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主体的に築く未来

「未来の常識を探る」長岡ゼミに入ゼミするときに、この言葉を聞いてもよくわからなかった。しかし1年半経った今、長岡ゼミを説明するのにこの言葉がとてもしっくりきている。先週秋学期最初のゼミでは「新ゼミ生に向けたゼミ説明会で、"長岡ゼミはどんなゼミか" 自分たちの言葉で説明できるようになろう!」と既ゼミ生が今抱いている疑問をガチャ玉に入れて長岡先生にぶつけるワークをした。その中で最も印象に残っているのが、「将来が明確に決まっている人はこのゼミに向いていない?」という問いについてだった。

まず先生が即座に答えたのが、「未来が明確に決まっている人なんていない。」ということだった。わたしたち大学生は、就職活動に向けて「未来を明確に決めていかなくてはいけない。」と思い込んでいる人が多いと思う。しかし、就職活動をゴールとしてそのゴールから逆算して大学生活を過ごすことは今を消費していることになっていると思うのだ。今の社会を前提に未来に向けた計画を立てて、その計画通りにこなそうとする姿勢は、「社会は変わっていくし、それによって将来も変わっていく。」という前提を無視した姿勢だと思う。計画通りに行くと思っている人は、世の中が完全情報だと思っている。しかし未来は変わっていく。だとしたらその不確実な未来に怯えるのではなく、失敗を恐れずに不確実な未来に向けて試行錯誤で挑戦していく方が今を懸命に生きることになると思うのだ。迷いや葛藤がある中で足がすくんでしまい行動できないことほどもったいないことはない。自分の気持ちに嘘をつかずに、自分なりにベストを尽くしたらたどり着けるところにたどり着く。そして運命は開けていくと思う。だから考えてから動くのではなく、考えながら動く。そして時に振り返り、柔軟に対応していく。問いの答えを探し出すのではなく、常に持ち続けている問いをアップデートして言語化していくことが大切なんだろうと思う。目標を定めて逆算することは今を目標のために最短距離で進むために消費することになる。そんな風に今を消費してしまうのではなくて、「今を懸命に生きる結果として何かが達成できる。」という考え方にシフトして大学生活を送った方が充実していると思う。そのためには生きる世界を変えていかなくてはならない。新しい世界に飛び込み世のために行動している人に実際に会ってみる。こうした活動を「越境活動」としてすすめ、未来を主体的に築いていこうとするのが長岡ゼミである。大学生は自分にベクトルが向きすぎている人が多いように思う。自分のためとプライベートの世界に生きていると逆算して今を生きることに慣れすぎている。効率よく目標達成を行おうとするため、魅力的だけれど成功への道が見えないプロジェクトに挑戦しようとしなくなる。遊び心を発揮しものごとを楽しむ時間が減る。しかし、楽しみの中にこそ学びはある。長岡ゼミに入り、広い世界に生きている人に出会うと、社会のためにとパブリックな世界に生きていて、自然と今を懸命に生きている。就職活動自体が悪いことだとは思っていない。しかし、就職活動のために、ゼミに入ったり、なにか新しいことにチャレンジしたりすることには違和感がある。やりたいことを探すためと目的的に今を生きることにも違和感がある。魅力的だからやってみようと今を懸命に生きてやってみた結果、何かが達成できている。こんな行動にシフトしていきたい。自分のためだけにベクトルを向けるのではなく、もっとベクトルを他者に向けて生きていきたい。だからこそ、もっと越境活動をしてパブリックな世界に生きている人に会い、世の中から学ぼうと消費する姿勢から世の中になにかを残していこうと情熱的に何かを生み出す姿勢にシフトしていきたいと思う。

秋学期の目標は「どんなことについてもジブンゴトとして認識して自分の意見を言う」だ。

この目標を多くの学生は先生から与えられた課題と捉えてしまう。わたしもその多くの一員だった。わたしはまだ上記のことにようやく気づき理解した段階で遅いと思うし、急には変われないと思う。でもこの問題解決症候群な自分に気づき、変わっていこうとしている。与えられた事をただこなし、常に正解を求め、それ通りにこなそうとしている自分から、自分なりに考え失敗を恐れずに意見を発信して、社会との繋がりを意識していく自分へシフトしようと思う。そのためにはジブンゴトとしてプライベートな意見ではなく、ソーシャルな意見を言い、失敗してと練習を繰り返すことが大切だと思う。秋学期のゼミには、たくさんのゲストがくる。そこでこのようなトライ&エラーを重ねる。そして残り少ない大学生活を自分のためだけじゃない生き方で、目標から最短距離で逆算しない生き方で主体的に未来を築いていく時間にしたい。日記的ではない、社会との繋がりを意識したソーシャルな内容でみんなと分かち合えることをアウトプットしてシェアしていこうと思う。まず、今の未熟者のわたしにできることはゼミにただ参加する姿勢ではなく、ゼミを自分たちで作っていこうとする姿勢だと思う。カフェゼミのプロジェクトに本気でコミットしてみる。ゼミ生1人1人と真剣に向き合い対話する。ゼミレンジャーについて真剣に取り組む。ゼミ生と共にに魅力的だけれど成功への道が見えないプロジェクトに挑戦する。残りのゼミ生活を既ゼミ生みんながプレイフルに送れるようにしたい。そして「楽しみの中にこそ学びはある。未来の目標達成のために今を消費するのではなく、主体的に未来を築いていこう。」ということを新ゼミ生に伝えていきたい。


#MELCブログ #秋学期の始まり_mb

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