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3月21日春分+牡羊座新月+冥王星水瓶座入り 〜この世界に自分をしっかりと立たせ、力強い前進の力を得る〜



3月21日6時24分頃、太陽が春分点を通過しました。
春分点は12サインのトップバッターである牡羊座領域0度地点。
ここから1年かけて新たな12サインのサイクルが始まっていきます。
そして、春分の翌日22日2時23分頃、牡羊座で新月を迎え、さらにその翌日23日には、冥王星が水瓶座に一時移動します。
とてもパワフルな1年の幕開け。

2020年冥王星・土星・木星のトリプルコンジャンクション以降、激動の時をひた走っていますが、2023年春分以降の1年は、これまでの空気感がガラリと変わり、生まれ変わることに軸が移るような、後ろを振り返らず新しい世界創造に向け前進あるのみ!といったフレッシュでパワフルなエネルギーに満ちた1年になりそうです。

今回の星読みトピック
◉春分のエネルギーについて
◉春分の天空図解説
・春分点の太陽
・金星・ドラゴンヘッドのコンジャンクション
・キロン・木星のコンジャンクション
・火星・海王星・冥王星の示すこと
◉牡羊座新月について

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◉春分のエネルギーについて
〜この世界に自分をしっかりと立たせ、力強い前進の力を得る〜

春分の天空図は、ここから次の春分までの1年の流れを示します。
3月21日春分を迎え、翌日22日に牡羊座新月、さらにその翌日には冥王星が水瓶座に一時移動。
この一連の流れが生み出すエネルギーが春分のエネルギーに集約され、これから始まる1年全体のベースとなっていくと思います。
この流れをもう少し細かく説明すると、
春分の翌日は牡羊座で迎える新月ですが、4月20日に迎える新月も牡羊座となり、2023年は2度牡羊座で新月を迎えます。さらに、2度目の新月は金環日食を伴う新月であり、2023年は全体的に牡羊座のエネルギーが色濃く影響していくと思います。
12サインのトップバッターである牡羊座は、最終サインである魚座の世界、肉体から解放され”全てひとつ”という根源の世界からエッセンスを抽出し、再び”個”である肉体を持って、この世界に自分の存在を生み出していくサイン。
根源と繋がっていた臍の緒を切り離し、個を確立していく。
始まりのエネルギー。生まれたての赤ちゃんのような未知の可能性。爆発的なエネルギーを持って、この世界を突き進んでいく力。原初的衝動。宇宙的直感力。(地球に生まれ落ちたばかりなので、まだ宇宙的な感覚が色濃く残っている。)
そんなエネルギーを持った牡羊座での新月を迎えた翌日に、冥王星が水瓶座へ一時移動。
冥王星は、死と再生、変容のエネルギーです。水瓶座は、新しい理想の世界の象徴でもある。
春分・牡羊座新月の始まりのエネルギーと相まって、これまでのことをリセットし、全く新しく生まれ変わる強烈なエネルギーが放たれる。といった感じ。*冥王星が水瓶座へ”一時”移動としていますが、今回冥王星が水瓶座に滞在するのは6月11日までで、逆行・順行の関係でしばらくは山羊座・水瓶座を行き来します。冥王星が完全に水瓶座に移動するのは2024年11月20日です。

牡羊座のエネルギーと水瓶座のエネルギー、冥王星のエネルギーがタッグを組むということは、爆発的な破壊力を持って改革が進められる、ということでもあり、特にこの1年は、まさかと思うような大きな崩壊を目の当たりにすることもあるかもしれません。(魚座に滞在する土星も影響。)
牡羊座や冥王星の勢いを考えると、金融恐慌や戦争のリスクが高まる、権力の横行と崩壊、という不穏なイメージも。
あらゆる崩壊の中から、新しい世界へ繋げていく大切なもののエッセンスを抽出し、生まれ変わる時。
この1年は、もう捨て去るべき過去のものとはきっぱり決別し、希望に意識を向け、全く新しい自分の全く新しい世界を生み出していくことに全力を注いでいくこと。


◉春分の天空図解説
・春分点の太陽

太陽は牡羊座1度に。(サビアンは数えの度数となります。)
『女が水から上がり、アザラシも水から上がり彼女を抱く』
● 新しいサイクルの始まり。ゼロポイント。
● 混沌とした宇宙意識の中から、個を持ってこの世界に生み出される。
● 未知の力や可能性を持ち込む。
● 自分の存在を、この世界に力強く押し出していく。

