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ウエル・エイジング・ビジネス

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高齢者を顧客として、エイジング(加齢)をビジネスにする エイジングする人を顧客にしたウエル・エイジング・ビジネスはこれまでの社会課題を解決するためのベンチャービジネスがゆえに説明… もっと読む
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記事一覧

家族の絆/ウエル・エイジングを通じて見る絆の力

家族の絆の重要性 家族とは、生まれた瞬間から私たちを形成する基本的な社会単位です。時間が経つにつれて、家族の構造は変化するかもしれませんが、その絆の価値は変わりません。 ハーバード大学の発達研究では、幸せで健康な長寿の秘訣がリレーションシップにあることが示されています。家族の絆は、私たちのウエル・エイジングにおいて不可欠な要素です。 家族の変遷 家族構造の変化は避けられない現象です。結婚、子育て、そして時には離婚や別れも含まれます。これらすべての段階が、私たちの生活に

良い人生とは? - ウエル・エイジングの視点からリレーションシップを考察する

ウエル・エイジング協会の立場から多くの方々に「良い人生」とは何かを考え、実現するためのサポートを行っています。今日は、私たちがどのようにして良い人生を送ることができるのか、特にリレーションシップの重要性に焦点を当てて考えてみたいと思います。 良い人生の基本概念 良い人生とは、一言で言えば「幸せ」であると感じる状態です。しかし、その幸せが何を意味するのかは人それぞれです。一般的には健康であること、安定した収入があること、愛する人との良好な関係があることなどが挙げられますが、

「幸せ感」はウエル・エイジングの目的:「幸せ」を追求する生き方

ウエル・エイジング(Well Aging)とは、単に長生きすることだけを意味するわけではありません。 それは、人生の質を向上させ、精神的、社会的、身体的健康を保ちながら「幸せ」を追求する生き方です。 このコンセプトは、現代社会において特に重要な意味を持っています。 なぜなら、私たちは科学的進歩によって物質的な豊かさは得られたものの、それが直接的に幸福へと繋がるわけではないことを日々実感しているからです。 ウエル・エイジングの目的は幸せ アメリカの精神科医、精神分析医Rob

今こそ紙芝居/伝統的なストーリーテリングがもたらす新たな価値と仕組みづくり

こどもの日 朝の隅田川のウォーキング中に紙芝居の練習をしている御婦人と出会いました。 2本の紙芝居を視聴させていただき、さまざまなディスカッションの大きな発見がありました。 こどもの日らしい出会いと発見 それを少しご紹介いたします。 紙芝居とは? 日本の伝統的なストーリーテリングの形式で、絵を使って物語を語る一種のパフォーマンスです。このシンプルでありながら魅力的な方法が、高齢者にとってどのようにして生きがいと健康の源泉になり得るのか、今回はその価値を再評価します。

リレーションシップがエイジングへもたらすこと/ウエル・エイジング10訓から

リレーションシップは、私たちが年を重ねるにつれて、どのように心の健康や生活の質に影響を与えるのでしょうか? 私たちが日々の生活で築いている人間関係が、実はエイジングにおいても大きな役割を果たしているのです。 この記事では、リレーションシップが高齢者の幸せにどのように寄与するかに焦点を当て、具体的な事例を交えながら解説します。 リレーションシップの重要性 高齢者の幸せにおけるリレーションシップの役割 リレーションシップが高齢者の幸せにどう影響するかについては、多くの研究が

情報を資源に変えるコツ/ エイジングとKaigoの新しいアプローチ【作業段階】

私はエイジングとKaigoを仕事としているものとして、この二つの分野での情報整理と再構築の重要性を日々感じています。 今回は、情報を如何にして有効な資源に変えるかというテーマに焦点を当てて、そのコツをお伝えします。 エイジング情報の再構築 ゴールデンウィークの計画 ゴールデンウィークの期間を利用して、エイジングと介護の情報サイトの大幅な整理と再構築を行います。この時期は通常業務が比較的落ち着くため、集中してプロジェクトに取り組むのに最適です。 サイトの目的と構造 新し

朝のウォーキングラジオの拡張機能と隅田川と多摩川連携の探索

エイジングとKaigo情報を発信する立場から妄想を実装する新たな取り組みの一歩となる散歩報告 ウエル・エイジング・アワー 朝のウォーキングラジを拡張させる 隅田川と多摩川連携の探索ラジオを活用した健康促進プログラム ラジオ放送の革新 今回の実験では、隅田川と多摩川沿いを歩きながら、ライブ放送を行いました。この取り組みは、リスナーに新鮮な体験を提供することを目指しています。 おうちデイ新聞発行責任者の田村武晴さんが多摩川沿いのウォーキングから参加してくれました。 お互い

