はじめに：

これは実家および実家の宗教と縁を切った創価学会（SGI）元二世信者である私が、末端信者が知ることのできる情報はどんなものかということ、縁切りのためにやったこと、噂レベルでは定期的に浮上するけれど特にその後何も起こっていない・続報も聞かないことなどを箇条書きでまとめたものです。

結論：

現時点で断定できる情報など持っておりません。
お抱え新聞社や出版社は都合の良いことしか書かないし。
逆に対立組織（対立するポーズは取っているが裏で癒着してそうなところも含む）は都合の悪いことしか書かないし。

望まぬ続編を書いた経緯：

暇空茜 (@himasoraakane)氏 をフォローしていたら、公明党の話題が出てくるようになりました。
暇空氏は、東京都と委託契約を結んで公金を受け取っていた団体の不正会計問題を追っている方で、住民監査請求や住民訴訟を行っています。
noteでも関連記事を公開されています。

そして、趣味で繋がったフォロワーも暇空氏をフォローしており、フォロワーが「とあるアニメ会社に多大な迷惑をかけた殺人犯が創価学会会員であること」をRPした上で「もしかして（陰謀的なものが）何かあるのでは」的なことを言い出したので実家でのすったもんだをフラッシュバックしながらブロック。

したものの。

「あー頭痛が痛ぁい！！
覚悟を決めて大金を投じてリスク負って不正追求してる渦中の方はともかく、リングに上がってない傍観者が軽々しくたらればでテキトー言うなや
この私が数十年かけて論戦を張って自分が抜けるのがやっとだった団体が、そんな傍観者にもツッコめる程度にわかりやすい陰謀をお出しするわけないでしょ！？犯罪者交えて雑にくくるのやめてもらえる！？」

という怨嗟と愛憎渦巻くクソデカ感情がおさまらず、心を鎮めるために書きました。

なお、元フォロワーは陰謀論者を「月刊ムーを通ってないからだ」と鼻で笑うタイプでした。なんで数々の事例を知っていながら、自分で裏取りもせずに「もしかして、もしかしてだけど」とか言い出すの。
君が嘲笑してた連中と同じ穴のムジナだよ。

具体的な噂の話

・三代目会長（名誉会長）は日本人ではない？

この噂は数年おきくらいに浮上します。5ちゃんがまだ2chだったころから言われてた。
本名は「成太作（성대작、ソン・テチャク）」だそうで。ふわっとした噂レベルのものしか見聞きしません。

母上を尊敬している旨のお話はよく会合（※全国の会館に同時中継された幹部会映像）で聞きました、が、父上の話はあまり聞かず、実家は千葉のほうで海苔を漁って生計を立てていたとかそんなことを話していました。
余談ですが、与党のでかいほうとの繋がり疑惑が取り沙汰されている新興宗教も母上を大事にしますよね。現トップの呼称が「マザームーン」でしたか。
母上というより親御さん（目上、血族の長）を大事にする東アジアの大陸文化な気がしますけれど。

・中国や共産主義者と繋がってる？

冷戦のさなかに中国に行ったり周恩来氏と対談したり、ソ連崩壊前からゴルバチョフ氏と会っていたことしか知りません。
ゴルバチョフ氏、私が行っていた大学（※創価大学）に1回来た気がします。あと最近、ロシア情勢に詳しい佐藤優氏が第三文明者で出版※「希望の源泉・池田思想── 『法華経の智慧』を読む⑥」されてますね。
大学、もっと近い公立とかが良かったな……（両親からの圧力に負けた）

でも別に池田氏、アメリカにも行ってるんですよ。日系人が多かったハワイを皮切りに。あとインドとかにも行ってます。現地で学校作ってます。元教員ですし。

さんざん彼のスピーチを聞かされた身として一つ言えることは、池田氏はおそらく、国という単位では平和（安全保障）について考えてないんだろうなと思います。

池田氏は日蓮上人の書いた「立正安国論（りっしょうあんこくろん）」の中の、「身の安堵を思わば、まず四表（しひょう）の静謐（せいひつ）を禱（いの）るべきものか」という文言を、よくスピーチで引用していました。四表とは、自分を取り巻く環境のことです。上記のくだりを「平和維持のためには周辺関係国との友好を保つことが大事」という文脈でスピーチに織り込んでいました。

初代会長（牧口常三郎氏）と二代会長（戸田城聖氏）が世界大戦の折に戦争反対して投獄されており、初代は牢に入れられた際、高齢だったこともあり獄中で亡くなりましたので、国家権力はあまり頼れるものだと思っていない節が随所に見受けられます。

・名誉会長はお金持ち？

法人としては持ってるんじゃないですかね。大誓堂（だいせいどう）とかいう、なんでキリスト教の大聖堂に読みを寄せた？グローバル布教を見据えてるの？っていうでかい建物が建ってます。
その周辺一帯（東京：信濃町）にでかい建物いっぱい建ててます。全国にも会館建ててます。前述のとおり学校も建ててます。

かつて、1億円の入った金庫がゴミ捨て場から発見された事件があり、どうやら創価学会関連のものらしいと捜査が入った時に、幹部が「私が捨てました」と申し出た事件はありました。
幹部が名誉会長のために泥をかぶったと言われておりますが、真偽は不明です。
ついでにいうと公明党が与党入りした理由は、池田氏の資産を守るためという噂も流れていますが、噂です。
個人資産はどう相続されたかも存じません。

