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#もの書き100問100答 #真夜中インター

1.どんな作品を書いている?
ショートショートから数万字程度の小説。ちょっと不思議だったり、ちょっと怖かったりする話が多い。たまに、ほっこりも書きたいし、恋愛小説も書く。

2.どんな作品を書くのが一番好き?
良くも悪くも人間らしいものが書けたら一番嬉しい。清濁あわせ飲むような小説。

3.ペンネームの由来は?
本名の読み方を少し変えたアナグラム。

4.いつから創作を始めた?
ぼんやりと始めたのはもう20年くらい前。他人様に読んでもらうことを考えながら書き始めたのは、noteを始めてからだから2020年の夏から。

5.創作を始めたきっかけは?
20年くらい前にぼんやりと書くようになったのは、日記の延長のような感じだった気がする。小説を読むのが好きで、自分でも書きたくなったけれど、まるで物語にはなっていなかった。

6.初めての創作の思い出は?
A4一枚におさまるくらいの短い一人称の語り?みたいな文章だった気がする。「生きていくことはいつも、薄い皮膜のような不幸に包まれている」みたいな一文だけ微かに覚えている。

7.子どものころ作文は得意だった?
苦手。子供の頃は、文章を読むことも書くこともイコール「お勉強」という感覚だったので、好きではなかった。好きになったのは、高校生くらいになってからだと思う。

8.創作していて一番幸せな瞬間は?
書いたものが自分でおもしろいと思えたとき。

9.書くうえで譲れないものはある?
自分がおもしろいと思うものを書くこと。なるべく、流行りや何かの傾向に寄せないで書きたい。オリジナリティ。

10.あなたにとって「書く」とは?
自分の解放。

11.将来どんな書き手になりたい?
秋谷りんこの作品らしい、と言われるものが書けるようになりたい。きれいごとだけじゃなくて、人間の良いところも汚いところもあわせて書けるような書き手になりたい。

12.文章力を磨くためにしていることは?
小説写経を試してみた(効果はわからない)。文章以外の芸術や文化に触れる。絵を見たり、映画を見たり、アニメを見たりする。

13.「良い文章」とはどんな文章?
読みやすいけれど、心に残る文章。心地よいだけでなく、刺さるものが欲しい。

14.読書は好き?
好き!

15.憧れの作家は?
好きな作家ではなく、憧れ? だと……恩田陸。小川洋子。江國香織。桜庭一樹。

16.好きな本は?
安部公房「砂の女」
恩田陸「エンド・ゲーム」
小川洋子「ダイヴィング・プール」
江國香織「ホリー・ガーデン」
桜庭一樹「私の男」
有栖川有栖「捜査線上の夕映え」「マレー鉄道の謎」
伊坂幸太郎「重力ピエロ」「グラスホッパー」

17.繰り返し読んでいる本は?
江國香織「ホリー・ガーデン」

18.今読みたい本は?
村田紗耶香「コンビニ人間」
知念実希人「硝子の塔の殺人」

19.自分の創作に影響を与えた人やものは?
高校生のときに読んだ安部公房に衝撃を受けた。ルネ・マグリットやジョルジョ・デ・キリコの絵画。吉井和哉の歌詞。

20.本やnoteなど他者の作品で好きな一文は?

ロマンはどこだ。

伊坂幸太郎「陽気なギャングが地球を回す」

21.本やnoteなど他者の作品を読むときについ注目するところは?
最近までは何にも注目しないでただ楽しんでいたけれど、最近、句読点の位置や漢字の開きが気になってしまう。内容は、良い意味で裏切ってくれるかどうか。

22.無人島に本を3冊持っていけるとしたら何を選ぶ?
江國香織「ホリー・ガーデン」
伊坂幸太郎「終末のフール」
有栖川有栖「孤島パズル」

23.10年前の自分にひと言伝えるとしたら?
そのまま、やりたいようにやるしかないよ。大丈夫。死にはしない。

24.10年後の自分にひとつ質問できるとしたら?
今より元気ですか?

