見出し画像

Mr.ChildrenのPADDLEが私に与えた影響

突然ですがみなさんは条件反射ってありますか?

条件反射(じょうけんはんしゃ)とは、動物において、訓練や経験によって後天的に獲得される反射行動のこと。ソビエト連邦生理学イワン・パブロフによって発見され、パブロフの犬実験で有名になった。

出典: フリー百科事典 ウィキペディア(Wikipedia)より

私の場合は悲しいことやつらいことがあった時、もう何もかも嫌になった時、たとえ目は死んでいても無意識に口角を上げてしまいます。
頬の筋肉にグッと力入れて、グイッと口角を上げる。

これはタイトルにも書いた通りMr.ChildrenのPADDLEっていう曲の歌詞の影響なんです🎧

あ、はじめに言っておきますが
この記事はよくネットで見るようなMr.Childrenの歌詞を解説、分析🧐とかではなく、私の人生にずっと寄り添ってくれているPADDLEという曲そしてそれを生み出してくれたMr.Childrenへの感謝を綴ったものになります。

Mr.Children、そしてPADDLEとの出会い

この曲との出会いは高校2年生ぐらい。
親友が「Mr.Childrenのシフクノオトってアルバムがすごく良いよ!」って唐突にアルバムを貸してくれたことが始まりです。

Mr.Childrenはもちろん知っていましたが
innocent world、tomorrow never knows、名もなき詩、終わりなき旅などいわゆる有名曲は知ってるよ、いいよねーっていう一般人レベル。

シフクノオトに収録されているシングル曲にもなっていたくるみやHEROは知っていたので軽い気持ちで「じゃあ貸してー!」って親友にお願いしました。

進学校に通っていたのでこの頃は大学受験に向かって日々勉強の毎日📖
いつも部活から帰宅して夜はヘトヘトの状態で眠り被りながらラジオを聴き勉強していましたが、その日はジャケ写のかわいいシフクノオトを流して勉強することにしました。

このシフクノオトの2曲目に収録されているのがPADDLEになります。

軽快なイントロ、初めてでもとっつきやすく、なんだか初めて聴いた感じがしない耳に馴染むメロディが気になって勉強の手を止めて歌詞カードを見ました。

そこでこの歌詞に出会います。

良いことがあってこその笑顔じゃなくて
笑顔でいれば良いことあると思えたらそれが良いことの序章です

難しい言葉が使われているわけじゃない。考えつきそうで、でも思ったこともなかった考え方にハッとさせられました。

そして1番では行こうぜ!って歌ってたところを2番では序章です!って言ってることにもびっくりした記憶があります。ここに序章ってワードを入れるの?!(これは桜井さんの韻を踏むという、ずば抜けて天才的なスキルであることをまだ当時高校生の私は知らない。)

そっか、、、まず笑顔でいることで良いことがはじまるんだ!
なんかすごく衝撃を受けたんですねー。道徳の教科書に載っていそうで載っていない。今までの人生をクルッと簡単に覆すような、そんなことをノリのいいメロディにのせて桜井さんが歌っていました🫨
(そんなわけないじゃんと天邪鬼に反抗せず素直に受け入れた自分もえらい!よくやったと言ってあげたい笑)

当時は学校という狭い世界で人間関係に悩むこともあったし、人と比べたり、人の目を気にして大人しく生きていました。
人見知りで人前に出ると赤面するし、仲良くなった子以外とはほぼ話さない、ましてや男子と話すなんて…っていうような女の子だったんですよね、若いのう。
今でもたまにあるんですけど自分の本音を伝えると感情が溢れてポロポロと涙が出てきたりもするので、壁を作って距離を置いて本音も言わず自分を守るように生きていたと思います。

高校生活嫌な記憶はないし、家族や友達や先生にも恵まれていたから楽しかったのは間違いないんですが、なんか本当の自分ではないんだよーって心が叫んでいるような感覚で、人の目を伺って愛想笑いばかりで本気で笑うということは少なかったかな(ねぇくるみ〜🎵)

PADDLEのその歌詞に出会ってからは、とりあえず何があっても考えずまずはグッと笑顔を作るように心がけるようになりました。
だっていいことあって欲しいもん。(素直)

どうしても辛い時は沢山泣いて泣き疲れたら口角だけでもグッとあげる。
笑っていれば何かいいことが始まるって言ってた桜井さんのあの歌声を信じて。

それから時は過ぎ、大学生、そして社会人になり
仕事で失敗したときも、失恋したときも一人でこっそり口角をあげたし、
食中毒になって辛くて寝込んでる時もワクチンの副反応で高熱でうなされてたときも、頑張れ自分って励ましながら顔は笑ってました。ちょっと危ない人ですね、、、

そして今となっては無意識にぐっと口角をあげるようになったというわけです🐶

もちろんそれだけが要因ではないですし様々なことを経験したおかげもあるかとは思いますが、笑顔でいることの効果は間違いなくあって大人になって人生楽しく、物事を楽に考えられるようになったと思います。

笑顔でいれば初対面の人でも打ち解けてくれて、いざ困ったことがあってもプラスに考えられるようになり、みんながそばにいてくれたり助けてくれましたし、どんな困難も乗り越えられるとわかって心が強くなり、人との交流が増えることで世界が広がって、一人旅したりと実際に行動するようになりました。

桜井さんの言ってたことは正しかった!

