道永あんり

芯は強くも、心穏やかに生きたい。

道永あんり

芯は強くも、心穏やかに生きたい。

最近の記事

失敗を約束されている人に対して、救おう正そう、と、おこがましく考えた私のお話。

例えもし今私がコロナ陽性になったとして。 取り急ぎの食事はUberがあります。 ドライブスルー診察できる近所の病院も分かる上に診察券も作ってあります。 夫氏と息子氏が陰性の場合、家庭内別居できるだけの部屋数もあります。 マスクも消毒液もレトルト離乳食も十分にストックがあります。 なので、職場や保育園への迷惑を最小限に抑えて暮らせると思います。 でもそれは準備期間があったから。 2年前なら絶対に、その全てが無理でした。 あの頃私はただでさえ疲れていました。 不妊治療、並行し

    • 我が家の保活記録⑦

      息子にはできれば一歳までに保育園に通って欲しい、と思っていました。 理由はいくつかあります。 育休明けのご家庭の多くが狙うのは一歳児クラスです。 私が求職中である我が家は、わずかながら入園確率が高い0歳児クラスを狙うべきだ、と言う現実的な視点がまず1つ目。 そして、もし0歳時点で入園出来なかったら?何度かシミュレーションしてみました。 その場合、年度途中の空きを探しつつ年度初月の入園を狙うことになります。 しかし、育休明けのご家庭や既に複数人子供がいるご家庭に比べて

      • 我が家の保活記録⑥

        さて、いよいよ実際に保育園を見学することとなりました。 息子には、従姉妹から出産祝いに貰った、カッチリした印象の服を。 私には、結婚の挨拶の時に買った、無地の七分袖ワンピースを準備しました。 これに関しても事前に調べ尽くしていたし、この時の服装で結果が左右される訳ではないと分かっていたので、悩まずに済みました。 持参物は、息子の着替えやオムツ類、持ち運びが便利なサイズの抱っこ紐。 見学申込電話の時に必要だと言われた筆記用具とメモ用紙。 メモ用紙には質問したいことを5件ほどリ

        • 我が家の保活記録⑤

          前々回のnoteでは、見学を行う保育園が3ヶ所に絞られた所まで書きました。 Ⓐ待機人数0人の園(家から遠め)(私立) Ⓑ待機人数0人の園(家から近め)(公立) Ⓒ空きが二枠ある園(家から遠め)(私立) 私が保活に向けて行動できる体力を回復できた頃、県内では緊急事態宣言が出されていました。 コロナは様々なことに影響を及ぼしていますが、保活においても大きな影響がありました。 ⒶⒷⒸどの園も、感染対策の一環としてこのような制限がありました。 ●緊急事態宣言中の見学はNG ※Ⓑ

        失敗を約束されている人に対して、救おう正そう、と、おこがましく考えた私のお話。

          我が家の保活記録④

          「あんりさんだっけ?企業併設保育園はやめといた方が良いよ。何でか分かる?」 私は『子を企業併設保育園に入れる』とは一言も言っておらず この発言をした人とはこれがいわゆる初絡みというやつでした。 私はこの時、Twitterのスペースという機能を使って雑談をしていました。 その中で『企業併設保育園ってどんな感じだろうね?』という話題が出ました。 もし彼女があのスペースに参加していなければそれだけのことだったと思います。 「あんりさんだっけ?企業併設保育園はやめといた方が良い

          我が家の保活記録④

          我が家の保活記録③

          保活記録その① その② 認可保育園選びの我が家の条件は『虐待のリスクが低いこと』と『家から近いこと』の2点だけでした。 『家から近い』に該当した認可保育園は5ヶ所。 『虐待のリスクが低い』の見極めは、保育園を実際に訪れて見学を行う短い時間に判断するしかありません。 ですが、5ヶ所中の1ヶ所は、見学せずともその判断が可能でした。 保活を始める少し前、近所に住む友人夫婦から「あそこだけは絶対にない」と聞いていた園です。 私達は見学することなく

          我が家の保活記録③

          我が家の保活記録②

          前回のnoteは妊娠中のエピソードでした。 令和3年3月、一番不安に思っていた『無事に産む』を達成でき、私は1人の男の子の母親となりました。 その後も体が回復するまでの約1ヶ月間は保活について意識して考えないようにしていました。 noteをまとめながら気付いたのですが、この行動を不安なく継続できたのは、夫の言葉や支えももちろんですが 「あんりちゃんは何もしてないんじゃなくて、『何もしない』をやってるんだよ」 という、色々辛かった時期に友人にもらった言葉が心

          我が家の保活記録②

          我が家の保活記録①

          妊娠中、私が一番心配していたことは『無事に産むことができるのか』で その次は『我が子は保育園に入れるのか』でした。 私は妊娠を理由に退職勧奨を受けました。 妊娠当時、クリニックの受付のお仕事をしていました。 不妊治療を受けていた頃にその旨伝えた上で入職できた職場で 実際、治療に伴うシフト変更に何度も快く応じて頂いておりました。 妊娠しても勤め続けたい意思があることも伝えていたので 辞めるよう言われることは予期していませんでした。 客観的に状況を判断し正しく立ち回るべく、労働

