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セックスマシーン‼めっちゃライブやっとんねん!1日3公演ライブの感想とか

 去年、アメリカ村ヴィレッジヴァンガードの無料鶏ライブにいってどハマりした、名前が反面教師みたいな神戸のロックバンド「セックスマシーン‼」セクマシのライブの感想とかです。

 1年の3分の1くらいライブしてるバンドが、2020年コロナ禍(COVID-19)で、新曲のライブも全部吹っ飛びました。でもロックを届けることをあきらめなかった!

 三密を避け、ソーシャルディスタンスをまもり、創意工夫でYoutube生配信を全力で開催しました。第1回岩山編は特撮ですか?みたいな岩山で岩壁に桜が咲いててきれいでした。第2回は海原編。明石海峡大橋をのぞむ海の上()かつギラギラ太陽の下。その間もトークライブという名のトークが殆どないライブをやっていました。きれいな花畑で風とともに、またキャンプ場でキャンプファイヤーをしながら。

新型コロナウイルスとライブハウス

 新型コロナ感染症では、ライブハウスでのクラスター発生し、メディアや世間では、未知の感染症へのやり場のない不安のはけ口のように叩かれました。ライブハウスの利用者は若者とメディアは報道し叩きますが、30代以上ばかりで若くないやんけ!とみんなツッコんだことは忘れられません。

2020年6月1日自粛明け、日本中のどのロックバンドよりも早くライブ開催

 2020年6月1日、大阪府が自粛を解除したタイミングで、先陣を切って、大阪、心斎橋ANIMAでセクマシはライブを開催しました。メンバーも、ライブハウスも、客もみんな不安。でも久しぶりの、ビリビリ、ドンドン、肌に内臓に響く生の音、ボーカル森田剛史(モーリー)の顔面と言葉のメッセージ、笑顔。不安はどっかに吹っ飛んでいきました。すごくよいレポを書いてる方がたくさんいらっしゃるので、是非検索してみてください。


 さて、6月1日から少しあいて7月25日。ようやく本題です。

ソーシャルディスタンスに配慮して、お客さんをたくさん入れられないなら、1日3公演したらいいじゃない、と突如告知し、ファンが驚かされた「めっちゃライブやっとんねん!」

「やっとんねん」は神戸弁です。かわいいね。


 1人、3公演のうち1公演だけ応募できました。私は、第3部。

 募集は20日前でしたが、日に日に東京都だけでなく大阪府でも、地方でも感染者が増え、とうとう、7月22日、24日と、大阪府は自粛前を含めても新規感染者数は最高を記録しました。正直、なくなるのではないか?と思っていましたが、二次募集も行われ、無事開催されました。

 住所確認(個人情報は二週間で破棄)、身分証確認、電話番号確認、検温、追跡システムに登録&確認、消毒、椅子設置でしっかり間隔をあけ、舞台と客席を仕切るビニールシート、発声禁止、マスク着用、ライブの途中で必ず換気タイムをとる。たしかにこれだけやって、ライブハウスもメンバーも客もしっかり取り組んで、感染者がでたら、もう仕方ないよね。最悪感染者がでたら、すぐ追えるように個人情報も保管しているのだし。

 モーリーはライブの度に、ドリンクがライブハウスの収益だから、みんなもっとドリンク飲もうって話をします。経済活動の停滞により、とくにCOVID-19でやり玉にあげられたライブハウスは、給付金程度では補えないマイナスが発生し続けているわけで。ガイドラインにそって、やるべきことを尽くして、自粛要請もでない限りはやる!というセクマシの強い気持ちを感じました。

「ああ、目の前の君よ 聞こえているか 俺はここで 今 歌っている」

 どんなに不安でも、気分が落ち込んでいても、行けば初めての人でも心底楽しいのがセクマシのライブ。ウッドストックの心躍るリズムからはじまって、声はだせなくても、座ったままでも、用意されたおもちゃ太鼓や自前の鳴り物を打ち鳴らし、足でリズムをとり、腕を振り上げれば、おなかの底から、楽しさや嬉しさがマグマみたいに噴き上がります。みーんな笑顔。3本目とは思えないキレッキレのドラム、ギター、ベース。セックスマシーン‼ぜーんぶカッコイイ

 演奏は13曲+アンコール1曲。なんと、4月リリースの新曲かくせ!と明日月曜と風に沿っての三曲を除けば、3公演全部セットリストが違いました。

モーリーがいったんですよ。これまでたくさんライブをやってきて、その準備に手を抜いてきたわけではないけど、こんなにも考える時間があるのは初めてで、じっくり考えたって。熟考のセットリスト。

 3本目で、瞬きをしていると意識が遠くなるから、まばたきは少ない目でって疲労を隠すような隠さないような、で、はじまったライブは本当にあっという間に13曲過ぎさっていきました。水風船を蛇口につけて、コックをおもいっきり開いたみたいな満たされ感。

 めっちゃライブやっとんねん!は、6月1日アニマのようにYoutubeライブ配信はなく、3公演のいいとこどりのドキュメンタリーになるそうです。絶対みたいよね!!!!自分の見たとこも、目の前にいたけど目が届かなかったとこも、1部も2部もぎゅっとしたプロの映像!※ダイレクトマーケティング

健康で、元気で、また会おう

 初めてみたアメ村ヴィレヴァンのライブから、モーリーは毎回、言葉はすこしずつ違うけれど、「ちょっとしたことで人は死んじゃうから、元気で健康でいて、また会おうね」っていうんです。ライブができなくなってからは、それに加えて、「どんどん状況はかわっていくし、何が正解かもわからないし、職業とかそれぞれの状況があるから、それぞれのその時の判断で、無理をせず、また会おうね」っていってくれます。Youtubeライブで、心斎橋ANIMAのライブで、もちろん今回も。

アンテナをはって、情報をあつめて、考えて考えて、バンド名とは真逆の理詰めで最善のライブを提供し続けてくれるセクマシ。ライブに行ったら初見でもめちゃめちゃ楽しい安全なバンド、に加えて、安心してついていけるバンドが加わり、さらに好きになりました。心の栄養!

 ビニール越し?椅子?まじで?みたいに笑える日は絶対くるので、みんなどうぞお元気で、それぞれの好きなものを、音楽を楽しみましょうね。

セクマシはいいぞ!

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