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メトロスペクティブ全曲感想。❤️‍🩹


①アング・ラグラ

イントロから何?何が始まるの???そう思っているうちに、我々はメトロスペクティブの世界に閉じ込められてしまったのです…

私にはアングラを説明出来る知識量は無いが、堂々とアングラだ!と言っているアーバンギャルドが好き。曲を聴ける前からタイトルだけで好きだった。

コーラスが本当に綺麗で沢山の声が重なり合ったエネルギーが自分を奮い立たせるような気持ちになる。1曲目に本当に相応しいと思います…これから何かを始めるぞ、頑張るぞという時にも聴きたいね。戦闘態勢に入りたい方。おすすめです。

②メトロイメライ

緩急が強い曲!1番最初の歌詞「メトロイメライ〜夢になるのさ」の部分のリズムが落ち着いてるからそのまま進行すると思いきや、一気に列車が走り出すような高速感のある音へと変わる🚇

来世に行きたいし転生したいし人生の踏切は振り切りたい…

迷うよりも、過度な心配をするよりも列車のように駆け抜けていきたいと歌詞を見て希望を感じました。

③いちご黒書

イントロからアーバンだ!と感じる1曲。

"一度だけ   死にたかったの
だって   生きたかったから"

歌詞に凄く共感。生き返れたら、一度死ぬという行為をした時に生きる希望を少しでも見出せるかもしれない…と思うのに。

曲の主人公となる女性は大人になったら、リストカットをしなくなっただけ。で本当はそれ以外全て変わってないのかもしれない。

④トー横キッス

アーバンギャルドさんは本当にイントロから世界観に引き込まれる曲が多くて、ライブでもみんなリズムに合わせて盛り上がれそう!って思った🎶

最初から最後まで一定のリズムでありキッス キッスと繰り返す歌詞の裏拍で好き 好きって入ってくるのとか、歌詞の語呂がテトリスみたいに上手くハマって面白い!

これは絶対トー横で流れなきゃ…()

⑤Dr.脳

ライブで初めて聴いた時にファンの皆さんもかなり大移動するので凄く楽しかった!!という強めの感想と、脳 脳と繰り返す歌詞が一度聴いただけで忘れられなかった。

歌詞が聞き取りやすくて浜崎さんと松永さんの声の重なりが絶妙なバランスで綺麗で。

5分間ほぼハイテンションな音で曲が進んでいくのに声も聴き心地が良いからかずっと楽しい。むしろまだまだ終わって欲しくないとまで思う。

⑥ミームなゲーム

パンデミックが起きる前に発表された「トーキョー・キッド」という楽曲でも「オリンピックは中止だ」という歌詞がある。ミームという言葉はまさに猫ミームが流行しているように、松永さんは、たまたまを現実にしてしまうのかもしれない…とか思ってしまう。

曲の途中で登場する通知音のような音、作った本人(けいさま)が言うまで本当にiPhoneで使用されている音なのかと思った。どうやって音を作ったのか気になり過ぎる。Dr.脳がChatGPTとかAIテーマなのと同様、このような仕掛けに今回のアルバムは現代に生きるアングラ…!と感じます。

老若男女口ずさめそうなリズムでピコピコサウンドだから、にほんごであそぼが現代的な音楽になった感じ…!(急に語彙力)

⑦歌舞伎ブギウギ

これでもかと音が沢山入ってる足し算の音楽が大好き。イントロテンション上がる。

アイドルソングみたいで食べ物に例えるなら真っ先にケーキが思い浮かぶ🍰ケーキは見た目が可愛いのに食べるとずっしりしてる。この曲も同じで曲と歌詞が対比しているからこそ歌詞が伝わりやすく刺さるのかもしれない。

"今夜は眠りましょ
起きたら新品
新しい女の子になるの"

自暴自棄になってしまいそうな時いつもこの気持ちになる。Xで私と同じようにこの歌詞に共感する人が多いと知って自分だけではないんだとアーバンギャルドの歌詞を通じて心が軽くなれたような気がする。

