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『「数字で考える」は武器になる』中尾隆一郎:ROI視点を仕事はもちろんプライベートでも

普段仕事をしていると、

・上司から急に仕事を振られる

・たくさんある業務の中でどこから手を付けるべきか分からなくなる

こんなことがよく発生するかと思う。

今回紹介する中尾隆一郎の『数字で考えるは武器になる』は、

目の前の業務に対して無闇に取り組むのではなく

数字で考えることを起点にすることで

業務をスムーズに、かつ成果を最大化させる手法を教えてくれる。

本書で述べられている数字で考えるとは、

与えれられた仕事を因数分解し、

その内容ごとにROIを見定め、

タスクの優先順位をロジカルに説明する

という一連の流れであると私は理解している。

例えば

「明日中に○○の業務改善レポートを提出してくれ」

という指示があったとする。

このときに

「明日までなんて急なタスクは無理ですよ」という風に返してしまうと

無理である理由が明確ではないので上司もなかなか納得ができない。

これを

・現状やらくてはいけない仕事は○○である

・業務改善レポートの工数は昨年の数字の見直しで2時間、改善ポイントの発掘で1時間、改善アイデアの検討で1時間、資料化で2時間の合計6時間は必要

・この2つのタスクを比較した際に、前者の仕事を後回しにすればレポートの作成は可能だがそれでいいか?を確認する

この工程を踏むことで双方納得感を持って仕事を進めることができるし、

自分のタスクがもたらす価値というものが上司にどう評価されるのかを理解する手助けにもなる。

またROIという観点を常に持つことで、

経営者と同じ目線を持つことができる点も本書では指摘している。

Aという施策を実施することでどの程度のリターンがあるのか?

これを考えることはある種当然かもしれない。

だがこれを常に意識することをどれだけの人が実行できているかは疑問であり、

だからこそそれができることは強みになりうる。

またそれだけでなく

自分が今行っているタスクや行動が

コストになっているのかそれとも投資になっているのかを考えること。

これは仕事だけでなくプライベートでも活きてくる考え方だと私は思う。

仕事を始めたばかりの社会人1年目のような人は当然ながら、

自分の成果がなかなか認めてもらえないと考えているような人にとっても

本書に書かれていることを意識することで

日頃の業務にポジティブな変化が生まれるはずだ。

私も数字で考える習慣を身につけることで成果を最大化させたいと思う。


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