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後悔さんとのお話


わたしは
長らく後悔することは「悪」だと、考えていた時期がありました。


後悔から、前進する何かが生まれることはありません。負の気持ちを産むばかりで、背骨がどんどん曲がっていくような感覚になります。

それが分かっているので、わたしは意識的に後悔する時間を最小限にとどめて、未来に向けて前進することだけを考えていました。


ですが、不思議なもので
後悔を無理やり置いてけぼりにすると、その時に放っておいた報いといわんばかりに、倍のパワーで後に襲ってくることが最近わかりました。恐ろしい。


わたしは、無理やり蓋をしてなかったことにし、ポジティブな方向にハンドルを切りまくっていましたが、その時感じていた感情たちをただただ、"仕舞っておいた"だけでした。

なので当然、ゴミの日にちゃんと捨てていないとゴミ箱から溢れてしまうのと一緒で、溜めていた後悔たちが隙をみて、ここぞとばかりに私へ攻撃を。

攻撃を受ければ、それはもうたられば地獄で

「こうしとけばよかったのかな」

「ああしとけば違ったのかな」

たらればしている自分にも腹が立って、
むかむか、しくしく、人生棄権します…状態。



ちゃんと後悔たちを始末しておかなかった自分への報いであります。そこもまた、後悔。


ですが不思議なもので、一晩眠れば正気は取り戻せます。なので一旦、人生100年時代、これから先自分と後悔の心がうまく付き合っていけるように緊急会議を開いてみました。

以下、会議での会話内容。↓

後悔さんはなぜいつも急に襲ってくるのですか?迷惑なのでやめてください。

後悔「そっちが楽しそうにしてないからでしょうが!」

私「何言ってるんですか!!!!私は十分楽しく生きてます!!!!」

後悔「…ほんとに楽しかったら!!!!わたしとは今話してないでしょうが!!!!!!!!!!!!」


…はっ!


というわけで
当たり前のやりとりのように見えますが
私自身が目を伏せていたものを、後悔さんが教えてくれました。


たしかに、現状がほんとうに楽しければ
後悔どころか、過去のことを思い返すことはそう頻繁には起きませんもの。



「日常」という日々の繰り返しに呑み込まれて、巻かれて、私は気がついたらミイラのようだった。
まだ生きているのに。

包帯をぐるぐるに巻かれて体を縛られた自分が鏡に映っている。絶望&なんだこりゃ


ミイラになるつもりはなかった。
でもなっちゃった。なんでだろう?


そうやって疑問が生まれると、そばへ後悔さんがやってきた。
最初はニヤニヤ私をおとしめようとしているから、心底むかつくんだけれど、後悔さんの生い立ちを聞いたりしていると、少しずつパズルのピースが私のポケットの中に増えていく。

そのピースたちを後悔さんとイヤイヤ協力してはめていくと「頑張らなくちゃいけないこと」の絵が完成した。


後悔さんは嫌なヤツだけど、こういうまわりくどい手法で私を後押ししてくれることがわかった。
私のこと大好きじゃんね。私は後悔さんのまわりくどいとこ嫌い。


でも、ちょっとだけいいヤツってことがわかった。

なので私は、前みたいに後悔の存在を無視して、避けることはやめることにした。



悔いることを恥じずに、悪だと思わず。
どんな感情も自分の一部であり、なりたい自分像の一欠片なのだと


後悔さんと向き合ってみて、
すこし理解できた気がする。



ただポジティブな感情だけが正義なのではない。
本当の正義は、自分自身のネガティブな部分とちゃんと向き合い、学んで、ありのままの自分の現状を把握して、高い感情に持っていけるかどうかが、本当の" ポジティブ " なのかな。


生きることってむずかしい

それでも自分を愛していきたいし、誰よりも味方でいてあげたいから、前進することを止めてはいけないと心の底からおもいます。



ついつい、
自分のことを責めてしまったり
自分を卑下して落ち込むことが多い毎日だけれど


そんなことないもんね


それぞれ息してごはんたべて意思を持って生きているだけでえらいもんね

だから、一緒にがんばりましょうね。



よしよし、
久々に自分のなかの気持ちを言語化できて
すこしすっきり。



ちゃんと最後まで読んでくださってありがとうございました。また、ちゃんと書きます。ちゃんとしてなくても書きます!



良い週末を過ごしてください





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