ポッドキャストが好きになる番組、ポッドキャストアンバサダー。
この番組は、Podcast ディレクターである新井里菜が、奥深い音声の世界をご案内していきます。
(こちらの内容は、ポッドキャストでも配信しております）

毎月第2週は

ポッドキャストを始めるとき、音声編集するかしないか問題。

これ、ポッドキャスターほぼ全員思ってるんじゃないか？と思うぐらい、ちょっと悩みのトピックだと思います。

『みんなどうやってるの？』『どこまでやってるの？』

今日は『私はこうやってます！』を共有したいと思います。

聞いてくださった配信者の皆さんは、この後『自分はこうやってる！』というのを教えてほしいです。

ということで、今回は「音声編集」をテーマでお届けしていきます。
それでは、本編をお楽しみください。

時間が溶ける音声編集

さて、今回は「音声編集」がテーマです。
編集って、気づくと時間が溶けてます。Youtube見てるわけでもなく、Netflixを一気見してるでもなく、音声の波形を見てるだけで2、3時間とか経つときあります。

そんなに波形が面白いか？確かにだんだんやってくと、波形をみるだけで、「これ『あのー』だな」とか、「これ『えーっと』だな」とか、聞かなくてもわかってくるゾーンというのがあって、そういったプロになった気になる面白さもあったりするんですが、

実際に、5分のポッドキャストを作るのにどれだけの編集時間がかかってるのか？と考えると、5分の倍以上の時間はかかってる事が多いです。

10分音源に1時間が目安

では、実際にどれぐらい、音声編集に時間がかかっているかというと……
10分の音源に1時間かかる。これがザクっとした私の目安です。

これ、ちなみに2名以上の話し手がいる場合の音源を編集するとき、これぐらいかかります。

逆に1人喋りの場合はそこまでかかりません。

さらに、フリートークではなく、ポッドキャストの原稿の精度が高ければ高いほど、この編集時間が少なくなります。

というのがざっくりな目安。

なので、ポッドキャストを1本配信する際にかかる時間の中で、原稿を書くのに時間をかけるか？それとも音声編集に時間をかけるか？ここは一つ天秤にかける事ができる要素だと思います。

「編集」という一言の中身は

では、この10分音源に1時間を費やす中身。一体何なのか。

インタビュー音源ならまず、

この繰り返しです。
これが、結構皆さん時間かかりません？

さらに細かく言えば、一つの発話の中で要らない単語を切ったとき、単語が『ブチっブチ』て切れた感じに聞こえない様にうまくフェードイン・フェードアウトさせるとか、ちょっとしたエフェクトをかけるところがいろいろありまして、結局時間が溶けることになります。

「間」を付け足すことも編集

ちなみに、先に挙げた「ざっくり会話を切る」とか「ノイズを取る」とか要らないところを切るだけが編集じゃないです。

「間」を付け足すこともよくします。

例えば、質問と答えの間。
クイズミリオネアみたいに大袈裟に長〜い「間」を取るのか？
それとも間髪入れずに即答する「間」にするのか？

これも話す全体のトピック、話す相手、聞く質問によっても変わってきます。

暗いテーマ、重いテーマだったら「間」を長めに取っています。
それこそ個人的に、お葬式でめちゃくちゃ早口で話すお坊さんって出会ったことがない。
ゆっくり話してくれることで、参列者がいろいろ考えたり、思い出したり、することができるからじゃないかな、と思います。

それと一緒で、忙しい人が聞く内容ならテンポが「ポンポン」進んでいくテンポが好まれるかもしれないんですが、少し「間」を置いてあげることでフィットするテーマ、人、質問もあるなと感じてます。

皆さんはどこまでしてますか？

いつか音声編集されているプロの方がおっしゃってました。

「間」の取り方が音声編集者の腕の見せ所

たかが編集、されど編集。
編集に時間かけるのが絶対良し！というわけでは全然ないと思います。むしろなしで生放送されてる方、すごいなと思うし、また編集とは違う努力や技術がたくさんあって、本当に音声も沼。

私も最初は「面倒くさそう〜」とほぼ編集なしでインタビュー音源をアップロードしてたんですが、今は私こうやってます。

という、今回はそんな「音声編集」に関するテーマでお話をしました。

エンディング

さて、今日は時間が溶けてしまう音声編集、私は今こうやってます！ということでお話をしていきました。

どれも自己満足の世界というのってあると思うんですが、私は最終的に、イヤホン越しに聞いてる人の世界にフィットする、そのために整えるのが編集かなと思いつつ、ある程度効率化できるといいな〜と常日頃から思ったり、矛盾を抱えながらしております。

これを聞いてくださっているポッドキャスターさん、ぜひTwitterなんかで「私、こうやってます！」っていうのを #ポッドキャストアンバサダー とつけて教えてください。

また、これテーマで話てほしい〜というリクエストもお待ちしております！

今後も、毎月第2週目は、こうした配信者目線で気になるトピックをお届けしていきたいと思います。

さて、次回第3週目は

ぜひお楽しみに。