それでもPADDLEの登場人物にはなれていない私

いつも笑うようになって人生はたしかに楽しくなりました。
でも私は良いことがあってこその〜の歌詞が好きなだけで
PADDLEの他の歌詞には自分を投影できていませんでした。

PADDLEの1番のサビはこんな感じ。

新しい記号を探しにフラスコのなか飛び込んで
どんな化学変化を起こすか 軽くゆすってみよう It’s OK
ゆけ 荒れ狂う海原の上 未来へと手を突きだして
もしかしたら今日は何も起こんないかも
でも 明日へのパドリング

フラスコの中の液体を大海原の海に例えており
軽くゆすって化学反応を起こそうとする
すごい表現だなーとは思っていたけどその飛び込んでいく主人公を
自分に置き換えられなかったんです。

そりゃそうだ、だって私社会人になって何も挑戦していなかったんだもの。

私たちはリーマンショック後の就職氷河期世代。
予想通り就活は難航し、新卒でやっと内定をもらったのは興味のなかったけど安定だけで選んだ地元の地方銀行でした。
その後は体調を崩して銀行は辞めて、市役所の嘱託員として事務をこなし、給料が低くてどうしようもなくて、興味なくてもやっぱり安定と土日休みを重視しIT企業へ、ただただ目の前の仕事を、生活をこなしているそんな過ごし方をして気がつくと30半ばになっていっていました。

PADDLEは相変わらず聴いていたけどどこかサビの部分に関しては他人事のような気分。
フラスコの中の大海原に飛び込むことせずに同じ水槽のなかでぷかぷか浮いているだけだから、そりゃ化学変化なんてまず起きないですよね。

このままじゃダメだと行動を起こした

このまま私は宮崎で一人でやりたくない仕事しながら一生を終えるのだろうか
そんなことを考えるとなんだか怖くなって思い切って女性向けのオンラインキャリアスクールであるSHElikesに入会する選択をしたのが昨年9月。
今は卒業しましたが入会してから1年経ちました。早い。

SHElikes入会している期間のことはすでに過去に色々書いたのでここでは省きますが結果今は東京で暮らし、事務で働きながら副業で動画編集をして
合間の時間に大好きな旅行にいったり、Mr.Children仲間と集まったりなど好きなこともできて理想の生活に徐々になってきております。

もっと高い単価の動画編集に挑戦したり、
Youtubeに旅行動画をあげようと計画したり、
イラスト描こうとインスタアカウント作ったり
今通っているスクールのメンターのお願いをされたりと
毎日のようにわくわくすることを思いついては行動して
新しい挑戦のチャンスがありがたいことにどんどん舞い込んでいて

安定はしていないかもしれないし
自分の生き方について毎日のように考えることなかったし、
悩むことばかりだけど

1年前のとりあえず日々を過ごしていた自分とは違って、
ちゃんと自分の足で生きている実感があります。

そして夢もできました。
それはMr.Childrenと一緒に働くこと!!
MV制作などで関われたら最高、、、!

甘い夢だと誰かがほざいてたって
虎視眈々と準備をしてきた僕だからきっとうまくやれる
そうだよね。私毎日考えてコツコツ準備しているから、きっといつかMr.Childrenと働く夢も叶えられるよね。

新しい記号を見つけよう。フラスコの中飛び込んで
どんな化学変化起こすか軽くゆすってみよう
新しい動画編集の案件への挑戦や、やったこともない仕事は怖いけど
嫌じゃないしちょっとワクワクしているからやってみようかな!

時々上手に息抜きしながら身をかわしながら行こうぜ!
動画編集毎日やって疲れるからたまにはPCから離れて自分の好きなことしながらバランスよく生きるぞ、、、

ってあれ??
この1年でいつの間にかPADDLEに自分を投影できるようになっている。
そうなんです。初めてPADDLEを聴いてから約20年
ようやく私はPADDLEに真正面から向き合えるようになれてきたようです。


あとね、この曲の憎いところは
もしかしたら今日は何も起こんないかもって言っちゃうところ。

たしかにすぐに変化が起きるわけないし奇跡なんて起きない
でも明日は起こるかもって信じて船を漕いで行く感じが
がんばって生きている人みんなを共感させるんだろうなって思う。

Mr.Childrenの好きなところは良いことばっかり言うんじゃなくて人の弱い部分にもマイナスな部分にも寄り添ってくれるところ。
本当に憎いほどに愛すべき存在なんです。

いつかライブで聴けたらいいな

2012年の20周年ライブから30周年の半世紀へのエントランスまで
幸運にもチケット取れて何度もライブでMr.Childrenの曲を聴かせてもらっているんですけど
私はまだPADDLEを生で聴いたことがありません😢

別にすごくレアな曲ってわけではなく、
半世紀へのエントランスでは私の行った福岡会場では歌わずその次の名古屋では歌ったり、ホールツアーの虹の宮﨑公演では歌わなかったのにそのあとのヒカリノアトリエツアーでは歌ったりとなんかいつも惜しくも立ち会えていません笑

PADDLEを聴いたらきっと今までの辛くて悲しいけど乗り越えた日々を思い出してイントロから泣いてしまうはず。まぁ楽しみは今後に取っておこう。
彼らは50周年に向けて一歩踏み出したばかり。
いつかその時立ち会えたら思い切り泣いて思い切り笑ってノリノリで楽しむんだい!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?