ピローの悪夢#4 (最終回)

翌朝...桜の木の下で...
スコープはピローよりも早く起きたが、ピローが目を覚ますまでそのまま待つことにした
ピロー「ん...ふぁぁ...」
スコープ「いい夢は見れたかい?」
ピロー「うん!久しぶりにゆっくり眠れたよ!」
スコープ「そっか」
ピロー「会いに来てくれてありがとう!」
ピローはそう言うと少し寂しそうにしてから笑顔でこう言った
ピロー「...またいつでも遊びに来てね!」
ピローはアンティークショップに向かって走ろうとした

スコープ「待って!」
ピローはスコープがいる方向を見た
ピロー「え?」
スコープ「昨日...『僕と一緒だったら悪夢なんてへっちゃら』だって言ってくれたの覚えてる?」
ピロー「うん」
スコープ「僕もね...君と離れてからずっと寂しかったんだ...会いに行きたかったんだけど...元々色んな世界を知りたくて...ずっと星の導きのまま旅してきたんだ」
ピロー「...うん」
ピローはアンティークショップの方を向いた
スコープ「でも今は...!...君と一緒にいたいんだ...君にも皆んなにも黙って旅に出て...君に寂しい思いをさせてしまって...本当にごめんよ...この前あんなことをしておいてこんなこと言うのは...本当に自分勝手だと思ってるけど...ピロー...僕もずっとここたまタウンに住んでもいいかい...?」
スコープは俯いてしまった
ピロー「スコープ...」
スコープ「...?」
ピローはスコープに飛びついた
スコープ「ピロー!?」
ピロー「ありがとうスコープ!これからのここたま活動がとっても楽しみになってきたよ!」
ピローはスコープの手を取り、顔を見て満面の笑みで答えた
ピロー「一緒に頑張ろうね!」
スコープ「...こちらこそ改めてよろしく!」
ピロー「スコープがここたまタウンに住むことになったって知ったら絶対にみんな喜ぶよ!早く行こう!!」
ピローはスコープの手を引きながらアンティークショップに向かって走った
ピロー「みんな喜ぶと思うけど...1番喜ぶのは僕だもんね〜!」
ピローは小声でそう呟いた。

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