ニュースの取り上げ方には注意も必要
土曜日はルーチンが多く、その中でも妻とのスーパーへの買い出しは鉄板となっています。それでも多少の変化はあり、今日は「暮らしを応援! TOKYO元気キャンペーン」の適用を受けて、1000ポイント近くをゲット! ホクホクです。
さて、……。
ニュースの導入に「街の声」をいくつか取り上げることがある。
例えば今だと物価の値上がりについて
「あれもこれも値段が上がって困っています」
「年金生活者なので生活がカツカツ」
「見切り品を狙って閉店間際にスーパーに行っています」
等と話す人たちが登場する。
それらのコメントを受けて、スタジオのキャスターが「本当に困りますよね〜」等と話をつなぎ、その後の経済の専門家の分析等を伝える流れが多い。
ただ、これを素直に受け止めてよいだろうか。というのは、この専門家の分析は、テレビ局が事前に話を伺いデータ等の提供を受けているのが発端のはず。それを基に作り込まれた映像が、ニュースの一コマとして挿入されていると考えるべき。
つまり、結論が先にあり、その分析結果に沿った「街の声」を後から集めていると推測した方が、流れとしては自然になる。ぶっちゃけ、「街の声」は結果に沿った内容のものをピックアップされていると考えねばなるまい。
日本は「出る杭は打たれる」ので、「この程度の値上げなら仕方がない」「値上げを認めてくれないと私の給与も上がらない」等と言おうものなら、ぶったたかれるのがオチ。そういう点から本当の気持ちを言わない人もいる。
でも、本当に生活苦の人は、街には出てこないのではないか。街の物価は高めであるし、少なくともテレビが街頭インタビューを行うような、銀座や新橋まで移動する電車賃すら厳しいだろうし。
怖いのは、そういう人たちはこれから行われる花見、そろそろ計画を本格的に立てねばならないゴールデンウィークの行楽等の話題において、テレビのニュースで取り上げられないこと。まるで存在していないかのように黙殺されてしまう。
ニュース番組の構成上やむを得ないのかも知れないのだけど、私たち一般人はテレビ局のおもちゃ箱に入っているモブ。必要に応じておもちゃ箱から取り出されて期待されている内容を話し、またおもちゃ箱に仕舞われる。
このように理解するとしっくりくるように思う。
なお、これはまだ「街の声」がナマであることを前提としている。ちょっと検索すればヒットすると思うが、「街の声」を話す通行人が別のニュースでも登場するケースがあるそうな。
取材を受ける店ならいざしらず、同じ「通行人」が取材クルーから意見を求められ、かつそれが選ばれる確率って同様に確からしいならかなり低い。本当に通行人なのだろうか。
こういう「疑惑」を踏まえると、ニュースといえどもかなりの部分で作り物が混ざっていると言わざるを得ない。よってタイトルに書いた通り素直に受け止めず、どこまで信用できるかを注意して観た方がよいと申し上げる。
お読み頂き、ありがとうございました。
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