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[阿久根] 1週間ワーケーションレポート🐟

はじめまして!大学4年を休学中の理桜です。
大学では社会学を専攻しており、主に地域活性化について勉強しております。

10/24〜10/30まで、鹿児島県の北西部に位置する阿久根市で、
6泊7日職業体験型ワーケーションプログラムに参加しました。
宿泊費無料、交通費2万円まで補助。強い。

非常に充実していた阿久根滞在日記を是非!


1週間のスケジュールはこんな感じ↓

今回のスケジュール!!!


1日目:ワクワクドキドキ

12時に集合し、まずはお昼ご飯。
阿久根は火曜日定休日の店が多いので、お店選びには要注意。
阿久根駅にあるお店で、カレーうどんをいただきました。

麺の特徴は、細くて柔らかい

今回一緒に参加するてったんくんと、地域おこし協力隊員の方の3人で、これからのスケジュールや阿久根のまちについて色々聞け、緊張もほぐれました。

続いてやってきたのは、地域おこし協力隊サポーターの石川さんが営んでいるカフェ「港町珈琲焙煎所」

内観

月曜、火曜定休日ですが、特別にお店を開けてもらえることに…
コーヒーを入れて頂き、物音が聞こえない静かな空間で、ゆっくりとした時間を過ごせました。

石川さんがデザインされたpepper sauceおすすめ

その後は、2泊宿泊する塩屋ホステルへチェックイン。

カフェも併設されています☕️

夜ご飯は、母に勧められた太郎寿司へ。

いかげその唐揚げ
現在伊勢エビ祭り開催中🦐🦐🦐
お刺身盛り

2日目:酒造見学

朝から塩屋ホステルで、朝ごはんをいただき、パワーチャージ💪

朝ごはん🥞🥣


8時に集合し、まずは焼酎の製造見学。

阿久根駅の裏にあります

やきいも焼酎の製造過程
鹿児島酒造では、鹿児島を中心に栽培されている「黄金千貫」を使っており、でんぷんが豊富で、焼酎作りに適しているさつまいもなんだとか。

ですが最近はサツマイモ基腐病により、黄金千貫不足となり、新たに病に強い「みちしずく」を新たに使用しながら、独自の焼酎を追求しているそう。

やきいも焼酎を作る際、他社が焼いた芋を仕入れるのとは一線を画し、自社での焼き芋製造にこだわりが...!👀

この独自の製法は、焼酎に特有の香ばしさを引き出すための工程において一貫した品質を追求していて、さつまいもへの深いこだわりが製造プロセスに反映され、そのために大量生産が難しく、商品価格もやや高めに設定されているそうです。

やきいも釜

Q:ぼんたんが有名な阿久根で、女性向けにぼんたん焼酎は作れませんか?
一度、作ろうとしたが、皮のえぐみがすごくて断念。

Q: 志村けんさんも愛飲した「伊七郎」は鹿児島酒造も関わっていると聞いたのですが…
鹿児島酒造で製造して、焼酎芋加工会社「海連」が販売している。

Q:若者の焼酎離れが多いというニュース記事を見たのですが…
確かに焼酎を飲まない若者が増えていることは痛感している。だが、時代の流れに合わせて商品を作るのではなく、自分たちがこだわりを持って、愛情を持って焼酎を育てていけば、鹿児島酒造で作る焼酎が美味しいと言って飲んでくれる人がいると思って作り続けている。

製造過程を見学して
初めて酒造を見学し、鹿児島酒造独自のこだわり、想いが聞け、学びが多かったと同時に、このこだわりを消費者に届けないと、値段で、ブランド名で商品を判断してしまい、誤解が生じてしまう可能性があるなと。

いいものを作る職人さんと、消費者をつなぐためには何できるのかを考えさせられる1日でした。

【これから仕事体験される方へ】
工場作業があり、焼酎の匂いがつくため、動きやすい・汚れてもいい服装で参加されることをおすすめします!

3,4日目:魚捌きにはまった日

競りのお手伝い

2日間、猿学水産で企業体験

朝から競り作業を手伝わせてもらえることに。
初めて生で見る競りは、それぞれ漁業会社の競り人の鋭い眼差しと、まとめる人の掛け声の大きさに圧倒されながらも、せっせと買い付けた魚を運搬しつづけました。

競り作業はあっという間でしたが、新鮮な体験で、鹿児島特有の魚たちを沢山知れて楽しかった✨

競り作業が終わり、会社に戻り、加工品のパック詰め&魚捌きを手伝わせてもらえることに。和気藹々と談笑しながらも、皆さんの素早い手捌きに見惚れながら、自分のペースでパック詰めを終わらせました。

魚捌きやってみた🐟
終盤には人生初の魚捌き体験。魚捌きやってみたい!というフランクな気持ちで臨んだものの、たまにしか料理しない私が果たしてできるのか??そんな不安な気持ちもありつつ、、いざ挑戦💪

直立不動のさかな🐟

上手く捌けないけど、、めちゃ楽しい!!
丁寧に教えてもらえるので、やり方が分かってきますが、力加減が難しく、ガタガタの3枚おろしになってしまうことが多々。ですが、やればやるほど、包丁で魚にスッといれる感覚がなんとも言えず、楽しさを味わえました。

