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心の社会、”催眠療法”というアプローチ (2/2)

DAY2 10:00~18:30(座学と実践)

Rioです。
ホリスティックアカデミー2日目になります。1日目には、催眠療法とはという話から、記憶や前世療法について概要解説がされました。2日目は催眠療法における大切なこと、実際に行う際のプロセスの説明です。

催眠療法で大切なことをメモを元に箇条書きで、記していきます。聞いたことのある用語も多いかもしれませんが、ざっと重要トピックとして。

・大切な話をするときには、ストーリーで語る。

自分のストーリーでも、知っている話でも、ストーリーとして語ることで人は聞く耳を持つ傾向にあります。物語だと記憶にも残りやすいですよね、ストーリーテリングのテクニックですね。

・個人の価値観を押し付けない

セラピストとクライアントの関係性においては、悩みをヒアリング時に、アドバイスを与えるのではなく、クライアント自身で気づきがあるように促すことが大切だと言います。人の悩みは、相対的なストレスではなく、絶対的なストレスなので、自分の価値観で助言をするべきではないということですね。クライアントが答えを出すので、もし仮にセラピストが望む答え出なくても、「教えない」「与えない」「誘導しない」というのが鉄則とのこと。催眠療法は、リーディングというジャンルとは異なります。

・催眠において、リラックス状態にさせることは必須ではない

実際にリラックスさせるというよりは、暗示によって、意識の没入状態を作ることが大切で、リラックス状態を作るというニュアンスでしょうか。没入とは理性ではなく、無意識的な状態。没頭して何か作業をしている状態も当てはめると、実は僕たちは、日常生活の中でも何気なく催眠状態を体験しているといえます。

・イメージとは五感

・催眠療法では、クライアントの理性を抑えて潜在意識の状態に入れるテクニックがあります。しかし全ての催眠は、自己催眠で、受け入れる人だけが体験できます。催眠に入ることを拒む人を催眠状態に入れることはできません。催眠状態では、時間の感覚が薄れていきます。上記の没入状態であるからですね。現実の感覚から、イメージの世界に感覚を移行していくことになります。イメージの中に感情や感覚を呼び起こさせて、実際に感じるように高度なイメージにさせることで、自分の理想と感じる状態へと、感覚の昇華を促すことができる。これは、イメージワーク、イメージ療法と言われる。

・催眠療法でできること

①ストレスマネジメント

催眠状態では、脳波がリラックス状態となっているので、それ自体に癒しの効果があると言われています。催眠状態の脳波は、α波より下の脳波で、寝る直前の脳波、シータ波であると言われています。なので、誰でも、寝る直前と起床時にシータ波になります。誰しも日に2回は催眠状態になると言えます。シータ波の状態であると、潜在意識とアクセスしやすく、暗示が入りやすいとされています。潜在意識に暗示を入れることで、健在意識に影響される日常的な思考や行動にもの改善が期待できます。

②悪習慣の改善

無意識下に言語による暗示を入れることで、習慣の管理ができるといいます。暗示には、条件があって、より具体的であることが必要となります。講座の中でも、各自、例文を作成しました。暗示文は以下のことに注意して作成しました。
・できる限り具体的で、現実的で、無理のないものを選ぶ。
・自分でその実現を信じられるものにする
・計測可能なないようにする
・必ず、肯定的な表現で表す
・現在形の文章で表す
・簡潔な表現にする
・自分に方びを与える
例文:「私は、毎朝6:30に起きて、掃除を15分間行う。それを1ヶ月続けて清々しい朝の時間を取り戻す。ご褒美に、新しい革靴を買う」など。習慣の管理→行動修正→肉体の変革→報酬という流れですね。周りの受講生は、自分の悩みの解消や、ダイエットの暗示文などもありました。

③ペインコントロール

催眠療法によるプラセボ効果を用いて、脳内で疼痛をコントロール。痛みが抑えられるので、薬などの使用を抑えられる。米国では2万人以上が、催眠での無痛分娩で出産していると言われています。個人的には、この辺りに催眠療法の可能性があると思っています。


米国では、痛みは多くの人が悩まされる「疾患」である。7000万人もの人々が慢性疼痛の影響を受けているとされ、背部痛だけでも年間1300万人の患者が受診している。特に腰痛により労働損失を生じることが多いという。米国の成人人口のうち14%もの人々が深刻な慢性腰痛を患っており 1)、投薬、診察および生産性の低下によるコストは年間1000億ドルにも及ぶ。
(参考:https://www.m3.com/open/iryoIshin/article/109353/)

④リリースメント

いわゆる霊的なエネルギーが入っている場合、そのエネルギーを解放させる。実際セッション中に、クライアントから別人格が出てきたり、時には宇宙からの使者として現れることもあるようです。おー、ザ・スピリチュアル!ちなみに紹介書籍として、この本を読むとよくわかるとのこと、後ほど読んでみようかなと思っています↓ザ・スピリチュアル!

