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読書感想文(駅伝ランナー)

私が通学中に読んだこの本。
この本では「才能」について考えさせられた。
主人公の橋口走哉は、父が陸上の選手だったが自分自身は足があまり速くなく、妹のひらりにだけ才能が遺伝したのだと思っていた。
しかし、小学6年生の時に怪我をした選手の代わりにアンカーとして駅伝に出場したことで、陸上が好きになった。走哉が誰にも負けないものは陸上を愛する気持ち。
走哉と対照的に登場するのが辻一心である。
一心は、才能に恵まれている選手で強豪校でも活躍していたが、先輩から嫌がらせを受けていた。
また、幼馴染の万引きをかばったことで一心が万引きをしたという噂が広まり走哉の学校に転校してくる。
もう一生陸上はやらない。そういっていた一心だが陸上を好きだという気持ちがあり、陸上部に入部する。
当時中長を走るのは走哉だけだったが、一心も入部したことで切磋琢磨し合う仲間ができ、二人はぐんぐんとタイムを伸ばしていく。

走哉が中学でも陸上を続けるきっかけとなった恩師、高田先生は一心にこういうのだ。
君は才能を生かす義務がある。
この言葉を聞いて、才能という言葉を避けていた一心はこの言葉がストンと胸に落ちる。

才能ってなんだろう。
私がずっと考えていたことの答えが少し見つかった気がする。

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