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大学生議員秘書インターンの芸能人マネ並に忙しい一日

こんにちは、週1で永田町に通う美大生です。
デザイン勉強してたのになんでこんなとこに…という気持ちが未だ抜けません。人生は分からないもの…。

さて、毎週note更新しちゃる!と豪語していましたが、思いの外就活が忙しく、早速1週飛ばしちゃいました…。
メモ程度でも残せればと、今週も備忘録です。(とか言いながら割と長文。ゴメン!)

議員秘書インターンって何やるの?

一日で行く会議や勉強会の場はとにかく多いです。芸能人のようなスケジュール感で動きます。私は大抵同行し写真を撮る程度ですが、そのトピックの濃いこと濃いこと。

議員秘書の一日はとにかく刺激的です。

・不妊治療のワーキングミーティングに出席してカメラマン

子どもが欲しいのにできない…そんな人の悩みを解決するのが不妊治療です。今回のワーキングでは、衆議院参議院混じった3人の女性議員と、1人の男性議員が出席し、国として不妊治療に対して何か補助を出来ないか考えるための情報共有をしていました。

私はそこで撮影係です。数枚写真を撮ってしまえば後はもう役目は終わりなので、壁際で内容のメモを取ったりしています。

不妊の原因は、男女共にあることが実はまだ知られていません。出産や子育ては女の話、と思われがちです。そこで難題があると影響を受けてしまうのは、働く女性のキャリアだったりします。

「不妊治療をしている議員自らが、治療と仕事をどう両立するのか、先頭切って見せていきたい。ロールモデルになることが大事。(塩村文夏・参議院議員)」

https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20200330/pol/00m/010/002000c

・インクルーシブ教育推進団体より、署名を受け取る議員に同行

「障害者にも平等に教育の機会を」

そう謳う一般の推進団体があります。彼らの切なる思いはあまり相手にされません。原因は政治家に障害者が少ないからだと私は思っています。

数少ない障害者の車椅子議員・横澤高徳が、この団体の方々より、何十枚もの署名やデータの束を受け取りました。私はそこに同行し、またカメラマンです。

彼らは言います、
「昔、特別養護学校には入学試験があった。それは、教員が対処できる障害レベルの生徒しか学べない・学ばせないという非常にアウトクルーシブな動きであった。」
「国はなんでもすぐ、分けようとする。普通の人と障害者。障害者の中でも重度と軽度。しかし、分けたら壁ができてしまいます。真にインクルーシブな教育体制をつくってほしい。」

分けてしまうと、見なくなる。臭いものに蓋状態になってしまっていることを彼らは嘆いているのだと感じました。

私の昔話になりますが、小学生だった頃、クラスに1人発達障害らしき生徒がいました。当たり前にいたので、同じクラスメイトとしては特に困った覚えはなく、一緒におにごっこをして遊んでいました。

教員側にどれほどの苦労があるかは分かりかねますが、障害児たちがクラス内に「当たり前にいる」状況にしてほしい。
……言い方がいまいちしっくり来ませんね。社会全体で見たら既に「当たり前にいる」んですから…。わざと排斥しているのが現状だったのかもしれません。

だとすれば、素の社会と同じ状況を学びの場でも作れないものでしょうか。インクルーシブな教育体制はどうしたら実現できるのでしょうか。まだ不勉強なので今後も追っていきたいトピックです。


・東京電力 廃炉資料館見学の打ち合わせに出席

私の勉強のために、打ち合わせにひっそり参加させていただきました。特に仕事は何もしていません。登場人物が強烈なので面白〜と思って聞いていました。(真面目な話です)

東日本大震災を受けて、原子力発電所の近くに「廃炉資料館」という建物が東京電力によって作られました。危険な原発を安全に廃炉!というのが向こう40年ほどの東電の目標です。安全化される日は果たしてくるのでしょうか。

東京電力としては、明るい部分を見せたいのだと思います。「不安にさせてしまったけれど、今は着実に改善してきているよ」、と。

今は作業場にレストランが併設され、ご飯を食べることが出来ることや、厳重な防護服を着る必要はなくなり、割と軽装で作業に当たっていること。

そんな安全性を語っている東電さんと議員の事務所の元へ思わぬ来訪者が!

