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女風体験(14)〜「ダブル」しよっかなぁ…

「ダブル」というコースがある。

セラピストを2人呼ぶ、
つまり平たく言うと、「3P」だ。
もちろん、予算次第でトリプルも…
その先は何て言うんだろ?
カルテット?
クインテット?
あ、これは音楽か笑
「合奏」みたいなものだけどね!

「3Pってろまんだよねー」

カナメさんに送ったDMが
きっかけだった。
いつかね、とは付け加えてあった。

「3Pはロマンだね!
 いつでも大歓迎だぜ!」

カナメさんのメッセージはいつも
気持ち的にも営業的にも
小気味良いほどストレートで、好き。

元々会う予定だったから
そのままやり取りしていたら。

「今ハーレムキャンペーンやってるよ」

ってまた、「営業」DM笑
キャンペーンがこのタイミングなのは
偶然だし、カナメさんも営業だけど。
どうせいつかやるならお得な方がいいか!
って急に打算的になって
思わずお願いした。

「パウダーしてる間に乱入してきたら
 おもしろいかもね!」
「うん!
 目隠ししてる間に乱入されたりしたら
 どきどきするかも!」

勢いで2人で盛り上がってしまった。

悩ましいのは
「もう1人を誰にするか問題」。

新人さんとかでもいいけれど…
せっかくだから
1人では頼みづらいけど
ちょっと気になってるレギュラーの人が
いいかな、と思う。

「AさんかBさんが
 いいかなと思うんだけどどうかな?」

Aさんは配信で、性欲全開ぶりを
楽しそうに話す20代のセラピストさん。
明るくて開けっぴろげででも
優しさも感じられて。
この人の日記を読んだことがあった。

「40代以上は利用するな」って
 ディスってる人(同性の利用者)が
 よくネットでいるけれど、
 本当のところはどう思っていますか?

という質問に答えていたものだ。
もちろん、そうですね、とは言わないよね、というのは大前提だけど、
私は彼の返答が好きだった。

 年齢なんか関係ないですよ
 気になったことも無いですよ
 そんなの関係なくかわいいですよ
 全く気にしなくていいです

そう言ってくれるのが
セラピストとしての一つの「正解」
だと思っていた。
実際そういうことを
言われたこともあるし、
そう書いているポストも
見たことがあった。

でもこの人は。

 全く気にしなくていいですよ。

その先が違った。

 40代以上の方がだめってことは、
 メインのお客様は20代から30代前半
 ということになりますよね。
 そうすると女風業界は先細りで、
 近いうちに消滅してしまうでしょう。
 あり得ません。

マーケットをきちんと分析して
業界を俯瞰できている目。
そしてそれを隠さず日記として
公開している誠実さ。
20代でこれがきちんとできる
というところに魅力を感じた。
部下として欲しいなぁという
仕事モードの私もちらついたけれど、
女性としても、40代としても
とても好感が持てた。

▼40代
▼既婚
▼子どもあり
▼会社ではベテランと呼ばれる管理職

恋は盲目といえども、それなりの経験、
知力、胆力が自然と備わっているわけで、
そんなに簡単に雰囲気や上っ面の言葉には
引っかからないのである。
人によってはムードが無い、
と幻滅するのかも知れないけれど、
私としては芯を食った回答とお人柄に
好感度MAXだった。
でも、
大いなる矛盾ではあるけれど、
どうして今までお願いしていなかったか
と言うと、
「20代だから」、なんだけどね。
やっぱり、いくら気にしないって
言ってくれていても、
どうしても申し訳ないなと思ってしまう
のは本能なのである。

もう1人のBさんは、
マイルドなイメージで、かつ、
カナメさんが徹底的に技を仕込んでいる
「弟子」なので、
カナメさんとの相性は
とても良さそうだった。

ということを
「私の勝手な見立てだけどね」
と、カナメさんに伝えた。
カナメさんからは、

「Aは性欲全開系だから
 ダブルだといいスパイスになって
 面白いって思う。
 Bはぼくの技をきっちり教えてるから
 連携バッチリかな、と思う。
 あとは経験値的にタツキなら
 安心感あると思うよ。」

と返ってきた。
私の捉え方は間違ってなかったなぁ
と思いつつ、
一方で、タツキさんの名前を見て
どきんとしてしまった。

カナメさんは私が
タツキさんと会っていることは
知らないし、
タツキさんもカナメさんとのことは
知らない。
2人が同時に攻めてきたら私なんて
秒で陥落である。
多分これ以上の快楽は一生味わえないって
レベルだと思うから、
エピキュリアンとしては
その誘惑が無いわけではない。

でも…。
タツキさんにほとんど
恋心を抱いてしまっている私にとって、
カナメさんとも会っていることは
なんとなく言いづらいし、
「プレイ偏重型」のカナメさんとの関係に
心理的に馴染まない、というか
タツキさんにそこに混ざってほしくない、
という気持ちが強かった。

もちろんタツキさんにしてみれば
全く気にならないことだと思うし、
多分持ちかけたら、
おーっいいですね!楽しみですって
いつも通り爽やかに
にっこりしてくれるのだと思うけれど。
私がイヤなのだった。
うーんこれは割と重症なのかな私笑

ま、でも、カナメさんも別に
タツキさんじゃないとダメって
言ってるわけでもないので、
とりあえずAさんで希望を出してみた。
スケジュールが合わなかったら
Bさんでも。

…なんか勢いで予約しちゃったけど、
大変なことだよね、よく考えたら。

DMを送ってしまってから急に
素に戻って顔が熱くなる。
でも、
一度やってみたかったんだよねー
っていうものはもうこの際、
カナメさんの前では曝け出しちゃえ!
という気持ちが強かった。

とりあえず、予約は来週。
まだ現実味が無いけれど、
当日はどうなってしまうのか…
どきどきして今日はちょっと
1人のお楽しみ時間が長くなりそうかも!


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