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ドラマ|光る君へ(第16話)

我が家では、藤原道隆の株が大暴落し、藤原道兼の株が上昇しました。そんな16話。道隆の身内贔屓が凄まじいこと!そして、民の伝染病に全く対策を講じない姿勢が腹立たしいです。一条天皇は心優しき人なのに、道隆があれでは…。

さらに道隆の息子である伊周もいただけませんね…。容姿端麗で頭も切れるお方なのは重々承知なのですが、人の上に立つ立場として、誰かを見下す態度やちょいちょい煽る言葉などは、好ましくありません。道隆パパに似てしまったようで、悲しい!ただ、藤原道隆らが栄華を極めているのは事実です。光が強すぎる一方の闇の世界もまた、キツイものがありました。

前話の終わりから漂っていた都を蝕む疫病。(高貴な人にはうつらないとかなんとか言ってますけど、免疫力の問題であって、身分の差は関係ありませんよ!へっ!)まひろが悲田院を訪れ、子どもらを看病している様子に胸が痛みました。

目の前で息を引き取る人と、その肉体を運び出す男たち。直秀の場面でもそうでしたが、身分が低い人々を、人として扱っていない様子が本当に嫌な気持ちになります。短い一生だったかもしれないけれど、それでも懸命に生きてきた子どもたちの最後が、ゴミのように運び出されるなんて…。苦しすぎる…。

そして、まひろちゃん。あそこまで熱心に看病していたら、感染も時間の問題です。ゲホゲホと咳き込み、明らかに発熱を感じさせる紅潮のお顔。そこに登場したのは道長様でした。

道長が悲田院に乗り込む前、道兼とすれ違いましたね。道兼は「汚れ仕事は俺の仕事だ」と都の様子は自分が見に行くと宣言し、実際に行動を起こします。その姿にナマズ(=旦那)と思わず「おお〜!」と拍手してしまいました。

前回、お酒じゃぶじゃぶの堕落しきった彼からは想像もつかない一言が発せられたので、なんだか株が上がってしまいました。道兼を救ったのは、兄を見捨てずに信じた道長であるだろうことから、これから二人の絡みも気になるところです。

さて、病に冒されたまひろの看病をする道長。まさか、こんなことになるなんて…と昔交わした言葉を問いかけます。「お前の生きる意味は見つかったのか?!」いやいや、病人にそれを聞くのは酷よ、今答えられないから、とナマズは妙に冷静なツッコミをしました。道長の「戻ってこい!」と力強い生への導きにより、そういう意味で言ったんだよね、と納得し、まひろの生還を夫婦で祈ります。

次回予告では、まひろは元気な様子でしたね。よかったよかった。その一方で道隆が衰弱しているよう……ついに道隆の華の時代のピークを過ぎるのでしょうか。




第17話の感想はこちらです。

第15話の感想はこちらです。

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