・名誉会長は2023年現在も存命してる？

これを書いて推敲している最中に正式発表されました。このタイミングでかよ……。

ご冥福をお祈りします。
これは政治家でも高僧でも芸能人でも教員でも、広く名が知れた方は誰でもそうだと思うのですが、発表されていないものは、いくら生きていたらすごいご高齢だとしても、亡くなっていると断ずることはできません。

発表時期については事前に慎重にするように準備していたとは思います。二代目から三代目に代わる時、古参の二代目側近と若い頃の池田氏で跡目争いがありましたから。
先日も別の新興宗教が跡目争いで揉めたじゃないですか、大川隆法さんのところ。そういうことがあると末端信者の不信感や混乱が生じるので、過去の歴史を踏まえてよくよく考えられているだろうとは推測できます。

たぶん喧嘩分かれした日蓮正宗富士大石寺のトップである法主（ほっす）と、大石寺とくっついている新興宗教の顕正会トップが死ぬまでは発表を伏せると思……っておりました。罰が当たると言っていた喧嘩相手より先に亡くなったら格好がつかないので……。

法主については「正しい教えを歪めて豪遊三昧している悪坊主だ、頭が割れて苦しみながら死ぬ、地獄に落ちる」などと座談会（※信者の寄り合いみたいなものです）で散々学会員たちが罵っていました。
彼らは、学会の敵とみなした者をまったく人間扱いしていませんでした。私はそういう勧善懲悪的な風土が嫌で脱会したところもあります。

センセイがお亡くなりになったのに法主が健康そのものだったら「悪い人間には罰が当たるはずなのに当たらない、もしや学会側の言ってることは間違っているのでは？」的な疑問が出かねません。

池田氏は教育者であり、広報にも力を入れていましたから。自分の言葉が学会員達にどのように伝わるかは、よく考えていたと思います。

・公明党はなにか企んでいる？

知りません。
企んでいるとしても、私には知りようがない＆私ごときが知ることのできる段階になったらもう私には何もできない段階に入ってると思います。
自浄作用は一応機能しているようですが。
先日、公明党の議員（遠山きよひこ氏）が在宅起訴されました。
組織ぐるみでなにかしているのであれば、それはもう私には知りようもありません。

・反逆者や裏切り者は地獄に落ちる？

特にひどい死に方だったとか大きなトラブルに見舞われた話は聞いておりません。
裏切り者反逆者扱い筆頭の乙骨さん、お元気そうでなによりです。

今のところ脱会者＝教えに背いた退転者である私も、むしろ組織にいた頃より健康です。

・そもそも仏教なの？新興宗教じゃないの？

一応建付けとして日蓮宗の教えを持ってきてはいるけれど、「戦争反対」や「教育は大事」という思想がメインで、だいぶアレンジはされているなあという印象です。

池田氏がセンセイと呼ばれて実質的なカリスマ教祖ポジションですし、仏教の開祖である釈尊の教えとはもうだいぶ違います。

ただし、釈尊（いわゆるお釈迦様）の時代からもうずいぶん経っていて、口伝から経典がまとめられたのも釈尊の没後数十年以上経ってからです。
途中で再解釈がされたり、日本まで伝わる時点で経典類が整理されたり、その土地の文化と融合したりで、鎌倉時代の日蓮の教えもだいぶ釈尊の教えとテイストが違いますので、時代に合わせて具体的な教義を変えるのも仕方ないのかなと。

根本教義が（教えを説く者から見て）変わらなければ良し、とされているように思います。

かつて私は強信者である私の父に「釈迦と日蓮上人と名誉会長、誰が最も偉大だと思う？」って聞いたことがあります。
めちゃくちゃ歯切れ悪かったですね。
本当は「池田先生」って言いたいけど、開祖じゃないからなあ、日蓮大聖人様だと言っておかなきゃなあ、みたいな感じでした。

外部の方が創価学会を知るために参考になりそうな書籍：

特に入信するつもりはないけれど概要を知りたい、という場合は、宗教学者の島田裕巳氏が出している書籍が参考になるかと思います。

また、内部でどのようにニュースや教義が下ろされているか知りたい場合は、聖教新聞や公明新聞を購読するのが良いかと思います。
新聞を取るのは外部の方でも喜ばれますし。身近な学会員経由で取るのが怖い場合は、聖教新聞社に直接お申し込みで良いとおもいます。

脱会したい方へ:

参考までに、私は、内容証明郵便で創価学会本部に脱会したい旨の文書を提出し、実家を出た上、実家ぐるみでお付き合いのあった友人、大学の友人、全員と縁を切りました。
そのあたりについては過去記事にありますので、よろしければどうぞ。
健闘をお祈りします。

終わりに：

軽い興味本位やいたずら心で近づくと水ぶくれでは済まないレベルの火傷をします。本当にやめましょう。

池上彰さんが選挙のたびに突っ込んでいって平気なのは池上彰さんだからです。
気合いの入ったジャーナリストでもない、戦う覚悟もない、入る気もないのに近づくのマジでやめましょうね。
世代を超えて、数十年かけて築かれた信念と思想の牙城を、無策の単騎特攻でそう簡単に崩せるわけがありません。

逆に、学会に好意的な人や入信希望者に対しては、彼らはとてもフレンドリーですし、温かく迎え入れられることでしょう。
……営gy……広宣流布とか、新聞配達とか座談会の企画頑張ってね……。幸運を……祈ります……。