という意味の度数。

太陽は、アセンダント付近ではありますが12ハウスに。12ハウスは見えない世界、宇宙的意識の領域、集合意識、潜在意識、などを示します。
この世界に新しく生まれる春分なのに12ハウスというのも何となく不思議な感じですが、これからは、広大な宇宙的意識の領域と繋がりながら個としての自分を確立していくことが大切になります。これまでも書いてきましたが、宇宙・魂・心・体がシンクロしていること。真我に目覚めた自分を生きる。この春分の太陽からも示されていると思います。
まだ自分が無自覚な、未知の領域の自分の可能性を掘り出していく、というメッセージのようにも感じます。
また、自分を見失わないように、しっかりと自分を立てていくというメッセージのようにも感じます。

太陽には水星がコンジャンクション。
水星は牡羊座4度。
『隔離された歩道を歩く、二人の恋人』
● 個の持つ、個ならではの情緒の育成。
● 何かの影響にさらされることなく、個人の持つ人間的な感情を、純粋に育んでいく。
● 自分の好きなことに没頭することで、個人としての目的を明確にし、その行為を通じて生き方の方向性を明確にしていく。

という意味の度数。

全てである宇宙から独立し、個を確立していくプロセス。
個人としての特性は、持って生まれた肉体や能力などにも影響されますが、どのように生きていきたいか、に最初に大きく影響していくのは、自分が心から愛してやまないもの、好きなこと、楽しいこと、歓びを感じること、なのではないかと思います。それが志や望みに繋がっていき、この世界での生きる原動力となっていく。
その、原初の”自分の愛すること”に没頭しきることで、本当の自分の望みを心身に沁み渡らせ、明確にし、自分の本来の原動力を取り戻していくこと。

この1年は特に、本当にやりたいことに時間を割き、挑戦していくことが大切なのではないかと思います。
収入に結びつかなかったり、ただ遊んでいるだけの時間だったりすることもあるかもしれませんが、それを無駄とせず、自分の純粋な歓びを思い切り感じることで見えてくるものがあると思います。
生命が湧き起こるような、生きる歓びを感じる時間が必要。

12ハウスの太陽・水星に、宇宙のエネルギーの入り口、始まりを示すアセンダントもコンジャンクション。
アセンダントは牡羊座8度に。
『風になびくリボンのついた大きな帽子、東に向いている』
● 環境や自然界を観察することで、世の中に働いている根本的な法則を理解する。
● 目に見えない気配、予感、夢の暗示のようなもの、直感を研ぎ澄まし、それを指針とする。
● 素早く機を察知し、うまく活かしていく。

という意味の度数。

前例や常識、誰かの言ったことなどに流されてしまわず、今、自分の目で見て、自分が感じていることを信じて行動していくこと。
誰かや何かについていくのではなく、自分で自分の道を開いていくという意識を持つこと。野性の勘を磨いて下さい。

そんな太陽・水星・アセンダントに社会を示すMCが葛藤の配置に。
MCは山羊座5度。
『カヌーを漕ぎ、戦争の踊りを踊っているインディアン』
● 仲間を互いに鼓舞し合って、達成出来るかわからないような遠大な目標に取り組む。

という意味の度数。

自分本来の原動力を取り戻し、共鳴共感する仲間と共に新しい世界を創造するために力を合わせ努力していく。というようにも捉えられますが、自分を見失い、自分の意志を持たず何かに流されていくことで、大きな社会の力に飲み込まれてしまう。というようにも捉えられます。
どんな意志が力を持つのかで、世界の動向が変わっていきそう。


・金星・ドラゴンヘッドのコンジャンクション

ここしばらく金星とドラゴンヘッドはコンジャンクションしていますが、春分時は同じ度数でコンジャンクション。
ドラゴンヘッドは魂がこれから進む道、自分の運命を開いていくポイントでもあり、金星とのコンジャンクションは大吉兆と言えると思います。
また、金星・ドラゴンヘッドには正当な権利を示す小惑星ジュノーが更にコンジャンクションしています。
自分自身の運命を切り開いていくための正当な権利をつかむ、といった印象。

金星・ドラゴンヘッドは牡牛座5度に。
『開いた墓の前にいる、夫を亡くした妻』
● 支えとなっていた外的要因が無くなることで、改めて自分本来の資質や価値に目を向ける。
● 人生の価値は自分で創り出す、という自覚を持つ。
● これまで支えとなってきたものを失くす経験により、自分自身が本来持っていた能力に目覚めていく。