25.今だからこそ言える創作の失敗談は?
今だからこそ、ってわけじゃないけれど、何かで聞いたことがありそうな話を書いてしまって「都市伝説話の典型だ」とご指摘いただいたことがある。自分で考えたような気になっちゃった恐ろしい話。

26.書くこと以外で創作をしている?
絵を描いたり、LINEスタンプを作ったりはする。

27.もし書くことを禁止されたら何をする?
本を読む。映画を見る。絵を見る。遊ぶ。

28.余命一週間と宣告されたら創作する?
書かないかな。一週間でしょ。一か月あったら書くけど、一週間だったら家族や友達に会って、食べたいもの食べて、行きたいことろに行って、夫と過ごして終わると思う。

29.生まれ変わっても「もの書き」になりたい?
うーん。わからない。生まれ変わったときにやりたいことをやりたい。

30.もの書きとしての自分の強みは?
辛抱強い。焦らない。

31.もの書きとしての自分の弱みは?
培ってきた知識や経験が偏っている。一般教養が欲しい。もっと社会のことを幅広く勉強してくれば良かった、と思う。あと野心家じゃない。

32.創作における座右の銘は?
考えたこともなかった。なんだろう。「挑戦なくして、成功なし」かな。(今考えたけど、この精神でやっていると思う)

33.自分の作品の魅力を3つあげるとしたら?
・現実にありそうでなさそうな不思議な感じ。
・このあとどうなるんだろう、という余韻(があるといいな)
・ふわっとしていなくて、印象に残る(といいな)

34.自作で気に入っている作品を1つあげるとしたら?
難しいな。「宵闇の月」かな。山矢探偵シリーズという、noteにしか書いていないシリーズもののひとつ。このシリーズじたい、個人的に気に入っている。

 35.自作で一番目に読んでほしい作品は?
「満開の白木蓮」note始める前に書いた作品。

36.自分の作品で好きな一文は?

私にはわからないことが多すぎる。「わからない」は「怖い」に似ている。私は「わからない」と思うとき、怖いし、悲しくなるのだ。わからないことも全てまとめて、全部愛せたらいいのに。

世界を愛するには何もかもが足りなくて。

一文じゃないね(苦笑) 

37.自分の作品を色にたとえるとしたら?
黒。グレー。すごく濃い青。渦を巻いた模様

38.自分の作品は五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)のどれに寄っている?
視覚と触覚かな。味覚が一番ない。食べ物を美味しそうに書けない。

39.自分の作品のテーマソングはある?
考えたこともなかった。山矢シリーズはEGO-WRAPPIN'が似合う、と言っていただいたことがあってそれはすごく嬉しかった。

40.つい書いてしまうテーマやモチーフはある?
ありすぎる。雨が良く降る。水辺もよく出てくる。煙草を吸う登場人物が多くて、喫煙所がなくて困る。「傷ついた女と支える男」「傷ついた子供とどうしようもない親」という構図が多いから気を付けている。

41.つい使いがちな文章表現はある?
ありすぎる! 比喩を使うときに同じものに例えがち。オノマトペが多め。体言止めがすごくすごく! 多い。

42.次はどんな作品を書きたい?
特殊設定ミステリを書きたいのだけれど、特殊設定じゃない部分の設定に無理があって最初から練り直し。困ったね。あと、ある女の破滅を描いた長編を書いている途中。

43.もし自分の作品が書籍化されたら誰に帯を書いてほしい?
どなたでもめちゃくちゃ嬉しい。

44.もし自分の作品が実写化されたら誰に出演してほしい?
考えたこともなかった。どうしよう。
西島秀俊さん(単に好きなだけ)
お若いときの渡部篤郎さん(鋭さがたまらん)
二階堂ふみさん(妖しい感じが美しい)

45.自分しか読まない日記を書いている?
高校生のときから書いていたものは結婚と同時に全部捨てた。そこから書いていなかったけれど、4年くらい前からまた書いている(ほとんど猫の介護日記になっていた笑)

46.日常で「自分はもの書きだ」と感じる瞬間は?
些細な出来事から、勝手に物語の続きを頭の中で考えてしまう。

47.毎日書いている?
書かない日もある。

48.書くとき以外にも創作について考えている?
考えている。書いている途中の作品について考えることもあるし、まったく新しい何かを思いつくこともある。締め切り間に合うかな~みたいなことも考えるし、そろそろあの公募の結果出るかな? とかも考えるし、noteに公開した作品みんな読んでくれるかな~とかも考えている。

