どうして男の人はいびきをかくのだろうか。
いびきがうるさくて、途中限界で、別々で寝た（笑）。
『部屋とYシャツと私』の歌詞を思い出す。

彼より少し先に起きて朝風呂に入る。
部屋風呂はサイコーだ（笑）。
ゆっくり準備を整えて、朝食に向かう。

お腹いっぱいになって、少し一眠りして、
ゆっくりホテルを出る。
結局どこに向かうかは、ギリギリまで決まらず
そういうのも私は全然楽しめるのだけど、
彼はそうでもなかったみたいだ。

最終的に、マザー牧場に向かうことになった。
彼の運転で山道を行く。
細い山道は彼にとって少し厄介だったようで、
一生懸命に運転に集中していた。
ようやく、マザー牧場の全容が見えてきて一安心。
のんびり散策することにしたが、まだ日差しも強く、
少し歩けば汗だくになってしまうほどで、すぐに建物に避難。
あれだけ朝食を食べたのにジンギスカンのBBQでランチをした（笑）。

今までマッチングアプリで出会った人と写真を撮ったことがなかった。
まぁ、すぐに終わるだろうし、身元もよくわからない人と
写真という証拠が残るのもね…という思いから、
行った場所や、セルフィーはあっても、一緒に摂ることはなかったのに
今回は1泊したということ、いつも以上に一緒にいる時間が長かったのもあって
いろんなところで2ショット写真を撮った。
あー付き合っているみたいだなーと思った。

いろいろ敷地内を散策して、陽が傾き始めた頃
マザー牧場を後にした。
帰りは私の運転。久々の運転だったけど、
交通量もそこまで多くないし、複雑な道でもないので
問題なかったのだけど…彼は私の運転が怖かったみたい。
申し訳なかった。

私が運転だったので、いろんなことを聞いた。
（彼が運転中は話しかけられない雰囲気満載だったので…）
今までどんな人と会ったとか、出かけたとか、
怖い思いした？とか、まぁネタ的な話も含め、いろいろ。
人当たりの良い優しい雰囲気の人なので、人気もあるだろうなと思っていて
そいう人が相手の「好意」を断る時の手段とかも聞いた。
やっぱり「忙しい」だった（笑）。
お互いのアプリでの出会いやネタとか話をしてようやく
出発地点に戻ってきた。

ほんの少し、帰り際から（車の中での会話中から）、
彼にちょっと違和感を感じていて
恐らくそれは、私の価値観や男性に対して緩いこと、運転などで
何か感じること（思うこと）があったのかなと思った。
あれ？さっきまでベタベタしてたよね？の態度が一変したので
「わかりやすいな〜」と内心思いながら、相手の様子を見る。
レンタカーを返却して一息つこうかとカフェに入る。

この時、彼が実際にどんな気持ちだったのか全然わからないのだが
こちら側として感じたのは…
「気まずいけど態度変えるのも良くないのでもう少し一緒にいようかな…」
だった。「明らかに楽しかったね！！！！！次はどうする！」ではなかった。
なんとなく癪に触ったのと、そんな気持ちでお金払ってもらうのも嫌だったので
旅行の費用、自分の分は全額払った。なんなら少し多めに渡した（笑）。
お金が全てとは言わないが、お金の出しっぷりに
相手への好意が比例すると思っているので、ここで請求されたってことは
「あぁ、もう私には出す価値がなくなったんだな」と思った。

清算も済んで駅まで向かう。
私のホームまでお見送りに来てくれたけど、なんか感じがぎこちない。
別れ際、ハグなのかキスなのかしそうな雰囲気が一瞬漂ったけど、
公共の場なこともあり、その雰囲気を打ち消すようにバイバイする。
私はとても楽しい1泊2日だった。少なからず彼には好感も好意も持っている。
次があればそれはとても嬉しいこと。

でも、彼は違ったみたいだった。
数日後たまたま、仕事終わりの時間に同じ駅にいたのに、
南口と北口で離れていたけど会わなかった。
向こうが会おうとしなかった。
そして「忙しい」を口にした。
最初は忙しくても時間を作ったのに…。

あー終わりだなーと頭では理解していたけど、心がまだ追いつかなくて
それから、少し引きずった。