普段は、インドアで休日はほぼ家に引きこもっていますが、意外にも手を動かして楽しむことが好きなんだなという、新たな自分の「好き」にも出会えました。

[学び]
できる・できないに関わらず、やってみたいというものには積極的に挑戦するべき。

今朝とれた刺身達🐟


5日目:フリータイム

特にやることを決めずに迎えたフリータイムの日。
猿学水産の方に教えてもらった焼肉屋「ずっきゃん」でランチをいただきました。

店のスタッフさんとお話しさせていただく中で、
私が熊本県出身である旨をお伝えしたことから始まり、ずっきゃんで使ってあるのは熊本の肉を使っており、熊本の肉を選んだ理由や、鹿児島の肉との違いについて熱心に語ってくださいました。牛や豚肉の特徴や風味に関する情報を共有してくれる中で、地元の食文化や県民性についても熊本、鹿児島、宮崎それぞれにわたって理解を深めることができ、非常に興味深い体験となりました。

柔らかくてとろけた🥩

その後はデザートを求めて、農園ガーデン空へ。

目の前にあるバッティングセンターで一生懸命練習している男の子や、犬の散歩しながら談笑している方々を眺めながら、優雅にジェラートを楽しむ時間は、至福のひとときとなりました。

贅沢にトリプルアイス🍨


夜にはずっと行きたかった竹宮鮮魚店の刺身を1人前注文🐟

刺身🐟🐟

こんなに量が入って、なんとワンコイン!

口に入れた瞬間、脂がのってとろける美味さ。
またタコはコリコリ食感がたまらず、ご飯とも合い、箸が止まらず、ぺろっと完食😋

お店の人ともお話ししながら、就活頑張れ〜という労いの言葉をいただいたので、悔いのないよう頑張ります💪💪

食欲溢れたフリータイムとなりました^_^


6日目:ともまち珈琲&アクティビティ

午前中は地域おこし協力隊の方に、平出石に連れて行っていただいたり、

ずっと行ってみたかったともまち珈琲☕️でゆっくりと過ごしました。

ともまち珈琲には、常連のお客さんがいっぱいいらして、

「若い子が来てくれて嬉しいわ〜」
「どこから来たの??」

と新参者に対してとにかくあたたかい。
そのあたたかさが身に染み、初めてでもまるで地元のように歓迎された気分になり、常連さんそれぞれの人生観、20代の過ごし方などお話しでき、コミュニティに迎え入れられたかのような心地よさが広がりました。

佐潟の洞窟めがけて、出発ー!🚴

「歩くパワースポット」とも言えるパワフルなインストラクター信乃さん☺︎と一緒に人生初のマウンテンバイクへ挑戦。

スポーツ音痴の私は、乗れるか心配していましたが、乗れました!!

天候にも恵まれ、マウンテンバイクにもってこいの日に。

🚴


丸い石が特徴
夕陽たち
さがたとだいふく

道中、私のちょっとした悩みを聞いてもらったり、経験豊富な信乃さんから「私はこういう風に思う」と分析してもらったり、沢山話す中で、自分の悩みが随分ちっぽけだと感じられたり、「誰かに話すことで、こんなにもすっきりするものか」と思い知らされ、心の重荷がすっと軽くなるのを体感しました。
信乃さんの知恵や経験から得たアドバイスは、私にとって大きな励ましとなり、感謝の気持ちを抱えつつも、新たな道を堂々と歩む勇気がふつふつと湧いてきた貴重な時間を過ごせました。


最終日:鹿児島酒造


最終日は現場体験。米麹の粉砕作業、やき芋焼酎で使う芋の粉砕作業、焼酎のラベル貼りを体験させていただきました。

午前中は芋を粉砕しやすいように、切断する作業に参加させてもらい、

もくもくと1時間ほど活動しました。


酒蔵

不便さを知ることが幸せなのかも…?

1週間ワーケーションに参加して感じたこと。

たまに料理をする私が、意外にもはまった魚捌き、スポーツが大の苦手な私が、ハマったマウンテンバイク。

普段生活している東京では、

刺身は切ってあるパックを買うもの。
手の込んだ料理はレストランで食べるもの。
遠い場所は電車を使っていくもの。

当たり前のように、お金を払って商品やサービスを買うことで生活していました。だからお金がないと東京では生活ができない、厳しいという気持ちに。

時間をお金で買い、幸せになったようで、どこか不自由さ、違和感を感じる矛盾さ。

阿久根に滞在中、「魚の3枚おろしってこんなにも楽しいんだ」と感じたり、マウンテンバイクで佐潟の洞窟まで行けたんだ、歩いて、漕いでどこかにいくことがこんなにも楽しいんだと目を輝かせていた毎日。

今まで自分に蓋をしていただけで、自分でもやれるじゃん!という楽しさ。
何より、そのプロセスがたのしい!!っていう感性のワクワク。

「なにもかもが商品化されることで、市民は無力になっていく」
という資本主義のワードが、東京を離れてたくさん感じました。

阿久根に滞在し、自分で自分の暮らしを作る感覚を取り戻したように思います。

幸せとはこういうことなのかな。

リモートワークでいつもパソコンとにらめっこしている方、学生生活送る中で、なんかものたりなさを感じている方、阿久根に遊びにきてみませんか??素敵な人々、もの、ことがあなたをまっています!


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