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職場の人間関係に悩んだときにどうするか

先日、専門職は人間関係に悩んでも社内異動がし辛いという記事を書きました。

だからといって毎回転職していたらキリがないというのも事実です。

先月「エンジン01 in 市原」というイベントに参加し、会社の人間関係に関する悩みをどう切り抜けるかの参考となる話を聴く機会がありました。 

 そこからヒントを得て、職場の人間関係でいつも思うことをまとめました。お役に立てれば幸いです。


🌸「エンジン01 in 市原」での講義

 参加した講義のなかの質疑応答で、参加者から、

「会社などの人間関係で悩んだとき、どうされていますか。」

という質問があったのですが、講師3人それぞれの回答は三者三様でした。

講師A:嫌だと思った相手の生まれた日を思い出す。その人が生まれた日は、おそらく親や兄弟がいれば、きっと喜んで迎え入れられただろうと思うと、怒りの感情がおさまる。あるいは、嫌な感情はすべてノートに書きだして昇華する。

講師B:相手について嫌だと思った感情を分析する。そうすると、相手の怒りポイントなどがわかり、次回から地雷を踏まないようにして円滑なコミュニケーションができる。

講師C:徹底的に傷つく。体調にも出てしまう。

 相手をいわば呑み込む、衝突を避ける、そのまま受け止める・・・それぞれです。実際には、皆さんケースバイケースでいろいろな対応方法を組み合わせていらっしゃるのではないかなと勝手に想像していました。

🌸職場の人間関係の特徴

 職場で働いている人は、それぞれ仕事への思いがあっても、職場とは給料でつながっていることは共通しています。雇用者がいて、非雇用者がいるなかで、雇用者を中心に、各被雇用者が放射状につながっています。

 そしてまた被雇用者と被雇用者がつながっているわけですが、職場は賃金という対価が存在することから、どうしても被雇用者間での利害関係が生じます

 だからこそ、互いにストレスが生じがちなのではないでしょうか。

 「自分と同じくらい、いやもっと給料もらっているのにその働き方はないでしょう」

 「なんであの人が先に昇進するの?ずるい、納得がいかない」

 「自分の若いときはもっとよく勉強して働いたのに」

 職場ではこのような思いがグルグルうごめいているのではないでしょうか。

 そのなかでどのように健康に過ごしていくか、考えてみます。

🌸職場での人間関係の基本原則

 まず大前提として、

 「相手は変わらない

 です。自分を振り返ってみると明らかですが、人が変わるのはとても大変なことです。それを、職場での関係がうまくいかないからといって、それを改善するためだけに相手を変えようなんていうのは事が壮大過ぎます。

 相手が変わらないなら次はどうしたらよいでしょうか。

 「自分が変わる

 でしょう。ただ、相手同様、自分本来の性質を変えるのは容易ではありません。それだったら

 「少しだけ自分の視点をずらしてみる

 「できれば物理的に、できないならせめて心理的に相手との距離をとる

 基本的に「相手は変わらない」ことを前提に、自分の側がどう対応するかということなのだと思います。

 専門職は社内異動は難しいので、自分が休職でもしない限り、基本的に物理的に距離を置くことは不可能です。

 一例として私は、まずは、相手がどうしてそのような言動をとるのかを考えてみることにしています。そうすると、その裏にあるのが、保身のためなのか、プライベートを優先させたいのか、自身のプライドのためなのか、単に何も考えられないだけなのかなど、見えてきます。

 そのうえで、私自身の許容範囲を考えます。自分の倫理観が許す範囲はきちんと定義して、そこは侵害されないよう守ります

 そこさえ守られればよいと割り切ります。

 ほかの方法もあるはずですが、ひとつの例として考えていただければと思います。

🌸それでもダメな時はどうするか


 細心の注意を払って、可能であれば上司に訴えるのが常套手段ですが、上司も人間、そして上司自体に問題があると思われることもありますよね。

 まずは有休をつかって休む、ダメなら転職もやむなきかなとも思います。

 以前は私も、非があるのは相手なのに自分が先に去らなければならないなんておかしいと思っていました。

 でも、被雇用者である限り、会社の人間関係を自分の一存で決めることはできないのです。それなら、心身の健康を害する前に、

 その原因から全力で逃げる

 のもありではないかと今は思っています。

 逃げた先に、それまでは想像もできなかった世界が開けていく可能性もあります。

 それこそ、自分の金銭的な土台作りにいくら必要かを現実的に計算して、自分の心身の健康のために生き方をスライドさせていくことも視野に入れるのは大事かもしれません。


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