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何をすればいいのか

3連休最終日は雨。
雨の日の散歩も悪く無いかなと思って出かけたら、台風みたいな風が吹いていてえらい目にあってしまった。

多発性骨髄腫と診断されて3週間。
最初に行ったクリニックで紹介状を書いてもらった時から数えると、ぼちぼち2ヶ月になる。
もしあと十年くらい生きられるとしたら、120ヶ月分の2ヶ月を特に何もせずに過ごしてしまったわけだ。
こういうのなんか覚えがある。小学生の夏休み、まだあと40日あると思っているといつの間にか最終日になって慌てるあれだ。

今の自分はどうなんだろう。
同病の岸博幸さんとか、写真家の幡野 広志さんとか、アクティブで、病気を経験したからこその第二の人生を歩んでいて、本当にすごい。
私にも何かできることはあるんじゃないのか、とついつい思ってしまう。
新しいことに挑戦してみたり、同じような病気の人のために役立ったり。
その一方で、いやいや限られた人生だからこそ、自分のためにやりたいことをして楽しく生きればいいんじゃないの、とも考えてしまう。

もともとそんなにアクティブな人間ではないからなあ。
何かを学ぶにしても新しく始めるにしても、残された時間はたいしてないし、未来の自分に向けて努力したり投資するような生活はぼちぼち終わりにしたい。

これからは自分のしたいことをして、日々穏やかならそれでいい。
そう思ってはみても、動画配信のお笑いをボーっと見ていると、自分のやりたいことってこれなのかなと考えてしまう。
笑いは大事だけどね。中川家やっぱりすごいよ。
もともと好き勝手生きてきたほうだし、やりたいことはチャレンジしてきたから、今更「死ぬときに後悔する人生でやり残したこと」といってもパッとは出てこないなあ。

散歩をして天気がいいなと思ったり、気に入った店でコーヒーを飲んだり、友達と食事をしたり、たまに旅行に行ったり、それで十分幸せなんだけどなあ。
昨日と同じような今日、今日と同じような明日がずっと続いて、いつかどこかで終わる(確か浜崎あゆみの歌詞にそんなのがあった)。
それで死ぬ時本当に後悔はないって言えるんだろうか。


連休初日は友達と明治神宮に行って、友達が病気平癒のお守りを買ってくれた。
心なしかそれから体調も良い気がする。単純だなあ。
私みたいなタイプはきっと抗がん剤も薬もバリバリに効くぞ。
治療が始まって病気がよくなったら、海外旅行に行きたいとか思うようになるんだろうか。

お守りは一年経ったらもらった神社に返してお焚き上げをしなければならないらしい。
とりあえず今は、一年後、元気でまた神社にいくことを目標にすればいいのかな。