散歩を通じた新たな交流形式〔妄想段階〕

私がPodcast「ウエル・エイジング・アワー/朝のウォーキングラジオ」を通してエイジング(加齢)とKaigo(介護)情報を発信しながら妄想していることをお伝えいたします。 散歩は単なる運動以上のものです。 心身の健康を促進し、社会的なつながりを深め、創造性を刺激するための有効な手段です。このブログでは、散歩を通じて得られる様々な利点と、それをどのように活かすかについて掘り下げていきます。 オンラインとオフラインの融合 現代のテクノロジーを活用して、オンラインとオフラ

高齢者共感体験インスタントシニア: タイの高齢社会に役立つ新しいアプローチ

イントロダクション 高齢者共感体験「インスタントシニア」は、介護業界の人々に限らず、高齢者に関する商品やサービスに関わるビジネスパーソンが高齢者の日常に直面する困難を体験することで、理解と共感を深めるプログラムです。この記事では、その概要と、日本だけでなくタイの高齢社会においてもどのように役立つかを掘り下げます。さらに、タイの高齢社会に向き合い始めた人々や、日本の介護施設で働く特例技能の介護人材との定期的なライブを通して共有される情報が今後の日本とタイの高齢社会の協業を生む

ウエル・エイジング10訓: 高齢期を豊かに生きるための新しい道標

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ウエル・エイジング・ライブ0429【Well-Aging Thailand Live】〜タイと日本の高齢社会比較「高齢者共感体験」ความรู้สึกร่วมกันกับผู้สูงวัย

タイの高齢者の人口は、2024年現在で約1300万人とされています 。 これは国の総人口の約19%に相当します 。 (さまざまなデータが存在していますが参考値として) タイは世界でも急速に高齢化が進む国の一つで 今後も高齢者の割合は増加していくと予想されています。 2024年現在、日本の65歳以上の高齢者の人口は約36.23百万人です。 これは国の総人口の約29.9%を占めています 。 その中でも2025年には 戦後生まれの団塊世代の方が全員後期高齢者になろうとしています。

認知症を知る〜認知症を諦めない日本から、これからはじまるタイへ伝えたいことศึกษาเกี่ยวกับโรคสมองเสื่อม จากญี่ปุ่นที่ไม่ยอมแพ้ต่อโรคสมองเสื่อม สู่การเริ่มต้นในประเทศไทย

私、日本ウエルエージング協会の6代目会長として、介護経営サポーターの立場から認知症ケアの重要性について語りたいと思います。今日は、認知症についての理解を深め、日本とタイの架け橋となるべく情報を共有します。 認知症の基本を学ぶ 認知症の定義と種類 認知症は、脳の損傷や病気が原因で記憶力、思考力、判断力、言語能力などが低下する状態を指します。アルツハイマー型認知症や血管性認知症など、複数の形が存在し、それぞれ異なる原因と治療法があります。 症状の理解 認知症の症状は多岐に

ひとりっ子政策後の高齢化/社会ニーズは「少子高齢化」

高齢社会対策の根っこは少子高齢化 北欧デンマークから日本、そしてアジアへの知見の伝承 高齢化が進む世界で、どの国も持続可能な社会システムの構築に奮闘しています。特に、一人っ子政策の影響を受けた国々では、将来を見据えた介護の仕組みづくりが急務となっています。 社会の変化は「少子高齢化」であることを忘れないようにしたいと思います。 北欧デンマークから学んで実践してきたことは、これから日本からアジア諸国へ提供できる貴重なノウハウとなって地奇跡されてきました。 デンマークの社会

介護の仮説を立てる方法 ― 自分らしさを保ちながら良好な老後を迎えるために

介護の仮説を立てることは、自分や大切な人が将来必要とするかもしれない介護に備える重要なステップです。このプロセスを通じて、Well-Being(幸福感)からWell Aging(健やかな老い)へと進む思考を取り入れることができます。 このブログでは、介護制度に詳しくなくても、自分らしく生きるための介護の仮説をどのように立てるかに焦点を当てています。 Well-Beingから 「介護の仮説」とは、将来的に介護が必要になった際にどのような支援を受け、どのような生活を送りたい