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たいせつなものは きえてしまうかもしれない

【文字数:約1,000文字】

 どういった経緯か忘れたけれど、箱根にある「星の王子さまミュージアム」が3月いっぱいで閉館したと知る。

 家族で1度おとずれたような気がするし、前に記事にした星街すいせいMCのラジオ関連で、なんとなく聖地っぽい感じだと理解した。

 とはいえ、今は5月のGWも過ぎた時期であり、すでに閉館した建物を眺めるしかないわけで。

へんじがない
へいかんしているようだ
解体工事は始まっていない
Le Petit Prince
裏口

 美術館などを訪ねるなら長居したい人間だけれども、さすがに閉館しているところへ潜入することはできない。

 わりとよく行く富士五湖まわりを走って帰ったものの、その楽しさを伝えるのは難しい。

 富士山を取り巻く青木ヶ原樹海を突っ切ると、今の時期は若い緑が迫ってくるようで、盛夏には消えてしまう独特の香りがある。

 天気や季節、風向きによっても印象は異なり、ただ走っているだけで楽しく、バイクを処分しなくて良かったと思う。

 前回の記事で書き忘れていたけれど、前のバイクを他のオーナーに譲って私はバイクを降りるつもりだった。

 通勤で乗っているわけでもなく、正直もてあましていたから次のバイクを買うつもりはなかった。

 ただ、なんとなく眺めた中古車に今のバイクがあり、話を聞くと海外製造のものを個人輸入した人が手放したそうな。

 そこまでするなら乗りこんだ車両かと思いきや、ほぼ新品のような状態で売られてしまったと知り、お節介のような気持ちが働いた。

 どうせ国内では腫物あつかいだろうし、だったら私が壊れるまで乗ろうと考えた。

 もちろん主要な部品交換をしてもムダになってしまう可能性が高く、可能な限り延命させる方向でもダメなら、と決めている。

 同情から今のバイクを購入したとはいえ、これまで何度か廃車になりそうな出来事がありながら、今では大切な存在だ。

 気軽に富士山の周辺に行けるのはバイクあってこそだし、日帰りで周囲をめぐるツーリングをすれば気分も晴れる。

山中湖から眺める富士山

 noteに関しても記録をつけたり作品を発表したりと、おおげさに言えば生活の一部になっている。

 それも永遠ではないのだろうし、まったく思うところがないわけでもなく。

 バイクを走らせながら考えることの3割くらいは、広い意味での「これから何をするか」だったりする。

 もしも牛に生まれていたなら、そんなことを考えなくていいのかもしれないが。

モウ、いやになっちゃう!

 富士山の周辺には他にも馬を見られる場所があり、ツーリングの楽しみになっている。


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