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レッテル、発達障害名

長男は主に識字障害、言語処理障害を持っています。
(Dyslexia, Language Processing Disorder)

次男は不安症と強迫観念症を持っています。
(Anxiety, Obsessive Compulsive Disorder(OCD))


発達検査を受けるまでは私は子供に「症状名」がつくこと

「レッテル」を貼る・貼られることにとても躊躇していました。


受けたあと数年は発達障害を持っていることを

学校の先生に伝えるときは

「お手数をおかけしますが。。。」と頭を下げていた。


学校の勉強の成績が伸び悩んでいる時も個人面談で

息子と自分の至らなさに頭を下げていました。


心の中ではどこかで

「この子がこの障害を持って生まれたことは

この子のせいではないし、ご迷惑だからと思って頭を下げることは

必要なのかしら。。。」と思っていました。


いやどちらかというと、

「この子のせいでは決してない。

私の何がいけなかったのだろう。。。」という

罪悪感の方が遥かに強く長く続きました。


これらの発達障害、学習障害が支障をきたすのは

多くの場合学校という、ある種のシステムが確立された

場所であることが多いです。


「確立されたシステム」とは

教える者 <ー> 学ぶ者
学ぶ内容と方法が決まっている
学ぶ様式が決まっている
学ぶ期間と順序が決まっている
問題に対して決まった答案がある

など、学校に通ったことのある人なら

学校がどういう場所だったのかわかると思います。

その様式、システムです。


そのシステムの中にいると顕著に浮き上がる障害が

発達障害、学習障害、ADD、ADHD、ASD、OCD、不安症 など。


我が家の場合は子供の生来の特徴が学校に通う「障害」となり

ホームスクール/アンスクールをしましたが

短所と長所は表裏一体であり、

特にアンスクールをしたときには「学校における障害」は

子供達の一番の長所となることを見てきました。


私が「世界一の学校」であると言って憚らない学校があります。

バンクーバーにある

Kenneth Gordon Maplewood Schoolです。


オルタナティブの私立校です。

KGMSに関してご紹介したいことは長い記事になるので

時を改めて投稿します。


KGMSではいわゆる「普通」の子供は入学できません。

平均以上の知能を持っていること

子供が何かしらの発達障害、学習障害があること、

発達検査を受けていること。

この前提があればKGMSに入学できます。


特別支援学校というわけではありません。


子供達は画一的ではない教え方であれば

ちゃんと学べることを理解した学校です。


そこでとても重要になるのが発達検査結果です。

この検査結果があって初めてそこが出発点となり得て

子供のために最善の教え方を模索することが可能になります。

検査結果がない場合、ただ闇雲に方法を模索実験し

教える方はもとより、子供の時間と労力をも無駄にします。


わかります、子供にASDとかADHDとかOCDとかの

症状名がつくことに戸惑い、検査を受けることに躊躇するの。


でも腹痛があれば胃痛なのか、下腹なのか、横腹なのか。

腹痛には病名がつくのか。

そして対処は胃薬なのか整腸剤なのか下痢止めなのか。


発達障害、学習障害もこれと全く変わらないんです。


例えば識字障害でも本当に様々な識字障害があり

固定概念的には「鏡文字」に見えると考えられがちですが

長男の場合は字が3Dのように浮いてくるんです。

でも一般的な白い紙、黒の文字で何かを読まなければならない場合

青色がかったフィルムを被せれば

3Dの文字を抑えて2Dで読むことができます。


これはほんの一例であり、

障害の数だけ違ったテクニックを使うことができます。


だから、障害があるのか疑われるのであれば

是非とも検査を受けて、

どういった障害なのか、

どの程度の障害なのか、

どのような方法が子供にとって助けになるのかを

知りうるツールにしなければいけません。


グレーゾーンにしておかず

検査でわかることであれば早いうちに

サポート体制が取れるような

計らいをしてあげることが大切だと思います。





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