49.創作を続ける理由は?
ただ楽しいから。

50.創作のモチベーションを上げる方法は?
モチベーションが低い日は書かないから、無理に上げることはしない。書きたくなるまで書かない。

51.創作を頑張ったときのご褒美は?
読みたい本を買う。

52.創作をやめたくなったことはある?
今のところない。自信をなくすことはしょっちゅう。

53.創作をやめたくなったらどうする?
やめたくなったらやめる。嫌々書いてもおもいしろいものは書けないと思う(私の場合は)

54.書きたいのにうまく書けないスランプが訪れたらどうやって抜け出す?
書きたいことがうまく書けることのほうが少ないから、よくわからない。スランプを経験するほどまだ書いていない。

55.どんなときに創作のアイデアを思いつくことが多い?
散歩中。お買い物中。お風呂。ソファでぼーっとしているとき。

56.創作のアイデアが思いつかないことはある?
ある。

57.創作のアイデアが思いつかないときはどうする?
ネタ帳的なメモ帳があるからまずそれを見る。主人公になりそうな人物の特徴を紙に書きだす。ほかの人物との相関図を作る。テーマが設定されていれば、そのテーマから連想ゲームのように発想を広げていく。

58.複数の作品を同時に進められる?
前はできなかったけれど、最近できるようになった。

59.何を使って文章を書いている?PC?スマホ?
パソコン。

60.書くときにおすすめのツールやアイテムはある?
書くときというより、短い文章を推敲するときに、音声で読み上げてくれるアプリを使って、目と耳で誤字脱字をチェックしている。4000字までしか読み上げてくれないから中編、長編では使えない。(追記:今確認したらWordにも読み上げ機能があった。今度から使おう)

61.いつ書くことが多い?
平日の午後。

62.どこで書くことが多い?
リビングの座卓。

63.創作の時間を確保するために工夫していることは?
専業主婦なので時間はわりと自由になる。

64.書き始めるためのスイッチはどうやって入れる?
スイッチのオンオフはあまりない。だらだら書いて、だらだら終わる。スイッチが入ってほしいと思っているときじゃなくても書くモードになってしまって、急に紙にばーっと書くこともある。

65.書いているときはどんな気持ちになる?
一人称で書くことが多いから、主人公の気持ちになることが多い。だから、痛そうな場面では痛そうな顔していると思うし、楽しそうな場面ではニヤニヤしていると思う。

66.書いているときに話しかけられると気になる?
すぐ終わることなら気にならない。しっかり話があるようだったら区切りの良いところまで「ちょっと待って」と言って先に書き終えてしまいたい。

67.書いているときに集中力を保つコツは?
スマホを手元に置かない。スマホを見始めると、いつの間にか創作とまったく関係のないものを見ている。下手したらゲーム始めていたりする笑。

68.書いているときに音楽やラジオを聴く?
聴かない。無音。「セレナーデ」を書いているときだけ、セレナーデを聴いていた。

69.書いているときに欠かせない食べ物や飲み物はある?
特に決まっていないけれど、ミルクティか温かい麦茶を飲んでいることが多い。

70.息抜きの方法は?
ショッピング。おしゃべり。バラエティ番組。散歩。散歩中に出会う犬猫をカウントする。鳥の観察。リス探し。お香。

71.健康面で気を遣っていることは?
散歩。ストレッチ。早寝早起き。自炊。なるべく浴槽につかる。

72.完成までに一番時間がかかった作品は?
今公募に出している5万字くらいの作品。書き始めてから公募に出すまで、1年くらいかかった気がする。

73.プロットや構成を決めてから書く?
だいたいは決めているけれど、その通りに進まないことも多い。

74.冒頭から順に書く?好きなシーンから書く?
冒頭は先に書くけれど、そのあとは好きなシーンを断片的に書いていく。それらをつなげていく。

75.タイトルはいつ決める?
まず(仮)で決めておく。そのあと、書きながら変わることもあるし、そのままのこともある。

76.タイトルをつけるときに意識していることは?
キャッチーであること。読み終わったあとにタイトルに戻って、しみじみ意味を回収できると一番嬉しい。

77.冒頭の文章を書くときに意識していることは?
キャッチーであること。その先も読みたいと思わせられるような冒頭にしたい(希望)

78.締めの文章を書くときに意識していることは?
この作品が終わっても、登場人物たちはずっと生活が続いていくような終わり方が好き。余韻を持った終わりにできるように心がけている(希望)

