ピローの悪夢#2

その直後、リボンとちゃこはパントニオを連れて戻ってきた。
リボン「ピロー!」
ちゃこ「はにゃ?ルビーにマルメもいらしてますね」
ピロー「うん、マルメは僕が見た夢のことについて調べてくれてるんだ、ルビーも僕が魘されてるのを見て助けてくれたんだ」
リボン「そうだったんだ」
ルビー「でも私...」
ピロー「さっきも言ったでしょ?僕を助けようとしてくれたその気持ちだけで嬉しいって」
ルビー「ピロー...」
パントニオ「ハッハッハー!それならオレの料理の出番だな!」
リボン「うん!パントニオの料理食べて悪い夢なんてやっつけよう!」
ちゃこ「お二人も一緒にどうですか?」
マルメ「ちょうどお腹が減っていたところなのだ!」
パントニオ「よしいくぞ!」
ピロー「うん!ほら、ルビーも一緒に食べよう!」
ルビー「え...えぇ...」

パントニオ「豪快爆裂フェスティボー!」
リボン・ちゃこ・マルメ・ルビー・ピロー「オー!豪快シェフ!」
パントニオは人数分のオムライスをみんなに振る舞った
リボン・ちゃこ・マルメ・ルビー・ピロー「いただきまーす!」

数分後...
パントニオ「ピロー」
ピロー「え?」
パントニオ「これはサービスだ」
ピロー「どうして?」
パントニオ「元々サービスしようと思ってたんだが何にするか迷っていてな...そしたらルビーがこのバナナジュースのアイデアをくれたんだ!バナナにはよく眠れる成分が入っているらしくてな、いや〜ルビーに感謝だな!」
ピロー「ルビー...」
パントニオ「ルビーにこのこと言ったのは内緒だぞ?(小声」
ピロー「うん!ありがとうパントニオ!」

数時間後...
ピロー「お腹いっぱいになると...やっぱり眠くなるね...Zzz...」
ルビー「静かに眠ってますわね」
マルメ「もう魘されなければいいのだが...」
おジョウ「ジョジョ...?みんなどうしたんだじょ?」
リボン「あ、おジョウ」
パントニオ「ピローが魘されたらすぐに起こせるようにしてるんだ」
ちゃこ「最近のピロー...寝るたびに怖い夢見てしまって...1日ににゃん回も魘されてるんです...」
おジョウ「まぁ...それはなんとまた...う...うわぁああああ!」
おジョウはピローの現状に同情して大泣きしてしまった
マルメ「どうしのだ!?おジョウ!?」

ピローの夢の中
ピロー「はぁ...はぁ...!?」
ピローの目の前から濁流が流れてきた
ピロー「うわああああ!」

現実世界で...
ちゃこ「わわわ!ピローが溺れちゃうです!」
おジョウ「わ...!こうなったら...!」

おジョウ「ここんぽいぽいここったま!ジョジョジョ すくすく さくんだジョー!」

ピローの夢の中...
ピロー「うっ...けほっけほっ...」
ピローは水に流されて知らない場所に来ていた
ピロー「ここは...?」
言い終わらないうちに前方の暗闇からいくつものツタが伸びてきた
ピロー「うわああああ!」
逃げたピローをツタは容赦なく追いかけ、最初に足に絡みつき、ピローを転ばせた
ピロー「うわっ...!」
その後ピローは腕の力だけで逃げようとしたが、その腕さえも絡め取られ、後ろに縛られた。
ピロー「やだ...離して....!」
そしてそのツタはピローを暗闇に引きずりこんだ
ピロー「助けて〜!!」

現実世界で...
ピロー「はっ...!はぁ...はぁ...はぁ...」
ルビー「ピロー!大丈夫ですか...!?」
ちゃこ「今までで1番ひどい魘(うにゃ)され方してたです...」
マルメ「一体どんな夢を見ていたのだ...?」
ピロー「えっと...」
ピローはさっきの夢の話をした
おジョウ「うっ...」
ピロー以外の全員がおジョウの方を向いた
おジョウ「ごめんだじょ〜!ウチの魔法のせいで〜!」
ルビー「あら...?」
リボン「どうかしたの?」
ルビー「先程私の魔法は夢の中まで影響が出ていなかったのに...」
マルメ「本当なのだ!これはまた貴重なデータになるのだ!」
おジョウ「ピロー、大丈夫ですじょ?」
ピロー「うん、起きてるうちは大丈夫だよ」
ちゃこ「でも最近は疲れやすくてすぐに眠ってしまって...」
パントニオ「その度に怖い夢を見てしまうんだな...」
リボン「でももうみんな寝る時間だね...」
ルビー「どうしますか?誰かと一緒に寝た方が安心するんじゃ...?」
ピロー「う〜ん...じゃあルビーのところに行ってもいい?」
ルビー「えぇ!私でよければ!」
おジョウ「じゃあウチはその隣で寝るじょ!」
ピロー「2人ともありがとう!」

寝床にて...
ルビー「何かあったらすぐに言ってくださいね?」
おジョウ「ウチらがどうにかしてあげるとですじょ!」
ピロー「ありがとう」
マルメ「ピロー!!」
ピロー「どうしたの?」
マルメ「君の夢の意味を調べてきたのだ、この本によると君には何か大切な友達が必要だそうなのだ」
ピロー「大切な親友...?僕はみんなのこと大切な友達だって思ってるけど...Zzz...」
マルメ「眠ってしまったのだ...」
ルビー「またさっきみたいに魘されないといいですね...」
おジョウ「ピロー...おやすみなさいですじょ...」

ピローの夢の中
ピロー(僕の...大切な...友達...)

続く


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