という意味の度数。

春分のテーマはこの世界に本来の自分を確立して、新しい世界を築いていくことであると思いますが、この金星・ドラゴンヘッドのエネルギーは、それを後押ししてくれると思います。
このサビアンが示すことを、具体的に、積極的に、取り組んでいくことで、この先進める方向性がかなり変わってくると思います。
金星・ドラゴンヘッドは1ハウス、自分自身の存在を確立し、この世界に放っていく部屋にあります。1ハウスは牡羊座のナチュラルハウスなので、ここでも牡羊座的エネルギーを感じます。
自分の中に、自分を支える術を見出す。
経済的自立、精神的自立、これまで支えとなってきた信念・信仰からの解放。など。
支えとなるものがあることが問題なのではなく、そこに依存し、失うことを恐れ、自分をがんじがらめにしてしまうことで、自分本来の力が損なわれていくことが問題。
これまで自分を支えてきたものが無くなってしまったとしても、自分で道を切り開ける何かを見出すこと。
そうすることで、本当に自分が望む道を選択することが出来ると思います。
自分が愛してやまないものの先に、自分の隠された能力が眠っていることもあるかもしれません。
”これは私に任せて!”と言えるものを見つける。
直接収入に結びつかないようなことの中にも、自分や世の中を豊かにしたり、自分を生かしてくれる何かと結びついていくこともあると思います。
自分の能力の可能性を制限せず、今出来る形で開いていきましょう。

この金星・ドラゴンヘッドと、ドラゴンテイル・土星・社会を示すMCでクレイドルという配置を形成しています。
クレイドルは、ピンチの時でも思わぬ助けを得ることができる、という循環のエネルギー。

クレイドルの1点を担う土星は、3月7日に魚座に移動したばかりですが、魚座は救済、思いやりや助け合いを示すサインでもあります。
金星・ドラゴンヘッドの度数は、自立する力を後押しするようなエネルギーですが、自立したいと思っていても、全ての人が努力すれば自立できるわけではない状況もあると思います。
そんな中でも、何か自分にできることを磨いていくことは大切ですが、自分の得意分野での能力を発揮しながら、足りない部分を助け合える繋がりが必要なのだと思います。
自分のした事が、巡り巡って自分の元に返ってくる。エネルギー的なものとして返ってくることもあるかもしれません。
目に見えないネットワークのようなもので繋がっている。そんな意識が必要なのかもしれません。
依存ではなく、社会全体で生きることを支え合うような受け皿ができることで、自分本来の力を試し発揮していく機会が生み出されていく。
そんなイメージが湧きます。
ちなみにドラゴンテイルは、これまで自分たちが築いてきた現実の壁を乗り越えていくことを促しています。

この春分の破壊力から見ても、実際の社会の動きを見ても、経済に関わる何か大きな崩壊がやってくるリスクはとても高まっていると思います。
お金が力を持ちすぎていること。これは、人類の持つ経済の病だと思います。
お金の価値をリセットし、お金を含めた何かもっと大きな循環の中で、自分の力をそれぞれが様々な形で発揮し、人が人らしく生きていける新しい社会の形を模索すること。そこには、愛や歓びや感謝のエネルギーが乗っていること。
まずは、どんな小さなことでも循環させることに多くの人が価値を見出していく。差し出すことと受け取ることの価値観の範囲を広げる。(今は、そのツールがお金というものに縛られすぎている気がします)

土星の度数からは、大切な価値があるものだと思っているものを自らの手で守っていくために、自分の力を発揮する。というイメージも湧きます。何れにせよ、自分の力を発揮し何かの形で貢献することが結びつき、全体で支え合うことに繋がっていく。

金星・ドラゴンヘッドが示すこと。この辺りも春分の示す一つのテーマなのではないかと思います。


・キロン・木星のコンジャンクション

傷と癒しを示すキロンと木星のコンジャンクションも1ハウスに。1ハウスは自分自身の確立だけではなく、物事の始め方や姿勢・態度なども示します。
キロンは牡羊座15度。
『毛布を編むインディアン』
● 理想を実現するために、じっくり腰を据えて取り組む地道さを大切にする。
● 対立するものを上手くより合わすと、完成度の高いものが実現することを知っている。
● 焦らず無理せず、長期的に取り組むことで、壮大なプロジェクトを完成させる。

という意味の度数。

木星は牡羊座17度。
『二人のしかめ面した独身女性』
● 内面の対話に時間を費やす。
● 心の中を果てし無く分析することで、曖昧な気持ちが消えていく。
● 障害が生じたとき、早急に対処するよりもそれが生じた原因の全貌を深く探っていく。

という意味の度数。

この2つの度数が示す意味を見ただけでも、いろんな状況が思い起こされますね。

何らかの対立が起きた時、AかBか、どっち?という二元の選択を早急にするのではなく、Cなら2つの条件が満たされる、DならAもBも関係なくもっと良い結果が得られるかも? といったようにより良くなる可能性を探っていくこと。
分離や対立ではなく統合を目指す。
まずは自分の心で感じている矛盾を無くしていく。
分離の傷は、私たちの深い部分での傷でもあると思います。それを癒していく時。

