まひろの執筆意欲の火付け親は、寧子でしたか。幼い頃から蜻蛉日記を読み親しんでいたまひろからすると、筆者本人にお会いできるなんて、目がキラキラしちゃいますよね。

まひろは、寧子が蜻蛉日記をなぜ書いたのか、その動機を本人の口から知ることができました。

妾である寂しい気持ちを書き物によって昇華するーーまひろの心にも、道長に対する出口のない感情がうごめいています。その気持ちの出しどころを見つけたような、そんな表情を読み取りました。

書きたくても書けない人がいる時代の中で、まひろが文字を読み書きできるのは、本当に幸いなことですね。

ナマズ（＝旦那）からすると、今のまひろから源氏物語はまだ生み出されない気がする、だそうです。もっと恋愛を深く経験していくんじゃないかな…と。

源氏物語を親しむ彼が言っているから、そうなのかもしれません。私は、源氏物語が記憶の彼方へ飛んでいっているので、ふーんとしか言えませんでしたが…。

寧子の息子である道綱は、失礼な男でした。さわが可哀想でならない…。相手を間違えた時点でワンアウト。間違えた上で相手を突き放しツーアウト。更にさわの名前を間違えてスリーアウト。

悪い男ではないんだけど、ダメな男です。これまでも、ちょっと抜けていたり、人の顔忘れちゃったりと、おいおい〜と可愛げでカバーしてましたが、今回に関しては、見逃せませんでした。我が家の評価はダダ下がり。ごめん、道綱！

一方、道長と伊周のバトルはカッコよかったですねぇ。ふぅ〜！道長の勝ちにこだわっていない雰囲気も、甥っ子相手に何やってるんだか…と思っているところも痺れます。

伊周、ぷるぷるぷる。思わぬ方向に矢が飛んでいきます。一方の道長は、ブスッと真ん中に矢が射られました。

興醒めした道隆が、辞め辞め！と言うのにも道長は動揺せず、サッとその場を後にします。なんちゅう、大人びたカッコよさ。私は道長様についていきます…。

その頃、華の都で蔓延する疫病。次回予告で息が絶えそうなまひろを支えているのは、道長様でした。倫子の鋭い勘により、道長の心に他の女性がいることを察します。華の"影"に、ザワザワとした気持ちが止まりません。

第14話の感想はこちらです。