お願いのタイミング
お茶出しから学んだことのひとつに、『タイミング』がある。
ベストタイミングでお茶を出せた瞬間。
得も言われぬ快感があるんですよ。
それもこれも、先輩と競争しながら出したお茶のおかげかもしれないけど。
どっちが先に相手の動向に気付くことができるかっていう、お互い負けず嫌いだからこそなせる戦い。
朝から毎日のようにそんなバトルを繰り返しておりました。
お茶出しのベストタイミングって何なのよ?と思うことでしょう。
見るべき場所は、
相手(上司)の動向
相手が椅子に座るタイミング
出し終わった後の挨拶
この全てがパーフェクトだと思える瞬間があったのです。
全てがベストのタイミングでお茶を出せると、その日一日気分がいい。
・・・何言ってんだ?って思うかもしれませんね。
確かにそれは言いすぎたかもしれない。
でも、たとえお茶出しと言えど、楽しむ方向に意識を向けると得られるものが違ってくるんです。
やりたくない仕事であったとしても、楽しみながらやることで、実は別の意味を持つこともあるものなんですよね。
ベストタイミングを図る
ベストタイミングは、自分のためではありません。
大事なのは、『相手にとってのベストタイミング』であること。
これ、結構社会人として身に付けておきたいスキルのひとつでもあるんですよね。
自分のベストタイミングで仕事を進めようとすると、うまくいくことってあまりないんですよね。
『相手の』ベストタイミングをいかにして見つけるか。
取調べをするにしても、被害者から話を聞くにしても、いわゆる『攻め時』ってのがある。
それは、一朝一夕に身に付けられるものではないんです。
もちろん、警察官に限らず、営業でも他の仕事でも相手がいる仕事にはすべてに共通します。
お茶出し一つから、全ての仕事につながるスキルを身に付けることだってできる。
お茶出しも捨てたもんじゃありません。
相手にとってのベストタイミングって?
朝出勤してきて、バタバタ忙しくしているときに、お茶を出すのはNG。
なぜなら、そこには『とりあえずお茶出しときゃいいでしょ』っていう雑な感情があるから。
意外と難しいお茶出しのタイミング。
たとえばAとBはどっちがベストでしょうか。
当然、Bのほうが落ち着いて受け取れますよね。
ではAとの違いはなんでしょうか?
Aは、まさに『自分のタイミング』なんです。
相手がどういう状況なのか関係なく、お茶さえ出してしまえば自分の仕事ができる。
でも、相手からしてみたら気付いたらお茶があるって印象。
誰が出してくれたんだろう?と思いながら仕事に入る。
では、Bは?
一息ついたときにお茶が来た。
部下と挨拶をかわせる。
部下への印象も良くなる。
ちょっとしたコミュニケーションが取れる。
上司へ媚びを売れと言っているんじゃないですよ。
この、相手のタイミングを図るっていうワンクッションがあることで、ちょっとした好印象を持つことに。
結果として自分の仕事がしやすくなるってことなんです。
ちょっとした気遣いとともに
タイミングにプラスして、ちょっとした気遣いをするとさらに仕事はしやすくなります。
警務部門で仕事していたときの話になりますが。
警務部門って、他の課に協力をお願いをする機会がかなり多いんですよね。
弱小部門だから、他の課からの応援がないと動けない。
でも、どこの課も忙しくて応援なんか出せないし、出したくない。
そんなときに、缶コーヒーを1本持ってお願いに行くんです。
すると、不思議なもんで、ちょっと面倒な仕事でもすんなり引き受けてくれたりするんですよね。
その缶コーヒーは、相手の好みをリサーチしておくとさらに効果は上がったりするんですよ。
微糖が好きなのか、ブラックが好きなのか。
はたまた、紅茶が好きなのか。
相手の好みを知っておくってことは、仕事をしやすくする第一歩。
ある意味、ワイロみたいなもんか。
もちろん、業務に必要なことなんだから、トップダウンで落としてもらえば確かにやらざるを得なくなりますよね。
本当ならそれでもいいんです。
でも、自分の身に置き換えてもらいたい。
果たして、トップダウンでいい仕事ができるだろうか。
上から頭ごなしにやって!と言われて素直に動くほど、人の心は広くないもんです。
こんなことをいうと、仕事なんだから自腹を切る必要はないって話にもなりそうですが。
でも、それとこれとはちょっと別の話だと思うんですよね。
これは、あくまで人と人とのコミュニケーションの一環として、の話。
たぶん、友達にお願い事するときだったら、自然にできていることなんじゃないのかな。とも思ったり。
『手間取らせてすみません。気分転換にちょっと飲んでください。』
なんて言いながら。
『ところで、この仕事なんだけど・・・』
この手法ですんなり仕事をまとめたことは多々あります。
他の課にお願い事をするとき、この手段、かなり有効。
ただ、その人に手間を取らせるけど仕事をしてもらいたくて。
常備していたチョコを添えたり。
ちょっとした気遣いが、人の心を動かすこともあるもんなんです。
まとめ
ちょっとした気遣いとともに、相手のベストタイミングを計ってお茶を出すと、結果的に自分の仕事がしやすくなるよって話でした。
自分は結構これで仕事しやすくしてきた面があるので、一つの手段として使ってみてはいかがでしょうか?
あくまでも一つのやり方です。
でも、仕事はコミュニケーションを意識するとぐっとやりやすくなるもんですよ。
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