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キャリアと資格について

ビジネスマンとしてキャリアの中で、資格の勉強をしたことがほとんどなく、実施なくて困ったことはありませんでした。また、資格の勉強というよりも、経験こそが成長の源泉であると考えていました。
もちろん初めて、経験する業務については机上での勉強が必要だったので、電子カルテの開発をするときには診療や看護に関する医療従事者向けのテキストを読みました。EDCやCDISCの開発をするときにはGAMP、CDASH、SDTM、ADAM等のテキストを読みました。創薬のITを担当する場合、バイオテクノロジーや創薬化学のテキストを読みましたが、資格の勉強をしたことはありません。どちらかというと、休みはゲームをしたり、資産運用や投資の勉強をするため、「敗者のゲーム」、「ウォール街のランダム・ウォーカー」のような古典を読んでいました。
ただ、最近は資格取得を考えています。資格というのは、未経験の分野において一定の知識があることを証明するという点、未経験の分野を学ぶ指標という点において有益だと思います。
というのも、定年後のキャリアを考えると、これまでの経験(私の場合、電子カルテ、治験、創薬のIT、DX)を活かして、何かできるといいなと思っていますが、業務知識、製品知識、以外に経営戦略、財務(ファイナンス)、会計(アカウンティング)、マーケティング、法務(知的財産、ビジネス法務)についても一定のレベルがあることを証明する必要がありそうだと感じています。
そこで、最近は簿記、ビジネス実務法務検定、応用情報処理技術者、中小企業診断士等の資格の勉強を少しずつ始めています。定年後も、継続して活躍できることを目指しています。

但し、田坂広志先生の本で読んだ記憶があるのですが、「一芸に徹すれば、万般に通じる。」という言葉。つまり、一つの専門分野を深く掘り下げた経験が他の分野にも応用できるという点はその通りだと思います。法学部の学部生の時にゼミで「誤想過剰避難」という論点の学説や判例を徹底的に数か月深めるということをしたのですが、その結果、違法性、つまり根本的な部分な人はなぜ人を処罰できるのかという点がおぼろげながら理解できたという経験があります。この経験は、例外の例外のようなレアで細かい論点、応用問題も結果的には基礎を問うているということだと理解しています。この点は化学のような他の分野であっても同じだと感じます。従って、キャリアという意味ではあくまでも自分の専門を徹底的に深めることが最も大切だと思っています。インベスト、ファイナンスなどはサブ(本業が暇なときにすること)という程度がバランスがよいと思っています。

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