人を目の敵にする不健全なタイプ6

かなり辛辣で生々しい話。



エニアグラムについて色々勉強してきたけど、不健全なタイプ6の心理と関わり方が分からない。
タイプ9(自分のタイプ)とタイプ6はラインで結ばれている分裂方向のはずなのに、タイプ6の不健全な状態の心理が掴めない。

タイプ6は安全に囚われている人だと説明されているけど、不健全なタイプ6は安全圏に留まり回避的になるんじゃなくて、手に負えなくなるほど攻撃的になる。回避なら分かるけどなぜ攻撃するのかの心理が未だによく掴めていない。

不健全なタイプ6は自分に歯向かう人を徹底的に打ちのめす。
「私は絶対的に正しい。反対者は許さない。」的な信念を持っていて、それに固執する。周りにどれほどの危害を加えているかについて自覚ができていないのにも関わらず、周りが口出しするとどんな手段を使ってでも口封じしようとするからどんなアドバイスも通用しない。頭の中に絶対的な正しさが固定されていて、それを誰も揺るがす事はできない。

誰かに従うのではなく周りを自分に従わせる。独裁者になる。
周りが何もしていないのにも関わらず、「周りが私を攻撃している」という無茶苦茶なパラノイアの方程式を作り出し、「こっちは傷付けられてるんだぞ!謝れ!」と自分の欲求に周りを従わせようとする。
そんな事ないと説明しても「そんな訳ないだろ!自覚しろ!」と、自分が傷付けられてるという事に関して絶対的な確信を持っている。何か反論しても、タイプ6の中には既に「自分がどのようにして傷付けられてるか」の完全な式が出来上がっているからそれを崩すのが難しい。「自分は攻撃されている」という結論へと導くためならあらゆる理屈を利用する。

タイプ6が不健全になるほど、頭の中にあるものは「疑い」から「確信」へと変わっていくし、立場は「従う人」から「従わせる人」へと変わっていく。
タイプ6は不健全になると『すがる対象』ではなく『敵』を探す。そして「あいつはおかしい」と言い特定の人を輪から外す事によって相対的に「自分は常識人だ」という安全なポジションを獲得する。別の人を晒し上げて非難の的にすることにより自分に攻撃が向かないようにする。
こうして「おかしいのは他人だ」とする事により自分の異常性について考えず自分は正常だと確信し、この「絶対的に正しいポジション」を盾にあらゆる物事を正当化する。ここまでの確信を持ってしまったタイプ6はもはや手に負えない。

それが「安全」に関わる事柄ならまだしも、不健全なタイプ6は人々が自分の考えに背くと危険が起こると確信していてそれを防ぐためにあらゆる事を自分の支配下に置こうとする。
「いいから黙って従っていれば良いんだよ!」と何でも強制する。自分以外は見るなと言って気を散らす要因を一掃するかのように。とにかくパニクって「何もするな!」とだけ強く要求する。誰かが何か“する”と凄まじく攻撃的になる。

この「強い確信を持ち何かと当てつけ、被害者ぶることで周りを支配しようとするタイプ6」との上手い関わり方がいまいち分からない。どう対応しても私が『敵』のポジションにある限り、自分の不満は全て私が原因だという理屈を作って主張してくるのだから。



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