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11/28(火)朝刊スクラップ~値上げは悪なのか~

 ここ30年間物価と賃金が上昇しなかった日本だが、その縮小均衡状況を打破する局面を迎えている。
 バブル崩壊後の日本は、企業は客離れを恐れて経費削減で値上げ回避に力を入れ、「値上げは悪」という意識が定着してしまった。当然のことだが、値上げができないと賃上げは不可能。ここ30年の賃金は横ばいが続いた。物価と賃金が動かない、「据え置き経済」が日本のノルム(社会規範)となってしまったのだ。
 だが、その日本でついに「据え置き経済」から脱却する動きがみられる。世界インフレの影響を受けて物価が上昇。企業、そして消費者は、物価上昇は致し方ないというマインドに移行しつつある。そして、24年の労使交渉では今春に続く高水準の賃上げが求められており、賃金も上昇する見込みがある。冒頭で既述したように、今がまさに据え置き経済の転換点である。


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