・未来、年齢退行、前世へ意識を流す

催眠療法のメイントピックとなります。まずは、「フューチャーペーシング」で未来順行療法とも言います。そして年齢退行療法と前世療法。生まれ変わりの感覚や、霊性の利用。インターネットの誕生によって、より精神世界との親和性が増したとも言われていて、「祖先の霊的な力」や「死後の世界」や「輪廻転成」の考え方もアフターインターネット以降、徐々にシフトしてきたのでは。この辺り、考え方はITの技術や時代の変化を受けやすいと言えます。催眠療法では、クライアントが信じているものを用いて(うまく利用して)セッションを重ねていきます。つまり、信じるものは時代や世代にもばらつきがあるので、時代を知り方法論を変えて行く必要があり、もちろん自分の価値観も変えて行く必要があるということですね。

・アイスランドはスピリチュアルな考えを持つ人が多い!

初めて伺いましたが、とのことです。でも、調べてみるとアイスランド「妖精ツアー」などもあるようです。

・ラポールの「あいうえお」。

ラポールとはフランス語で、架け橋のこと。催眠療法的に言えば、人間関係の構築テクニックとなります。人間関係の構築とは、信用です。人が人を信用する要因に関しては様々。例えば、ビジネス的に考えると、メールのやり取りを丁寧にする。こちらから意図的に相手の下の名前で呼ぶ。情報をオープンに開示する、などこちらのスタンスによって、ラポールを築くことが可能です。相手と話すスピードやトーンをあわせる、同じ行動をするなどもありますね。ラポールの「あいうえお」とは、「相槌」「慈しみ」「うなずき」「笑顔」「おうむ返し」だそうです。なるほどー。

・カリブレーション

目がどこを向くかで、意識の流れがわかると言ったテクニックです。

あとは、表情や手の動き、足の動き、腕組み、足組み、頭の角度、うなずき、顔の向き、顔色、まばたき、目線、口の形、汗など。

・アフォメーション

アファメーションとは自分自身に対する、「肯定的な宣言」のこと。英単語 affirmation(肯定、断言、確言、誓願)。アファメーションをすることで、 潜在意識に自分はそうである。と認識させることが非常に重要となります。催眠療法では、このテクニックを暗示に込めます。

・グラウンディング

一般的なヒーリングなどのエネルギーワークを習うと、まず最初に教わるのが「グラウンディング」という思考スキル。簡単に言うならエネルギー的に自分を大地(地球)に接続する方法となります。

さいごに

講習の終盤には、2人1組実際に暗示を行うことに。僕のお相手は、鹿児島から講座を受けにきている女性でした。この方、鹿児島では結構有名なヒーラーの方のようで、ある時に能力が開眼(チャクラが開いたという)して、今では土地の声や海の声まで聞こえてくるとのことです(声が聞こえ始めた頃は統合失調症ではないかと、自分でも心配になったとか)。
テキストに書いてあるスクリプトを元に、暗示の練習をしました。まずは催眠状態にしてから、1日後の理想の自分、1週間後の理想の自分、1ヵ月後の理想の自分の姿をイメージしてもらいます。その成功体験を体感させることで、週間の改善に向かわせる、そんなテクニックでした。催眠術のスクリプトよりは、相手の状態や調子に委ねてイメージを引き出していく感じです。催眠療法のゴールポイントの一つは、クライアント(患者)の方が各自、自己催眠(自己暗示)に到るまでのサポートだと感じます。加えて、暗示の3法則として、以下を教わりました。

1、注意集中の法則

ある考えに何度も何度も繰り返し、注意を集中していると、自然とそれが実現していく。例えば、CMの手法とかそうですね。

2、逆効果の法則

一生懸命に何かをしようとすればするほど、できなくなる。例えば、眠れない夜に、寝なきゃいけないという思考を強く持っていると、寝ようとすればするほど思考に反して眠れなくなる、など。

3、支配的影響の法則

強い感情と結びついた暗示は、より強い影響を与える。例えば、楽しい時間を過ごしている時に、危機的な事象が差し迫って事象が差し迫ってきたことがわかると、その瞬間から楽しい感情は消滅してしまう。

人が持っている、悩みや課題の答えの多くは、各自の心の中にあったりするものなんですよね、きっと。

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