ピローの悪夢#1

ピローは枕から生まれたここたまであり、彼の魔法にかけられるその人はいい夢を見ながら眠ることができる
そんな彼だが、最近よく眠れないと言う...

ピロー「うぅぅ...」
リボン「また魘されてる...」
ちゃこ「いつからこんにゃことになっちゃたですかね...?」
リボン「うーん...」
ピロー「はっ⁉︎」
ちゃこ「あ、ピロー...またうにゃされてたですよ」
ピロー「なんでなんだろう...」
リボン「とにかくなんとかしてピローに魘されることなく眠ってもらいたいよね...そうだ!私の魔法で楽しくしてあげる!そうしたら遊び疲れてよく寝れると思わない?」
ちゃこ「はにゃ〜いいアイデアです〜」
ピロー「うん!」
リボン「よーしそれじゃあ早速!」

リボン「ここんぽいぽいここったま! リボンでスマイル ニッコニコー!」

ピロー「...なんだか楽しくなってきた...!」
ちゃこ「ピローは何して遊びたいですか?」
ピロー「かくれんぼ!」
リボン「うん!みんなで遊ぼ!」

その後ちゃこが鬼となりリボンとピローを探した

ちゃこ「リボン、見ーつけた!」
リボン「あちゃー見つかっちゃったか...」
ちゃこ「次はピローですね」
リボン「私も一緒に探す!」

探すこと数分...
ちゃこ「ピローいたです!」
リボン「隠れるのに集中して眠っちゃったみたいだね」
ピロー「Zzz...」
ちゃこ「よく寝てるです!」
リボン「やった!これでもう大丈夫だね!」
ピロー「う...うぅぅ...」
リボン「あ...また魘され始めちゃった...」
ちゃこ「ピロー!起きてくださいです!」
ピロー「はっ⁉︎」
リボン「ダメかぁ...ごめんねピロー...」
ピロー「ううん謝らないで」
ちゃこ「じゃあ今度は私の魔法で...!」

ちゃこ「ここんぽいぽいここったま! ほっとひといき ちゃちゃちゃのちゃ!」

ピロー「ちゃこの魔法で...ゆったりとした気持ちになれるよ...Zzz...」
リボン「寝ちゃったね...」
ちゃこ「うにゃされにゃきゃいいですけど...」
リボン「うん...そうだ!」
ちゃこ「どうかしたですか?」
リボン「パントニオにピローの好物作ってもらおうよ!お腹いっぱいパントニオの料理を食べればよく眠れるよね!」
ちゃこ「...そうですね!早速呼びに行くです!」
リボン「うん!」
リボンとちゃこはパントニオを呼びに行った

しかしその直後...
ピロー「う...うぅぅ...」
ピローはまた魘されてしまっていた。

ちょうどそこへ...
ルビー「あら?」
ルビーがピローの元へやってきて彼が魘されていることに気付いた。
ルビー「ピロー⁉︎大丈夫ですか⁉︎」
マルメ「どうしたのだ?」
ルビーの驚く声に釣られてマルメもやってきた
ルビー「ピローが魘されているのよ...」
マルメ「なんと!...キミのピカピカに輝かせる魔法でピローの悪夢をどうにかできないか⁉︎」
ルビー「...やってみますわ!」

ルビー「ここんぽいぽいここったま! キュキュッとぴかっと ビューティフル!」

マルメ「...?」
ルビー「...?」
ピロー「う...うぅぅ...」
ピローの顔だけが少女漫画中になっただけだった
ルビー「ダメですわ...まだ魘されてます...」
マルメ「ホホー...夢の中では魔法の効果は発揮できないのか...」
マルメはメモを走らせた
ピロー「はっ⁉︎」
ルビー「ピロー!大丈夫なのですか⁉︎」
ピロー「うん...最近寝るたびに怖い夢を見ちゃうんだ...」
ルビー「まぁ...」
マルメ「ちなみにどのような夢を?」
ピロー「う〜ん...何かに追いかけられたり、暗い場所に閉じ込められたり...」
マルメ「ホホー...夢占いで調べてみるのだ...」

マルメ「ここんぽいぽいここったま!まるまるまるっと ひらめーく!」

マルメは夢占いの本を取り出し、ピローが見た夢の内容を調べ始めた
マルメ「ピローが見た夢の内容はこれだから...」
ルビー「ピロー...ごめんなさい...私の魔法じゃあなたを救うことができませんでしたわ...」
ピロー「ううん、魘されてて気付けなかったけど...その気持ちだけでも嬉しいよ」
ルビー「やっぱり...魘されている間は魔法の効果は受けられないのですね...」
ピロー「落ち込まないでルビー...」

続く

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