福島の衆議院議員、金子恵美議員です。

金子議員「ちょっとねぇ!(原発の)きれいなところだけ見せてちゃだめだよ!(廃炉は)まだまだ道半ばなんだから!」

人一倍、福島への思いが強い金子議員。強めの語調に東電の方々は萎縮。そりゃそうです。10年原発の姿を追い続けている議員はこの道のプロフェッショナルです。
いつもの仕事をしに来たら、偶然その道のプロに出くわしてしまったのです。外野の私は白熱しているなと見ていました。

金子議員は、震災はまだ終わりじゃない、現実のシリアスな部分から目を背けないで、そういうメッセージを伝えたかったように感じました。東北での被災当事者でない私などは既にその気持ちを忘れてしまいがちです。毎年毎年刻んでいくことが大事なのです。震災は忘れた頃に来ると言いますから…。

・超党派のバイカーズ議連が発足。バイク連盟会長の元へ同行

議員たちの中でバイク愛好家による議員連盟が発足したようです。初回の会議でバイク連盟の会長へ是非挨拶いただけるよう事務所へ伺う議員に同行しました。またしても役目は特にないので、ほぼ大学の講義です。静かに聞いています。

車離れ、という言葉はよく聞きますが、バイクも離れられてるようです。特に、ロードバイクというバイクのレースのスポーツはなかなか活気づきません。

スポーツという視点で見ると、まだまだビジネスの部分が弱いことが指摘されます。アメリカの大学スポーツのビジネス規模は日本のプロ以上だったりします。アメリカでは、施設は一流、隣にはショッピングモールが併設され、家族で訪れやすいエンタメ施設になっているそうです。日本のスポーツ観戦は、どっちかと言うとマニア向けな気がしますね。アクセスも良い訳ではなく、地方の競技場はむしろアクセス悪いです。

会長の話で興味深かったのは、
「俺ら世代はバイク=暴走族のイメージがあって悪い印象もたれがちなんだけど、今の若い子たちにはそれがない。暴走族を知らないからね。だからチャンスだと思うんだよ。」
というもの。
言われてみれば、私の世代はもう盗んだバイクで走り出さないし、暴走族もそこまで目にしません。チャンスなのでしょうか?

逆に引っかかった点は、環境問題の部分です。気候変動アクションが世界的に盛んになり、車業界は、電気自動車(EV)化に向けて大きく舵を切っています。2輪で言うと、自転車の人気が高まっています。

バイクはたしかにかっこいい。日本のバイク製造もトップクラス。
しかしながら、かっこいいだけじゃ成り立たないのが、このリアルな世界。ビジネスや環境問題、人々の意識合わせて、バイクの未来はどうなっていくのでしょうか?今後の行方に注目です。

最後に

え〜以上色々と参加した会を紹介して来ましたが、実はまだまだ全然語れていません!!質問事項作成したり、アートギャラリーに同行したり、申請書類を提出しに行ったりなどもあります!でも長くなりそうなので、とりあえず今回はこれまで…。

他のお仕事はまた今後紹介していきます。

「超ブラック」
「セクハラされたりする」
「鬱になる」
など暗い噂絶えない議員秘書の仕事ですが、私は今のところ元気です!なにも被害被っていません!むしろ勉強の機会を頂きまくりで、お金をもらいながら大学に行っているような、いやそれ以上の体験をさせてもらっています。
(お友だちの皆さんご安心を。私は元気。)

たぶん職場環境は、議員それぞれの性格によるのだと思います。
幸い、私が会う議員たちは皆優しく接してくださっていますが、あと1年くらい続けたら、さらに色んな議員に出会い、暗い側面だって見えてくるかもしれませんね( ̄▽ ̄)アハハ

暗いイメージはすでに皆さん持っていると思うので、できるだけ明るい部分を見つけ出し紹介したいと思っておりますが!やってみないと分からない!

今後も乞うご期待です!
では!
(2020/03/25)

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