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阿久根で過ごした大学生の記録。


#2まで読んで下さり、ありがとうございます。
この投稿では阿久根に1週間滞在して感じたこと、考えたことを書いてみました。



阿久根という場所には親戚がいるわけでも、大学が関わっているわけでもありません。

今回プログラムに参加したきっかけは、10月から1ヶ月間働かせていただいている阿久根市の水産加工品会社下園薩男商店の社員さんからの紹介でした。

「まちづくりとは一体何なのか」

大学でまちづくりについて学んでいますが、まちづくりのゴールが何か良く分からなくなっています。
人口を増やすことか、若者を増やすことか、住み続けられる環境整備なのか、、

阿久根はどんな街なんだろうと興味本位で参加しましたが、帰る頃には、「阿久根のもの、こと、人を誰かに紹介したい」
と思う、素敵さに溢れた街でした。

1週間の滞在の中で、私なりに「まちづくりとは何か」
導き出した考えをお話しさせて下さい。

一緒に参加したてったんくんが撮ってくれた写真

あたたかくて、人情味溢れるまち

阿久根を一言で表すと、「人があたたかく、魅力溢れるまち」。

阿久根を盛り上げたい人、職業体験に関わる方、ふらっと入ったご飯屋さんの店主、自営業を営む人、同郷仲間で話が弾んだ人々などなど…

よそ者の私に興味を持ってくれて「どこから来たの?阿久根まで東京からよく来てくれたね〜」と歓迎してくれたことが何よりも嬉しく、今でもあたたかさの余韻に浸りながら、このまちの素晴らしさを実感しています。

一方で、「人があたたかいなんて、ありきたりな話だ」
と思う人もいるでしょう。

しかし、私にとっては親の仕事の都合で5つの県に居住していた経験から、あたたかさは当たり前の光景ではありませんでした。
新参者を受け入れてくれず、そのまち特有の”ノリ”に馴染めず、悩んだ時もありました。
新しい土地で感じるそのあたたかさが、私にとって特別な価値を持っていることを、阿久根で気付かされました。

美味しい食べ物、美しい風景、その地域に興味を持つきっかけは沢山ありますが、地域を好きになる一番の理由は、出会った人達によって彩られていくことを体感しました。

PRしたいことに溢れているまち

ものづくりに懸ける想い、目の前に映る風景全てを誰かに伝えたいと感じるまちでもありました。

例えば、脇本海岸の砂浜。この美しい砂浜はまさにまちの魅力そのものです。何一つ枝やごみが見当たらない、今までの人生で出会った中で最も綺麗な砂浜でした。

佐潟の洞窟に行くまでに見えた景色


地元の人も、「阿久根はまだまだ発展途上のまちだからこそ、広報しがいがある魅力的なまち」
と話してくださいました。

人口減少、少子高齢化が加速する田舎でも、こういう想いを持った人々を増やし、想いに寄り添ったまちにしていくことが大事なのではないかと思いました。


本屋がなくなるのは寂しい

阿久根を探索していて、個人的に悲しかったことは、阿久根に唯一あった本屋がなくなることです。
今や、楽天ブックス、kindleなどネットで本が帰る時代。
本屋のニーズが減っているのかもしれません。
ですが私はネットより、本屋にいくことが好きです。

本を読むことが苦手で、ほとんど読まない私でも、月に1.2回は足を運びます。

本屋に行くと様々な分野の情報が置いてあり、好奇心旺盛な性格の自分にとって、自分の視野を広げたり、情報収集する場にとって、これほど格好の場はないと思っています。

ネットは便利である一方、自分の興味のあるジャンル以外は知らず知らずのうちに排除されてしまっているとも言えます。本屋に行けば、自分が今まで興味のなかったジャンルものめり込む可能性が大いに潜んでいます。そんな魅力が詰まった本屋はなくなるのは、やっぱり悲しい…

まちづくりとは

「まちづくりって何だろう?」

1週間を通して私が出した考えは、

阿久根に住んでいる人々が自分のまちを他人事ではなく、自分のまちとして考える、そして阿久根というまちに誇りを持ってもらえる輪を増やすことです。

まちの人と交流して印象的だったのは、
「わざわざ東京から来てくれて嬉しい。このまちをあなたたちで盛り上げて欲しい」
という地元の人の言葉でした。

地元の人々は、自分のまちは盛り上げるに欠けると思っていても、このまちのことは好きで、そして若者の力で盛り上げて欲しいと思っている。

よそ者にとって、チャレンジしやすいまちだと思います。

ですが今のままでは、活性化は「誰かがやってくれるだろう」になっていて、「自分のまち」として考えられていないのかもしれない。

その気持ちになるのも、当たり前だと思います。
私の地元熊本県・八代市のまちづくり事業について知らないことが多く、twitterなどを見て、こういう人が地元を盛り上げようとしてくれるんだ〜と他人事として捉えています。

自分ごととして捉えるためには

阿久根について考えるきっかけを作る一つとして、ワーケーションは大きいと思います。このプログラムに参加してくれる方が阿久根のまちを好きになってくれること、それを地元の人に伝えてくれること、その言葉を聞いて、阿久根ってやっぱりいいまちなんだな、自慢できるまちだと誇れる気持ちになること。

この循環が続けば、私がゴールとして捉えるまちづくりなのではないでしょうか。

何綺麗事を言っているんだ、と思われると思いますが、これが素直な私の感想です。 受け取ってもらえると嬉しいです。

これを読んでいただいた人が、まずは阿久根ってどういうまちなんだろうと頭の片隅に「阿久根」という単語を覚えてくれること。
そして興味を持ってもらえること。

そのような行動のきっかけになる文章になれていると嬉しいです。
私自身も、まちづくりについて大学・現場実習等を通してもっと勉強して、また阿久根にいきたいと思います!

長々と読んで下さり、ありがとうございました。
ではまた〜ヽ(;▽;)








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