂きたい。

更に、授業をやりたくないという気持ちを抱くこと自体は理解するものの、本当に授業をすっぽかしたのは単なる職場放棄である。大人の態度ではない。

大人としての先生は、むしろ職員室で話し合うべきだし、周囲の先生方は授業を再開するよう説得すべき事案だったと思うのだけど、そうはならなかった。

そもそも授業に不熱心な子ではなく、無償労働を強いられる学級委員に謝らせて事態を収拾するのは理不尽。当時からモヤモヤしてはいたのだけど、そこは正に未熟な私としてモヤモヤ感の根源にまでたどり着けなかった。

大人、大人と言う割に、結局一人の個人として尊重することのない中学校の先生しぐさ。率直に欺瞞のかたまりであったと思う。

「教え子を再び戦場に送るな」というスローガン。でもリアルの中学校は、戦場のように理不尽に満ちていた。まずはそういうところから改めて欲しいと心から願う。

娘に今の様子を聞くと「体育の着替えで遅れた子がいたら全体責任だと言われて自分まで怒られた」そうだから。相変わらず全体責任と言っているのを聞いてうら寂しい気持ちになった。

いじめで自殺した子の学校で、学校の先生が全体責任を取って全員辞めた例を寡聞にして知らない。自分たちがやらないことを生徒に求めるべきではない。

お読み頂き、ありがとうございました。

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