          我が家の保活記録①

          「トイレ一緒に行こうよ」

          学生時代 「ねぇ、トイレ一緒に行こうよ」 と、誰かが誰かを誘う様子を不思議だと思っていた。 自分と他人の排泄のタイミングはいつも同じではないのに何故誘うのだろう? 聞くところによると着いて行く側は必ずしも排泄する訳ではないらしい。 では何故誘いに応じるのだろう? 連れ立って行くことによって、他人の排泄音を聞く、他人に聞かせることになるのではないか? 何もかも不思議だったが特に最後の疑問は不思議な上に嫌だった。 音消し装置などない、田舎の汚い古い臭いトイレ。 そこに誘う・それに

          「トイレ一緒に行こうよ」

          コロナ禍に思うこと

          「もう逃げられないんだな」と私が悟ったのは、コロナ禍、という言葉すらまだなかった2020年2月の末。 日本全国の小中学校の一斉休校が要請され、一人で留守番が難しい年齢のお子さんがいる同僚が途方に暮れている様子を見た時だった。 その時私は何となく、昔読んだ物語を思い出した。 第一次世界大戦の頃を舞台に書かれた物語である。 誤解のないよう先に書いておくが、私はコロナ禍と戦争を結び付ける思想の持ち主ではない。 タイトルや細かいネタバレは伏せるが、あらすじは概ね下記のような内容である

          コロナ禍に思うこと

          白すみれ

          2017年3月19日に書いたmixi日記を転記(一部編集)。 家からコンビニに行く途中の道の隅っこ、アスファルトの隙間から。 白いすみれの花が咲いてるのを見つけました。 何年もこの道を歩いてきて、ここにすみれの花が咲いてるのに気付いたのは今年が初めてです。 今年初めて咲いたのか、ずっと咲いていて気付かなかったのか。 多分、ずっと咲いていて気付かなかったんだと思います。 気付いてからというもの、その道を歩く時は必ずそのすみれの花を見ます。 変わらずそこに在るもの。 小さく

          バズった時の話

          一度だけツイートがバズったことがあります。 もう2年以上前なんですね。今回のnoteではこれを掘り下げてみます。 引用RT等で、日常的なことと仕事の技術は異なる、というようなご指摘を頂いていましたが 当時私が勤めていたのは高齢者入居施設で、そこでは食事の準備も業務の一環でした。 そして介護記録、研修や委員会の資料を作る為に、Excelを使うことも度々あったのです。 「あの新卒『お米ってどうやって洗うんですか?』だって!信じられる?これだから今時の若い子はダメよねー!」

          バズった時の話

          ペルソナ4、13周年。

          だそうですね。おめでとうございます。 「人は見たいものを見たいように見、信じたいものを信じたいように信じる」 という言葉は真理の雷だと思います。 (カッ!)トール!!! 今までもこれからも私は菜々子の兄だし この先誰の兄にもならないことを誓います。 見たいものを見たいように、信じたいものを信じたいように それでは菜々子を救えないと気付いた瞬間は 人生のターニングポイントの1つです。 初プレイ時は、クマやヨースケ、あとりせに共感したのですが 今は共感よりも勇気をもらいま

          ペルソナ4、13周年。

          ホークラックスの在処

          私はTwitterをやっているが、リアルタイムでの呟きはあまりしないようにしている。 出産や退職などの大きな出来事は、数日、あるいは数ヶ月間下書きに寝かせ、内容によってはフェイクを混ぜて投下する。 身バレ防止策としてやっているが、不十分だと思っている。 性別と家族構成、住んでいる都道府県名が分かるツイートはしているし その他普段のツイートの趣味や持ち物、文章のクセ等を照らし合わせれば 実際の私のことをある程度知る人は、私が私だと十分に気付けるからだ。 とは言え私はこの先も、

          ホークラックスの在処

          魔法の言葉

          「職場の後輩が不妊治療中で悩んでいる。どんな言葉をかけたら良い?」 妹からこんな相談を受けた。 妹の後輩と私は一切面識がない。 なのに私に聞いてきたのは、私が去年の今頃まで不妊治療をしていたからだろう。 しかし一言に不妊治療と言っても、保険適用のものとそうでないものがあるし、 住まいによって助成金の額や条件が違うものもある。 経験があるからアドバイスできる、ということではないのだ。 とは言え、何も返信しない訳にはいかない。 経験者だからこそ言えることがあるのだろうか? 妹か

          魔法の言葉

          母が人だと気付いた日

          私はその日まで、母とは『お母さん』という生き物だと思っていた。 それは、家事育児仕事を完璧にこなす、何でも知っている生き物。 何故なら私の母は度々そういうことを言っていたからである。 「お母さんは仕事をしながら家事もしてアンタ達の面倒までみてる、アンタは学校行くだけで良いから楽で良いわね」 「アンタみたいに ちんたら料理してたら日が暮れる、お母さんがした方が早いし美味しい」 「やっぱりお母さんの言った通り、商業高校に行って良かったでしょう?」 等々。 母がこういう言い方をす

          母が人だと気付いた日