見出し画像

地に足をつけて、安心で居られる自分にいつも立ち戻り、創っていこうと思う。

久しぶりの投稿だ。

先日、隣り町の出水の武家屋敷で、ふと見上げた楓の枝が、空を縦横無尽に広がっていて、まるで根っこみたいだと思った。それと同時に、人生みたいだと思った。過去から延々と続く、その人だけの道は、経験を通して受け取りながら、これからも少しずつ少しずつ成長して、エネルギーはひたひたと会ったことのない誰かに届いていくのだろうと。この枝のように。


2021年4月。
組織の中で働くということをやめて、自分の仕事を作っていこうとわたしは歩き出した。

と同時に、20代後半から、なんとなくずっと感じていた、疲れやすいな、休んでもなんだかけだるいなを改善したいと思っていた。

蓄積した疲労感、老廃物、それらを時間がかかっても吐き出してしまいたい。

仕事を作る前に「暮らす」「食べる」をイチから作っていこうとぼんやりと考えていた。⁡


辞めたものはたくさんある。
アレルギーのステロイドの塗り薬、お酒、農薬を使った野菜、養殖の魚、牛、豚、鶏、市販のお菓子、小麦粉、バターやヨーグルトといった乳製品、香料の強い洗剤、シャンプー、化粧。。。。

食べられるものを挙げる方が簡単だった。
今在る経済を支えている多くの人を、自分の選択や発言で傷つけてしまうのではと恐れて、多くを発言することをやめた。
アトピー で赤くなったすっぴんの素肌を見られたくもなくて、自宅で過ごす時間が増えた。

1年が経ち、仕事をセーブしながら、2度のアトピー の活性期を乗り越え、今に至る。症状も落ち着き、少しずつ生活が整いつつある。
ここまで来れたのは、
目に見える皮膚は酷くただれ、カサつき、毎日毎日皮膚が剥がれ落ちるわたしの体を見ても、私の決めた事を尊重して、ただただ見守っていてくれた家族やパートナーがいたからだ。1人ではきっと乗り越えられなかった。

少しずつ動き出した暮らしの手続きの為、久しぶりにGoogleマップを開き、自宅近くの住所を調べた。そこには、歩きながらいつも目にする商店が周囲に表示されていて、そこに息づく人の表情が目に浮かんだ。少し心の距離を置いていた阿久根の町や人が、久しぶりに近く感じられた。この町で暮らしを共に創っていこう。ふんわりとそう思った。


小さいものかもしれない。それでも地に足をつけて、安心で居られる自分にいつも立ち戻り、創っていこうと思う。



さぁ景色を見ながら歩きだそう。
大切にしたい人を大切にしよう。
好きを集めよう。
軽さを楽しもう。
命をお祝いしよう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?