牡羊座のエネルギーは、瞬発力や活力、前進するエネルギーなども示しますが、早急すぎて考えが至らず、失敗や争いを生んでしまったりするという側面もあります。
この春分は、新しい世界に向かって前進するエネルギーが強いと思います。
しかし、大きな前進の流れに乗りつつも、闇雲に前進するのではなく、違和感のある時は立ち止まりしっかりと向き合う事が大切。
ひとつ編み目を間違えると、完成する形が変わってしまう。目先の事にとらわれず、長い目で見て着実に前進していく姿勢。
何を目指しているのかを、常に繊細に意識に留めておくこと。


・火星・海王星・冥王星の示すこと

火星はただいま双子座に長期滞在中ですが、3月25日には双子座を抜け、蟹座へ移動していきます。
火星はこの双子座長期滞在中に土星とタッグを組み、人類の過剰なエネルギー・過剰な活動をもう少しコントロールし、人類の生み出すエネルギーをもっと調和的な方向で使っていくよう促してきました。
過剰な活動を制限されたり(コロナとか)、エネルギー不足(石油とか)を体験していますが、根本的解決が進むというよりは、また元の状態になだらかに戻ろうとしているように思います。

火星は双子座28度。
『破産宣告された男』
● 自分の活動が膠着状態に陥ったとき、いったん取り止めて、改めて異なる角度から再チャレンジする。
● 自分をがんじがらめにしているものとの関係性をリセットする。因果関係からの脱出。

という意味の度数。

火星に対し、海王星がスクエア、冥王星がインコンジャンクトという葛藤の配置をそれぞれが形成しています。

海王星は魚座26度。
『影響を分割する新月』
● 自分の魂の根底にある目的をはっきりさせ、その目的に従って、無意識に関わってきた環境や絆を切り離していく。
● 魂の目的に沿って、生きる環境をクリアにしていく。

という意味の度数。

冥王星は山羊座30度。
『秘密のビジネス会議』
● 組織内部にいては、決して受け入れられないような、外部社会の全体的な状況や知識を得る。
● 自分の属する社会から独立し、社会の外側を目指すことを考える。

という意味の度数。

火星のサビアンシンボルが示す、破産宣告された男って、今の金融の状況そのままやん!と、思いつつ、、
人類の調和していない過剰な活動源が断たれることで、本来の生き方を取り戻す、旧社会からの脱出を現実的に考え出す。
というイメージが湧きます。
ハードランディング的な、何か窮地に立たされるようなことが起こらないと、変わることが出来ないのか?
何か、こういう世界でありたい、というビジョンがあるなら、もっとハードコアにそれを実行実現していかないといけないのか?
いろいろ考えてしまいます。
どちらも葛藤の配置なので、何らかの努力や手放しが必要。

この辺りも春分からの取り組むべきテーマだと思います。

ちなみに、火星は3月25日に蟹座へ移動しますが、そうなると、テーマは保身や利権、国防などに広がっていくようなイメージ。
23日に水瓶座へ移動する冥王星とは、引き続きインコンジャンクトを形成しているので、不穏な空気が続きそう。
冥王星の動きについては、また回を別にして、改めて書きたいと思います。


◉牡羊座新月について

牡羊座新月についても書こうと思ってましたが、力尽きてしまったので簡単な説明に留めておきます。
春分から新月までは時間がそんなに経ってないので、サビアンのメッセージなどはほぼ同じです。

2023年は、牡羊座での新月が2回あり、2回目の新月は金環日食であるということが大きな特徴です。
牡羊座の前進する爆発的エネルギーをしっかりと取り込みつつ、本来の自分の力を活かしていける環境を作っていくこと。
4月20日に迎える牡羊座での日食は、この本来の自分の力を活かす環境へのルートがさらに開いていくようなイメージです。
なので、それまでに自分内のエネルギーを整理し、どんな環境が自分に合っているのか、エネルギーを滞りなく発揮できるのか、意識し行動していくと良さそうです。
1回目の新月は2ハウスでの新月、2回目の新月(日食)は9ハウスで迎えます。
自分を活かせる仕事、自分を活かせる生き方、など具体的なことをしっかりと模索しておくことで、2回目の新月でそのルートへの可能性が開かれていくようなイメージ。

日食の翌日4月21日には水星が逆行を開始し、5月2日に冥王星が逆行を開始。
進むと決めたルートに乗るための見直し、学び直しなどが始まるかもしれません。
なので、それまでに自分の進みたいルートを明確にしておくことで、スムーズに流れに乗っていけそう。
正解のルートなんて最初から分かるものではありませんが、自分の心としっかり対話し、選択する事に対し納得していることが大切です。


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