79.漢字とひらがなの使い分けにはこだわっている?
作品によって使い分けている。一人称が多いので、主人公の年齢やキャラクターによって使い分ける。

80.推敲は何回する?
書きながら推敲してまた書いて、といった感じなので回数はわからない。長い作品は、パソコン上で完成してから、紙に印刷して2回は推敲する。

81.ネットで作品を公開していて良かったことは?
感想やアドバイスをもらえること。

82.ネットで作品を公開していて悪かったことは?
良かったことと同じかもしれない。感想やアドバイスにふりまわされるときがある。

83.ネットで公開する前に誰かに読んでもらっている?
読んでもらっていない。

84.スキの数は気になる?
気にはなるけれど、スキ数が少なくてもコメントで感想をもらえるほうが嬉しい。

85.自分の作品をどんな人に読んでほしい?
これは本当に申し訳ないのだけれど、私は書くとき読む人のことはほとんど考えていない。(読みやすいか、とか、先が気になる書き方ができているか、は気にするけれど)書くことそのものが自分のためだけにしていることで、書くときは自分のためだけに書いているから、どなたに宛てても書いていない。だから、どなたかがおもしろいと思っていただけるなら、その一人でも読んでもらえれば嬉しい。

86.どんな書き手だと言われることが多い?
怖い。不思議。ときどき珍しく平和。最近、「苦くて旨い」と言われたのは嬉しかった。

87.他者評価と自己評価のずれは大きい?
作品に関しては評価のずれは少ないと思う。ファンだと公言してくれている人の評価は、私が思うよりずっと高いからときどき驚くし、申し訳なくなる。

88.自分の想像よりも好評だった作品は?
「セレナーデ」この当時書けた最長の小説、という理由から創作大賞に出したら中間審査に残ったので、驚いたし嬉しかった。

 89.より多くの人に読んでもらうために工夫している?
Twitterでシェアしたりはしているけれど、フォロワーをどんどん増やしたい! というタイプではないので、そこまで工夫はしていないかもしれない。ハッシュタグも必要最低限しかつけないし。お好みにあう方が読んでくださればそれで嬉しい。

90.コンテストや公募に挑戦している?
している。

91.人に言われると嬉しい言葉は?
シンプルに「おもしろい」が一番嬉しい。発想力やオリジナリティを褒めてもらえるのも嬉しい。

92.人に言われると残念な言葉は?
「先が読めた」とか「結末がわかった」とか言われると残念。ひねりが足りなかったな、とか、ありきたりだったな、とか思う。良い意味で裏切れなかったな、と。

93.創作していることを家族や友人など身近な人に伝えている?
伝えている。

94.家族や友人など身近な人に作品を読まれるのは恥ずかしい?
恥ずかしくない。わりと読んでもらっている。

95.自分の作品をTwitterなどでシェアされるのは嬉しい?
めっちゃくちゃ嬉しい!

96.他の書き手と自分を比べて落ち込むことはある?
ありまくる。

97.他の書き手と自分を比べて落ち込んだときの対処法は?
その人の書いているものが、自分が本当に書きたいものと重なっているか考える。自分の書きたいものとジャンルがかぶっていないなら、その人の良さを認めて素晴らしさを味わう。自分の目指したいジャンルと似ているなら、何回も読んで少しでも吸収しようと頑張る。

98.他の書き手と積極的に交流したい?
交流したいけれど、しょっちゅう距離感を間違って反省している。

99.今ぱっと思いついた推しの書き手の作品は?
たくさんあるけれど、なかでもこの2作品は何度も読み返している。

100.他の書き手に聞いてみたいことは?
私の作品の印象ってどんなですか?


(作家敬称略)


ありがとうございました。

100問100答は、小野ぽのこさんが作成なさったものです。

 100個も質問を考えてくださって、ありがとうございました。すごい労力ですよね! お疲れ様です! 改めて質問に答えてみると、自分がなぜ書いているか、どんなものを書きたいのか、よく見えた気がします。

 野やぎさん、山羊的木村哲也さん、小野ぽのこさん、猫野サラさんの文芸誌「真夜中インター」の発行を記念した「創作とのエピソード」という企画に参加しています。真夜中インター予約いたしました。届くのを楽しみにしています。

 

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#もの書き100問100答

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