"起きたら   完璧な女の子に
あの娘みたく   なれたらいいな"

今日はちょっとでもあの娘のようになれたらいいなと希望を持つ。なれたらいいなで終わるから結局はなれないの。かも。

⑧背神者

開始1秒で天馬さん曲だ…!と確信😂ウィンドウショッピング出来そうなテンポ感。音が低めのグルーヴはソロ活動での松永さんを彷彿とさせる。

お面を被れば誰でもスターになれるかもしれない。神に背けば神になれるかもしれない。そう。現代の神様は時代に合わせ多種多様なのだ…()

配信者とリスナーの関係(配信者に問わず)は誰も気付けず宗教のようになっていき、だから傍観者も共犯。になってしまうのかな。

⑨青春失格

"再開発した   駅前広場は
まるでラビリンス   不思議の国のゲート"

不思議の国のゲートっていう比喩が可愛らしくて、声に出しても言葉にしても素敵な歌詞。曲もどこか懐かしめるような音色で青春が過ぎ去ってしまった気持ちを表しているみたい。

容子さんの伸びやかな美声がこの曲の儚さを表している。綺麗ではなかった記憶も過ぎ去れば輝くものとなる。なってしまう。

"だけど   あの日   空は   まっすぐ   青"

青春失格は切なさと悲しさが入り混じった歌詞でもあるけれど、最後の歌詞に切なさと悲しさだけじゃないんだと少し前向きな気持ちになって救われる。

⑩サンタクロースビジネス

この曲を聴いているときはいつでもクリスマスだよ🎅🏻🎄🤍

クリスマスのワクワク感が曲を通して詰まっているから無条件に明るい気持ちになれる。サウンドが明るくもありちょっぴりダーク、クリスマスが楽しくない人にも寄り添ってくれる歌詞がただのクリスマスソングじゃないというアーバンらしさを感じる!

初めてこの曲を聴いた時に、この歌詞の物語を読んでみたいと思った。恋人がサンタクロースならぬパパがサンタクロースな話。気になる。

⑪Sick Sick シックスティーン

イントロから、止まってる場合じゃないよ!という勢いを感じる。シックスティーン特有若さ特有の勢いなのかもしれない。

無印良品をこの世に例えているの現代的で、松永さんの言葉遊びの良さを改めて感じました。

夜露死苦とか歌詞に入ってるとライブで特攻服を着て歌うアーバンギャルドさんが見たくなります…どうですか…()

⑫りぼん曼陀羅(metrospective.ver)

↑先行配信されたりぼん曼陀羅。細川成美さんのイラスト、繊細なタッチでゾッとするほど綺麗…

曲調はりぼんのように滑らかに進んでいく。聴き心地が良い。

3:14〜からのピアノが個人的にとにかく好き。ピアノがどこまでもりぼんのように複雑な世界へ連れて行ってしまう感じ。惹き込まれる。

この曲は聴けば聴くほど歌詞が自分の中に入ってくると思います。


🚇おわりに

メトロスペクティブは本当に一本の電車に乗っているようで全曲通して聴きたいって凄く思いました!「夢になれ」という意味合いの歌詞がアルバムの様々な曲に出てきて夢になるための後押しのような、切符となるようなアルバム。

歌詞に、流行しているものが沢山使われている印象で現代的なのに、どこか懐かしいメロディ。今と昔の融合は新しいものへと進化するからどの曲も何が始まるのだろうとワクワクしながら聴きました。語呂合わせが沢山出てくるのも面白いと思いました。歌詞を見て楽しみ、聴いて言葉のピースが上手くハマる瞬間を楽しむことが出来る。

数年後に聴いても「こんな言葉流行ってたよね」って思うことも出来るし子供を歌う曲、大人を歌う曲両方あるから何年経っても大切に聴きたいアルバムだなと思いました。きっと歳を重ねてから歌詞を見て初めて理解出来ることもあると思うんです。

曲を考察するための知識量と語彙力が無いので…かなり月並みの感想にはなってしまいましたが最後まで読んで頂きありがとうございました。❤️‍🩹

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