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ミックスってなにするの?

ミックスのイメージはずばり、ライブとかのステージ上で各パートがどこからどのように音を鳴らしてどのように聴こえるかを再現するって感じです。

例えばフロント前方にはボーカル、ギターは左にいてコーラスは右のちょっと後ろ、ピアノはギターよりもっと左の奥にいてブラスは右のちょい奥、とか、位置は自分が好きなように決めてもいいし、そんな感じを再現するんです。

左右に振るならPANだけど、奥行きは?ってのが難しいんです、、奥行きを出すのに必ず使うエフェクトはコンプとリバーブ・ディレイ、それからEQですね。

話はちょっと変わって、近くで話す人の声と、遠くで話す人の声がどんなふうに聴こえるでしょうか。
近くの声はサ行などの高い摩擦音などがよく聴こえて、言葉ひとつひとつの音量のバラツキも大きく、でかい音も小さい音も耳に入る、そして遠くの声は高域がなくこもってはっきり聞こえない、音量のバラツキはほとんどない感じ。そして遠い声は反響があって響く感じですね。

人の声、車の音、また、ホール内の響き、外では響きはどうか? など普段から色んな音がどんなふうに聴こえるか気にしてみると面白いしミックスにも役に立ちます。

ミックスは絵画と同じようなもんだと思ってます。
メインのものは色もハッキリクッキリして前に出す。
奥にあるものや空間は淡い色で少しぼかす。


さて、ミックスに話をもどして、実際どうやって各パートの音をステージ上で鳴るように再現するのか。

とてもざっくりですが自分なりの処理を簡単に書いていきます。

近くの声の高い摩擦音、遠くのこもった声、これを再現するのはEQがいいかと思います。

近くで歌うメインボーカルなどもっと前に出したいなーってときはEQで高域をブーストしてあげると前に出てきます。
でもドラムもシンセも全部前に出したいので全部EQで高域をブーストするとみんな前に出てきてしまって結局奥行きがなくなります。
なので差別化がとても大事。

そしてボーカルの字ハモなどのコーラスは奥の方から聴かせたいので、まずコンプで潰します。
その時によって様々ですがだいたいスレッショルドは-7dBとかでしょうか。レシオは1/6とかかな。。。

それからEQで高域をカットします。だいたい4kHzから上をシェルビング、低域も500Hzあたりからざっくり削ります。

さらにさらに、奥行を再現するのにはリバーブもかかせません。
リバーブなど、いわゆる空間系のエフェクトはFXチャンネル?っていうのかな、直接各パートのトラックにインサートするんじゃなくてセンドで送って効かせます。
それからディレイもディレイ音をハイ・ロー共にフィルターでカットして4拍子遅らせて効かせます。奥にひっこめたいパートはリバーブ、ディレイを多めにかけてあげます。

それからそれから、ミックス作業に欠かせないのはモニタリング環境です。
ちゃんとしたスピーカーから聴かないとちゃんとしたミックスができません。

とりあえず今日はここまで。

#ミックスダウン #mixing #DTM #コンプ #リバーブ #ディレイ

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